百年法(上) の商品レビュー
近い未来に本当に有り得そうな話です。 老化を止めることで、その若さのまま生き続けることに対しての様々な問題が作中で定義され、政治や経済に及ぼす影響や、ルールを破る人たちへの対策など、大きくはフィクションですが、その合間にリアル感がある作品です。 自分は生き続けたいと思う方のタイプ...
近い未来に本当に有り得そうな話です。 老化を止めることで、その若さのまま生き続けることに対しての様々な問題が作中で定義され、政治や経済に及ぼす影響や、ルールを破る人たちへの対策など、大きくはフィクションですが、その合間にリアル感がある作品です。 自分は生き続けたいと思う方のタイプなので、1秒でも長く人生を楽しみたいです。 百年経ったら強制的に死ぬというのは、想像するだけでもゾッとしますが、将来絶対に死ぬから今は頑張ろうと思えるのも一理あると思います。
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肉体の老化を止める処置を受けることが一般的になった世界の法整備のお話。 HAVIと呼ばれる不老化処置が一般的になった日本。 同時に、処置を受けてから一定の設定期限を過ぎたものは人権を剥奪される「生存制限法=百年法」が制定された。 その最初の対象者が発生するまでまもなく。 法整備...
肉体の老化を止める処置を受けることが一般的になった世界の法整備のお話。 HAVIと呼ばれる不老化処置が一般的になった日本。 同時に、処置を受けてから一定の設定期限を過ぎたものは人権を剥奪される「生存制限法=百年法」が制定された。 その最初の対象者が発生するまでまもなく。 法整備に追われる官僚。 遠かった死が近づいてきたパート。 うまく切り抜ける技を探す警察。 大きくは百年法の施行までの奮闘、予定とは違う形の施行後の2パート 見た目は老けることがなくなっても「老害」と言うものがどう言うふうに成り立つのかがよくわかる小説だと思いました。 前後編でそれなりの時間が流れるので、前編でかなり猶予のがあった女性が後編、母になっており生存制限の期日を息子と一緒に迎える場面はかなり辛いものがあります。 永遠こそが最大の苦しみであることはそれなりの人間が想像できるはずですが、遠ざかり過ぎた「死」に直面した時それを避けたいと思うのも必至なのでしょう。下巻が楽しみです。
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初版が平成27年 これはヤバすぎる もやは予言書 コロナワクチンとか色々と現実と被ってて 正直怖い 永遠の命ある世界とは 100年間命が伸びるとは 突然死を迎えるとは 命について寿命についてゆっくり考えながら 上巻読了 色々繋がってきたので下巻が楽しみ
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※このレビューにはネタバレを含みます
長い。 話が進むにつれ繋がっては来るものの、上下巻に分けないといけないほどの内容では無い気がする。 歳を取らなくなった人類が自ら決めた法律により寿命を迎えたら死なないといけない、というテーマや結局権力を持った人たちは異例で生きていくという社会の構図はありがちで現実的だが、少し単調でそんな簡単に行くかな?というシーンもあった。
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かなり好きな世界観。 情景描写が丁寧で未来の街の様子がありありと思い浮かべられる。 混乱の最中の国の統治を描くお話は好みかも。
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人類が不老不死を獲得した「もうひとつの日本」が舞台。不老処置後100年で死ぬべきとする「百年法」の是非をめぐるお話。ぶっ飛んだ設定ではあるが、思考実験といってもよさそうなリアリティがある。 不老不死と聞くとユートピアのように思ってしまうが、社会的なレベルで考えると、そんなに単純...
人類が不老不死を獲得した「もうひとつの日本」が舞台。不老処置後100年で死ぬべきとする「百年法」の是非をめぐるお話。ぶっ飛んだ設定ではあるが、思考実験といってもよさそうなリアリティがある。 不老不死と聞くとユートピアのように思ってしまうが、社会的なレベルで考えると、そんなに単純にはいかないのだな。ユートピアにするのもディストピアにするのも為政者次第ということか。 そして、ふりかえって現実の日本の高齢化・老害化をみると、これを単なるエンタメ小説として終わらせられない怖さもある。 本文の前に「登場人物一覧」が出てきて身構えてしまったが、エピソードごとに視点が大きく切り替わるため、読んでいて混乱することはなかった。先に書いたような社会・政治的な視点だけでなく、庶民の生活や家族のあり方、個人の死生観なども描かれていて、読みごたえがある。
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壮大なスケールの物語である。 不老化処置で永遠の若さと命が得られるなんて、突拍子もない設定だなと思ったが、そこに描かれている人たちの言動や社会の変化、国家が辿る道などがけっこうリアリティあるように描かれていて、将来こうした技術が開発されたら現実に起こりうる世界なのでは、と感じた。...
壮大なスケールの物語である。 不老化処置で永遠の若さと命が得られるなんて、突拍子もない設定だなと思ったが、そこに描かれている人たちの言動や社会の変化、国家が辿る道などがけっこうリアリティあるように描かれていて、将来こうした技術が開発されたら現実に起こりうる世界なのでは、と感じた。 国の発展のために尽力していた遊佐や牛島が為政者になった途端、保身のために権力を振りかざすようになってて、いつの時代も権力を持つと人は変わっちゃうんだなと思った。 HAVIが導入され死が身近でなくなった世界となり、果たして人々は幸せになれたと言えるのだろうか。みんな死ぬのは怖い。だけど無意識に死を求めている。「HAVIを受けたことで、この国は死を不可避のものとして意識する機会が奪われた。生命のリアリティがなくなり、生命の輝きが失われた。死の喪失は、生の喪失だ」といったテロリストの言葉が今のところ1番しっくりきている。 まだ上巻まで読んだところだが、それぞれがどんな運命を辿るのか、気になるところ。下巻にその結末を期待したい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
下巻まで読んでの感想 ・設定とストーリー展開は楽しむことができた。続きが気になり一気に読むことができたし良い時間となった。 ・SMOCの発生はストーリーとして唐突で必然性のないものという批判もあるがそうは思わなかった。地球または生命体の理に反した人類の不老不死に対する免疫反応だと感じられた。C1における集団自殺も同義で予兆として表現されていた。これらは筆者によるメッセージと捉えた。 ・死にゆく男たち(センセイ、大統領、そして対照的に描写された戸毛)に寄り添う女性の描写には違和感を覚えた。
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ついに不老の技術を開発した人類。 その結果、国は衰退したため、不老処理をしてから100年しか生存できないと定めた。 国の舵取りをする中枢と、国の方針に従わない一部の国民との対立が生まれていく。
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起こり得るかもしれない政治、医療、貧困、就労、倫理的な動きが鮮明に描かれている。予想されていると言っても過言ではない。 今は出来るけど問題が山積み過ぎてやらないだけと言われても否定出来ない。 長さを感じさせない筆致によるあまりにもリアルな近未来SF。
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