止まった時計 の商品レビュー
◆PRESIDENT ONLINE 著者インタビュー http://president.jp/articles/-/16875
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上祐や野田の本を読んでいるとウソばかりに思えるが、ウソを書いているというより彼女の主観ではこうだということなのか。
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あれから20年当時子どもだった著者の半生記。 オウムに関係があったり、思い入れがあれば別の感想になるはずであろうが、被害者の方には特に不謹慎かもしれないが非常にユニークで小説では書けない面白い本。 不運な生い立ちとしか言いようがないが、家族であることの大切さつらさ、社会の生きにく...
あれから20年当時子どもだった著者の半生記。 オウムに関係があったり、思い入れがあれば別の感想になるはずであろうが、被害者の方には特に不謹慎かもしれないが非常にユニークで小説では書けない面白い本。 不運な生い立ちとしか言いようがないが、家族であることの大切さつらさ、社会の生きにくさに直面しつつも、前向きに生きていきたいという女性の今までの記録。親の影響や責任は重いということをまたそれを超えた人のつながりが重要であるということが再認識させられる。
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これほど困難な人生を、気丈に乗り切ってきた、この人は、本来、非常に頭の良い人ではないかと思う。 これほど難しい立ち位置に立たされ、自傷行為を繰り返し、世の中に絶望したり世の中を怨んだり、恐怖に怯え、裁判を闘ったりしながら、ここまで道を踏み外さず、全うに生きてるところが、すごい。...
これほど困難な人生を、気丈に乗り切ってきた、この人は、本来、非常に頭の良い人ではないかと思う。 これほど難しい立ち位置に立たされ、自傷行為を繰り返し、世の中に絶望したり世の中を怨んだり、恐怖に怯え、裁判を闘ったりしながら、ここまで道を踏み外さず、全うに生きてるところが、すごい。 もし、オレが、同じ状況に立たされていたら、とっくに気が狂ってるか、犯罪者になっているか、自殺しているか、破滅していただろう。 女は強い。 たとえ親が凶悪犯でも、その子供はまた別の人格なのだから、本人が犯罪を犯さない限り、その人の権利を侵害する理由はどこにもない。
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麻原彰晃の三女・アーチャリ―の手記 麻原の娘というだけで世間から冷たい目で見られるのはかわいそうな一面もあるが,内容は教団(特に父である教祖)に一方的に肩入れした無いようになっていて,共感できる部分は少ないな。
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あまり読みやすい文章ではないけれど、それだけに、この人が自分自身の言葉で綴ったものなのだなと思える。どんな子供にとっても親の存在は(良くも悪くも)大きいはずで、彼女がすごしてきた時間を思うと複雑な気持ちです。
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オウムサリン事件、私が小学生の頃だった。なんとなく覚えている。その後、教団関係者が逮捕される、逃亡している、裁判、判決、など、テレビの報道を通して知った。「麻原の子供が大学入学を拒否された」というニュースは覚えている。「まぁそういうこともあるだろうな」と思った。 思っただけで、全...
オウムサリン事件、私が小学生の頃だった。なんとなく覚えている。その後、教団関係者が逮捕される、逃亡している、裁判、判決、など、テレビの報道を通して知った。「麻原の子供が大学入学を拒否された」というニュースは覚えている。「まぁそういうこともあるだろうな」と思った。 思っただけで、全く考えなかったなぁ、それがどういうことなのか。 この本は、1人の女性の物語。自分自身と向き合って、戦って、模索して、傷ついて、それでも生きようとしている1人の人の物語だ。
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生まれてくる時に子供は親を選べないがために、境遇で苦労したんだなと思った。彼女が普通の家庭に生まれていたらと思うと、そんな彼女に対して責任をというのも、彼女を追うこともどうかとも思った。彼女にとってどこの親子とも変わらない父親は父親なんだと思う。でも宗教性の部分では異様さを感じ怖...
生まれてくる時に子供は親を選べないがために、境遇で苦労したんだなと思った。彼女が普通の家庭に生まれていたらと思うと、そんな彼女に対して責任をというのも、彼女を追うこともどうかとも思った。彼女にとってどこの親子とも変わらない父親は父親なんだと思う。でも宗教性の部分では異様さを感じ怖いなと思ったし、団体が起こした事件に関して心情を具体的に記述されていない部分に関しては疑問に感じた。
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犯罪加害者家族であり、カルト2世でもあり、カルト宗教の後継者として扱われ・利用され、未成年にも関わらず不当な扱いを受け、司法・行政・マスコミ・社会の偏見・差別と戦ってきた著者の苦悩・苦難の歴史は非常に読み応えがある。また、事件後のオウム信者の著者への対応もそれぞれで人間ドラマも感...
犯罪加害者家族であり、カルト2世でもあり、カルト宗教の後継者として扱われ・利用され、未成年にも関わらず不当な扱いを受け、司法・行政・マスコミ・社会の偏見・差別と戦ってきた著者の苦悩・苦難の歴史は非常に読み応えがある。また、事件後のオウム信者の著者への対応もそれぞれで人間ドラマも感じる。さらには家族のドラマとしてもとても興味深い内容となっている。 この内容を鵜呑みにするか否かは読者に委ねられるが、著者は基本的に実名で関係者を非難・糾弾しているので不服があれば訴えればよいと思う。出版社も覚悟の上での刊行だろう。(フライデー批判もあるし) 難点は麻原へのファザコン度がかなり高いので、読者の共感を得にくいという事か。これも彼女の真実・心情として読むしかないのだが、未だに洗脳が解けていないとか、父親擁護本として読まれてしまう可能性はある。それが親子というものなのかもしれないが。(それにしては母娘の確執が酷いという対称性もあるのがさらに興味深い)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジャンルで言うと宗教の括りに入るのでしょうけれども、私は手記だと考えるのでカテゴリはノンフィクション。 生まれながらに宗教世界に染まるというのはこの手記を読んでも想像を絶します。親が教祖って…しかもあの麻原… 私自身も親が入っていたばかりに激しい宗教勧誘に巻き込まれて(オウムではありませんよ)大変な思いをしてきた時期がありますが、本文中にもあるように相手がよくなるようにと宗教的善意で来られるのでどう断っても「不幸な人扱い」されてしまい心から迷惑でした。 宗教的善意ほど押し付けがましく上から目線で自分勝手なものはありません。 この方は今もこの宗教の関係者からは全ての縁を断ち切れていないのでしょうけれども(そして完全に断絶することは出来ないでしょうね)、生い立ちを考えたらよくここまでの客観的立場にたどり着けたな、と思います。 「世界中を敵に回しても」という言い回しがこの人の場合は本当に当てはまってしまうのだな、ということに驚いてしまいます。 どんな父親であっても、この人にとっては優しく唯一の心から愛する人間であり、生きる支えだったのだなということがひしひしと伝わってきて悲しいですね。 一般的な立場から見ると鼻白むような記述も確かに散見されますが、それもよく自覚した上で自分のありのままの考えを記述されたのだろうと思います。 この人も書かなければこれからの人生を進めなかったのかなと思ってしまいます。 四女の方の手記も以前読みましたが、今覚えていない… その時現在の顔写真はさすがになかったように思いますが…顔を曝す、生き方を曝すというのは相当の覚悟が必要だったろうと思います。表紙のインパクトはすごいです。伝わってくるものがあります。 これからもいろいろなものと闘っていかなくてはいけない人生、生き難いでしょうけれど生きてほしいですね。
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