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握る男 の商品レビュー

3.8

100件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2016/07/14

冒頭が気になって最後まで一気に読んでしまった感じ。 ずーっと心の中で「なぜ?」という疑問を持ちながら読んでいました。上手いなあ。 登場人物に対しては理解に苦しむところもあったけど、面白かったです。 濃度の濃い小説でした。 最後に原点に、冒頭に戻ったときはちょっとジーンとしてしま...

冒頭が気になって最後まで一気に読んでしまった感じ。 ずーっと心の中で「なぜ?」という疑問を持ちながら読んでいました。上手いなあ。 登場人物に対しては理解に苦しむところもあったけど、面白かったです。 濃度の濃い小説でした。 最後に原点に、冒頭に戻ったときはちょっとジーンとしてしまいました…

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2016/07/08

何を握るのか⁉ いやぁー、面白かった。 本の帯に、全ての働く男女に読んで欲しい、と。僕もそう思います。 ゲソみたいなタイプは好きじゃないので最初は嫌な感じで読んでたんだけど、どんどん引き込まれてしまい、最後の最後は少し泣けた。 この本を手にするとき全く意識してなかったんだけど...

何を握るのか⁉ いやぁー、面白かった。 本の帯に、全ての働く男女に読んで欲しい、と。僕もそう思います。 ゲソみたいなタイプは好きじゃないので最初は嫌な感じで読んでたんだけど、どんどん引き込まれてしまい、最後の最後は少し泣けた。 この本を手にするとき全く意識してなかったんだけど、この作者は床下仙人書いた人だった。あれも変わってたけどこれも変わってる。 面白かったです。お薦めします。

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2020/12/01

これは面白かった。ゲソと金森という2人の男の立身出世から凋落までをドラマチックに描いてある。決してスマートじゃないやり方で相手の弱みを握りながら人身掌握し、成り上がっていくゲソの人生にハラハラドキドキしながら読み進められた。寿司の握り方や食に関する薀蓄、飲食チェーンの経営のやり方...

これは面白かった。ゲソと金森という2人の男の立身出世から凋落までをドラマチックに描いてある。決してスマートじゃないやり方で相手の弱みを握りながら人身掌握し、成り上がっていくゲソの人生にハラハラドキドキしながら読み進められた。寿司の握り方や食に関する薀蓄、飲食チェーンの経営のやり方などがリアルにかかれていてよかった。 ただ、独裁者は孤独で宗教的なものに傾注していかざるを得ない悲しさ。社長って大変だなと改めて思った。

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2016/06/24

初めて読む作家さん。 最近は書店の店員さんが自分のオススメを絶賛したポップが数多くある中で、この本に惹かれて購入。 一気に読んでしまった。 最初に刑務所に入っている主人公の視点から、あらすじに出てくる重要人物の自殺のニュース。ふたりの過去を出会いまで遡り、現在に至るまで、その後...

初めて読む作家さん。 最近は書店の店員さんが自分のオススメを絶賛したポップが数多くある中で、この本に惹かれて購入。 一気に読んでしまった。 最初に刑務所に入っている主人公の視点から、あらすじに出てくる重要人物の自殺のニュース。ふたりの過去を出会いまで遡り、現在に至るまで、その後を描かれていて、先が気になって仕方なかった。 見事な心理作戦を使ってのしあがっていく男とその番頭の絆は、昭和の時代だからありえた話しだと思う。 不覚にもラストにはじわりときた。 ただ、せっかくの実際にありえそうだと思える話だったのに、祈祷師に心酔してしまうあたりで「?」だったのが残念。 普通に政界や裏社会と通じまくってる男だったら、そういうのに載せられてしまうのもうなずけるけど、頑なに役人やヤクザと交わるのを拒んだ男がなぜ?と思えてしまった。 あと、帯コメントの「働く人に読んでほしい」も違うと思ったので☆は3つ。 帯は著者が書いたんじゃないんだろうけど。 文章は読みやすいとは言えないかもだけど、それは年代や舞台設定のせいかもしれないので、他の作品も読んでみたいと思う。

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2016/05/22

昭和56年初夏。両国の鮨店「つかさ鮨」の敷居をまたいだ小柄な少年がいた。抜群の「握り」の才を持つ彼の名は、徳武光一郎。その愛嬌で人気者となった彼には、稀代の策略家という顔が。鮨店の乗っ取りを成功させ、黒い手段を駆使し、外食チェーンを次々手中に収める。兄弟子の金森は、その熱に惹かれ...

昭和56年初夏。両国の鮨店「つかさ鮨」の敷居をまたいだ小柄な少年がいた。抜群の「握り」の才を持つ彼の名は、徳武光一郎。その愛嬌で人気者となった彼には、稀代の策略家という顔が。鮨店の乗っ取りを成功させ、黒い手段を駆使し、外食チェーンを次々手中に収める。兄弟子の金森は、その熱に惹かれ、彼に全てを賭けることを決意する。食品業界の盲点を突き成り上がった男が、全てを捨て最後に欲したものとは。異色の食小説誕生。 寿司の世界から飛び出した「ピカレスク」小説だが、最後に原点に戻ってくるところがたまりません。

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2016/05/01

羽田の書店でポップに、働く人必読とあったので衝動買い。 必読かどうかは不明だけど、昭和の雰囲気が懐かしく機内で読むのには良かった。ラストをもう少し丁寧に書いて欲しかったな。

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2016/04/27

如何に人の弱みを上手く握り、自分の思うように動かすか。ただ、その先に待ち受ける、人を信じられなくなる状態も描かれている。どのように自分に取り入れるかは、それぞれの人が考える必要があるだろう。

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2016/04/22

鮨職人から飲食チェーンのトップに成り上がった男と、それを支えた腹心を描いたお仕事友情物語。 バブルや米騒動などの史実を交えながら、どんどん成り上がっていく様はなかなか痛快。でも同時に成功者の不安も徐々に強くなるという演出だ。 著者の作品にしてはユーモアがないが、こんな作風もあり。

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2016/04/21

野望的な男の一代記。 人の一生を描く分重厚なストーリーだが、次へ次へと読み進め、物語の最後には思った以上にゲソの運命に喪失感があった。

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2016/03/27

ゲソのキャラが分かりやすくてのめり込みやすかった。目的の為ならどんな事もするやり方が、何故ゲソをそこまでさせてしまったのか過去が気になるきっかけだった。過去に深い辛いことがある人は物凄い勢いで成長できる。 目標達成の先の虚しさと時代の幸運との邂逅など社会風刺も題材にしている。 ...

ゲソのキャラが分かりやすくてのめり込みやすかった。目的の為ならどんな事もするやり方が、何故ゲソをそこまでさせてしまったのか過去が気になるきっかけだった。過去に深い辛いことがある人は物凄い勢いで成長できる。 目標達成の先の虚しさと時代の幸運との邂逅など社会風刺も題材にしている。 言葉が豊富で、成り上がっていくテンポが爽快で面白かった。

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