アルジャーノンに花束を 新版 の商品レビュー
数ヶ月前から、また平積みされていたので気になってました。先日『猿の惑星 創世記』の映画を観た際に、本作を思い出したので再読。おそらく5回目くらいになると思います。それほどに繰り返し呼んだ書籍は、ぱっと思い浮かぶのは竹山道雄の『ビルマの竪琴』、吉川英治の『宮本武蔵』くらい。読む度に...
数ヶ月前から、また平積みされていたので気になってました。先日『猿の惑星 創世記』の映画を観た際に、本作を思い出したので再読。おそらく5回目くらいになると思います。それほどに繰り返し呼んだ書籍は、ぱっと思い浮かぶのは竹山道雄の『ビルマの竪琴』、吉川英治の『宮本武蔵』くらい。読む度に、原点回帰したり、新しい気付きを得たり。/アルジャーノンも繰り返し自分に問いかけてきます。今回は、”下りのエレベーターを駆け上がる”例えがあるように、人生折り返しにある私は、この焦りに似た感情に痛く共感しました。また読みます。
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ひらがな読むの大変だった。フィクションだとしてもIQの上下で人がどれだけ変化して周りに影響を与えるのかリアリティがあって面白かった。実際共感出来そうな部分も多かったです。チャーリー自身の幸せはどの自分なのかなと疑問に思い、答えもなく、人間らしい話なのかなとも思いました。
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最後の一文に全ての感情を持っていかれる。 チャーリーが、チャーリーにとって幸せな人生を歩んでいてほしいと願う。 人の温かさ、醜さ、同情心、喜怒哀楽を感じた。ウォレンの少年が作品を自慢げに見せたシーンが凄く刺さった。人の優しさて何なんだろう。正解がわからなくなった。 忘れられてしまったアリスの感情は想像しきれないし、周囲の一人ひとりが感じることは様々だろうけど、運命を受け入れたチャーリーをどうか同情や哀れみではなく、優しく受け入れてほしい。 知能を得て、失って、本来なら忘れるはずのアルジャーノンの記憶。それでも失われなかったアルジャーノンに対するチャーリーの思い。チャーリー、本当にあなたにとって毎日が幸せに感じるものでありますように、、 いつかまた読み返したい。
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最後の、それはないよチャーリー…。 チャーリーが賢くなってしまって、チャーリーは大変だと分かっているけど距離を感じてしまっていたから、また元の知能に戻り、純粋な言葉使いになって泣けた。本当に泣いた。 「ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノのおはかに花束をそなえて...
最後の、それはないよチャーリー…。 チャーリーが賢くなってしまって、チャーリーは大変だと分かっているけど距離を感じてしまっていたから、また元の知能に戻り、純粋な言葉使いになって泣けた。本当に泣いた。 「ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノのおはかに花束をそなえてやてください」 読みにくい…けど心が入ってる。最後まで研究所にいた時には最後の最後まで友達って呼べるのはアルジャーノだけだったのかと思ったりして。 最初は読みにくいなあ、と思っていただけだった。でも、研究によって賢くなっていること、それによって他の人が自分を妬んでいること。それを受け入れるところはほんとに悲しい。 知的障害があろうとも、人間であることに、その当たり前に気づかせてくれた。気付けなかったのはなぜか?これが生物の寂しさ、冷たさなのか?
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登場人物が多いので、一人一人理解するためにゆっくり読みました。 チャーリーのような方たちには無意識に腫れ物のように接してしまうところがあるけれど、一概にもそれは心地よいものでは無いのかもしれないと考えさせられました。 どんな個性があったとしても、決して尊重されない理由にはならない...
登場人物が多いので、一人一人理解するためにゆっくり読みました。 チャーリーのような方たちには無意識に腫れ物のように接してしまうところがあるけれど、一概にもそれは心地よいものでは無いのかもしれないと考えさせられました。 どんな個性があったとしても、決して尊重されない理由にはならないし、接し方を分ける必要はないのかもしれないと感じました。 知性よりも大事なことがある。と何となく分かってはいたつもりだけどこの作品に出会ってそれをガツンと知らしめられた感じです。
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何度読んでも泣ける。幸せだと思っていた日々が知能が上がるにつれてどんなに辛く悲しい境遇だったか本人がまざまざと理解していくこと、そしてまたばかになっていく自分を認識してしまい、それが止められないこと。私自身が平均よりは高めのIQ持ちで、組織の中などで自分が気がつくことを他人に理解...
何度読んでも泣ける。幸せだと思っていた日々が知能が上がるにつれてどんなに辛く悲しい境遇だったか本人がまざまざと理解していくこと、そしてまたばかになっていく自分を認識してしまい、それが止められないこと。私自身が平均よりは高めのIQ持ちで、組織の中などで自分が気がつくことを他人に理解されず数年経ってようやく理解されることが多く苦労してきたため、問題点に気付くことは幸せではなく、むしろ気付かずに「自他環境ともに問題なし!」と思って生きていける方が幸せではないかと感じている日常にリンクして色んなことを考えた。自分の成長により、かつて信頼し尊敬していた人の無能さや利己的な部分を見てショックを受けるというところも感情移入しすぎた。灘→東大→官僚になった友人に勧められて読んだが、彼が「めちゃくちゃ泣いた」と言っていたのはどの箇所なのか、いつか聞いてみたい。
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チャーリーは賢くなることが幸せだと思っていた。 賢くなることで優しくなれると思っていた。 どんどんどんどんと賢くなったチャーリーは勉強は勿論、愛や生死、家族の事、利用していた科学者のこと、お友達のこと、いろんな事を知った。 経過報告が読みにくかったのがどんどんと句読点、漢字を覚え始め読みやすくなってく流れが自然でした。 ただ賢くなったチャーリーは苦しんでいる。 そこからアルジャーノン同様後退していき、元のチャーリーに戻ってしまう。 賢くなることが果たして幸せだったのだろうか そして今もチャーリーは幸せなのだろうか 通してアルジャーノンの事は忘れていないチャーリーは優しい人なのだろうな アルジャーノンが未来のチャーリーだとすれば…こういう考えも浮かんでしまう。 幸せの物差しは人それぞれ。 とっても良い本に巡り会いました
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レビューでうっかりネタバレを知り、覚悟して読んだ。それでもラストがショックで読後感は悪かった。 知的障害のあるチャーリーが一気に天才レベルまで達してその後にたどる運命が過酷すぎる。知的障害があったときもなくなったときも特に幸せそうじゃない点にリアリティーを感じた。 人生で幸せを左右するのはIQではなくEQということなのか。
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すごかった。いつか必ず再読する。 前半(結構長め)は読むのに苦労するだろうが、決して諦めるな。1字1字しっかり頭のなかで句読点を補いながら丁寧に読むこと。それが中盤以降の感動をより大きなものにする。
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読んだことのなかった名作、面白かった。 知的障害のチャーリィが、知能をあげる実験を受けて文字通り賢くなり、天才になる。 オチもわかっていたけどそれでも苦しかった。 チャーリィはずっと賢くなりたいと思っていたけど、 賢くなったチャーリィはずっと苦しんでいる。 最後、元に戻ってしまったチャーリィは「また賢くなりたい」と思っている。 チャーリィを取り巻くまわりのひとたちも、みんな、どうするのが、幸せだったんだろう。
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