握る男 の商品レビュー
ちょうど読書ストックが切れてしまい、今日は電車で何読もうと家の本棚を覗いたらたまたま置いてあったから読んだ本。たまたま手に取ったにしてはしては、当たりでラッキーだった。 暗いサクセスストーリー。普通に満足できるくらい面白かった。
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16歳の寿司職人見習いがどのように日本の食産業を牛耳るようになったのか? どの業界も人とのつながりは重要でどうかかわっていくかで浮沈が決まる。相手よりいかに有利な立場に立つか?それは相手の弱みを握ること。「相手のキンタマを握る」。 誰もがピンチと思うようなことをチャンスと捉え、...
16歳の寿司職人見習いがどのように日本の食産業を牛耳るようになったのか? どの業界も人とのつながりは重要でどうかかわっていくかで浮沈が決まる。相手よりいかに有利な立場に立つか?それは相手の弱みを握ること。「相手のキンタマを握る」。 誰もがピンチと思うようなことをチャンスと捉え、えげつないやり方でどんどんと上り詰めていく。その過程は読んでいて非常におもしろかった。 最後は、どこまで上り詰めるのだろう?と疑問に思いながら読み進める。 人と同じ事をしていてもダメ。だからといって、非道に走るのはどうなんだろう。それではたして幸せなんだろうか?
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老舗の寿司屋に弟子入りしたカネさんとゲソの成り上がり物語。 タイトルと設定から、握るとは寿司を握ることかと思いきや、 人のキンタマ、つまりキモ、つまり大事なところや弱みを握るということだった。 昭和後期から約30年間を、あらゆる手段を使って成り上がるゲソと、ゲソのやり方に疑問...
老舗の寿司屋に弟子入りしたカネさんとゲソの成り上がり物語。 タイトルと設定から、握るとは寿司を握ることかと思いきや、 人のキンタマ、つまりキモ、つまり大事なところや弱みを握るということだった。 昭和後期から約30年間を、あらゆる手段を使って成り上がるゲソと、ゲソのやり方に疑問を抱きつつも側で支え続けるカネさんが、全国制覇を目標に駆け抜ける。 最後に元の寿司屋を訪れるカネさんのシーンはグッとくるものがある。 何のために働くのか。 かぞくのため? かいしゃのため? しゃかいのため? じぶんのため? やぼうのため? 成り上がったゲソの顚末は、、、、、
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人たらしで人の弱みを「握る」ことに長けたゲソ。老舗鮨店の小僧として働き始めた金森は彼の兄弟子だったはずが、彼の野望に巻き込まれ、昭和から平成の時代を側近として駆け抜けた。ゲソの成り上り理論には肯ける面もあるが、あざといやり口は、泳ぎを止めてしまうと死んでしまう鮫のように破滅へと突...
人たらしで人の弱みを「握る」ことに長けたゲソ。老舗鮨店の小僧として働き始めた金森は彼の兄弟子だったはずが、彼の野望に巻き込まれ、昭和から平成の時代を側近として駆け抜けた。ゲソの成り上り理論には肯ける面もあるが、あざといやり口は、泳ぎを止めてしまうと死んでしまう鮫のように破滅へと突き進むしかなかったのか。日本の飲食を牛耳るようになった会社の雰囲気は、まさにナチスのようだった。登場人物と同世代なので、時代背景が鮮やかによみがえったこともあり、物語の先が気になって集中して読んだ作品だった。
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ゲソと呼ばれた男が寿司屋の小僧から日本の食を牛耳る裏トップへとのしあがり、最後は無惨に転落する様を描いた作品 目的を果たす為にあらゆる手段で人心掌握していく様が恐ろしくも興味深く一気に読み進めてしまった。 相手を見極め「キンタマ握る」ことで事を有利に進める。人の上に立つ人間は大...
ゲソと呼ばれた男が寿司屋の小僧から日本の食を牛耳る裏トップへとのしあがり、最後は無惨に転落する様を描いた作品 目的を果たす為にあらゆる手段で人心掌握していく様が恐ろしくも興味深く一気に読み進めてしまった。 相手を見極め「キンタマ握る」ことで事を有利に進める。人の上に立つ人間は大なり小なり似たようなことをして世渡りしているのか。みんなすごいな、大変だな、とおバカさんの感想しか出てこず、ゲソの会社では絶対働けないなとおもった。
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2017.7.23 45 ぐんぐん読み進んでしまった! キンタマを握るということ。名言が多かった。意のままに動かせる人をつくる。ブラック心理学的な人心掌握術。物事の成否はとっさの機転で決まる。犬の脚を折る話。
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機微のある少年たちの葛藤の中で、まるであざむくかの様なストーリー展開は面白かった。 人間真面目に生きなきゃダメだよなと、やっぱおもってしまうw
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住み込みで働ける所、として寿司職人に弟子入りした。そこで出会った弟弟子との長きに渡る人生。食で国を制することができるのか。 なりあがれ!!
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主人公が握るものは鮨だけではなかった。人の弱みを握りそれを利用して野望を現実のものにしていく。しかもそうと知らないうちにコントロールされているとは、こんな人が近くにいると気づいたら怖いと感じるに違いない。 物語は前半は丁寧に描かれているものの後半は一気にスピードアップ。ここはもっ...
主人公が握るものは鮨だけではなかった。人の弱みを握りそれを利用して野望を現実のものにしていく。しかもそうと知らないうちにコントロールされているとは、こんな人が近くにいると気づいたら怖いと感じるに違いない。 物語は前半は丁寧に描かれているものの後半は一気にスピードアップ。ここはもったいない気がしたところ。 結して後味のいい終わり方ではなく、どうしていればこうならなかったのだろうと考えさせられる。
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