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ハーレムの闘う本屋 の商品レビュー

4.6

21件のお客様レビュー

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2025/07/22

第5回JBBY賞翻訳作品部門 2012年ボストン・グローブホーンブック賞 2016年読書感想文全国コンクール課題図書 ドキュメンタリー・ノベル。 知識こそが力になることを、たった5冊の本からスタートした黒人専門書店の店主、ルイス・ミショーが教えてくれる。 知識は自分たちが何者...

第5回JBBY賞翻訳作品部門 2012年ボストン・グローブホーンブック賞 2016年読書感想文全国コンクール課題図書 ドキュメンタリー・ノベル。 知識こそが力になることを、たった5冊の本からスタートした黒人専門書店の店主、ルイス・ミショーが教えてくれる。 知識は自分たちが何者なのかを理解する術であり、奴隷の身分やスラム街からぬけだして成功するための希望だった。 知識がなければ自分たちが人類の一部であるという意識や誇りを持てない。 改めて本の持つ力はすごいなと思ったけど、アフリカ系アメリカ人社会では本は、私たちにとっての本以上の意味を持っているのだと知った。 本書は実在の人物の証言や資料を元に書かれているけど、店に来た名もなき人物たちのエピソードは架空の人物を当てて再現しているためにフィクションとなっているらしい。 でも、ミショーの本屋の影響で人生を変えた人がたくさんいるはずなので、きっと事実とそんなに変わらないんじゃないかと思う。 不確かな数字や辻褄の合わない情報をまとめてよくこの一冊を完成させたなと感心する。 大きくてページ数のある、一見読みにくそうな本だけど、短いまとまりの連続なので意外と雑誌のようにすらすら読めた。 敬遠せずに読んでみてほしい。

Posted byブクログ

2024/10/25

「戦地の図書館」ではナチスが本の力を知っていたからこそ、意に沿わない本を燃やした この本では、白人社会が、本の力を知っていたからこそ、奴隷に読み書きを禁じたし黒人が書店を経営するだけで警戒をしていた ということが書いてあった 本の力を知っている人たちの行動は二つに別れるみたい ...

「戦地の図書館」ではナチスが本の力を知っていたからこそ、意に沿わない本を燃やした この本では、白人社会が、本の力を知っていたからこそ、奴隷に読み書きを禁じたし黒人が書店を経営するだけで警戒をしていた ということが書いてあった 本の力を知っている人たちの行動は二つに別れるみたい 他者が脅威にならないよう禁止する方向と、 生きるために必要な力としてわけあたえる方向 潜在的な敵と作らないようにする保身か 仲間のための貢献か 「いわゆるニグロ」から抜け出す=今の自分から抜け出す ために必要なのは知識という力で それは本を読むことで得られる 拳を振り上げても中は空っぽ 同じ手で、棚から本を取れと教えてくれる 本屋って商売はやっぱりいいなあ と感じさせる本 たった5冊の本と100ドルで本屋を始めた人がいるなら 自分でもできるような気がしてくる

Posted byブクログ

2022/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

若い人が読むのは大賛成で、世界中の若者に読んでもらいたいが、本当はいい歳をしたおっさんおばさんが読むべき本ではないだろうか? 自分はマルコムXがミショーの書店の常連だったところから読み始め、年代を遡っていくという変わった読み方をした。公民権運動、モハメド・アリ、ルイ・アームストロング、いろんなコト・モノが繋がっているではないか!改めて知識は力であることを思い知った。 小説のようでもあり、映画のようでもある良質のドキュメンタリー。児童書のカテゴリなのは良いことでもあり、残念なことなのかもしれない。

Posted byブクログ

2021/07/29

久しぶりに感動した。少年・青年時代は悪ガキだった男が、中年になってから自分が本当にしたい事を始める。それは、黒人が書いた本を黒人に読んでもらうために、黒人である自分が本屋を開店することだ。彼は知識が武器になることを知っている。その知識を得る方法が読書だ。  印象的なエピソードがあ...

久しぶりに感動した。少年・青年時代は悪ガキだった男が、中年になってから自分が本当にしたい事を始める。それは、黒人が書いた本を黒人に読んでもらうために、黒人である自分が本屋を開店することだ。彼は知識が武器になることを知っている。その知識を得る方法が読書だ。  印象的なエピソードがある。若者がこぶしを高く掲げてブラック・パワーと言う。主人公のルイスは「こぶしを開けてみな」と言い。若者がこぶしを開けると「見ろ、中は空っぽだ」。 ”教授は本をとって俺の手に持たせた、言った。「いいか、それがパワーだ!活動家仲間に言え。黒は美しい。でも、知識こそが力だ、とな」”

Posted byブクログ

2020/01/05

20世紀初頭、ニューヨークのスラム街に黒人専門の書店が誕生した。 黒人はスラム街に住んでいるということだけで、肌の色が黒いというだけで差別されてきた。 アメリカは20世紀当時もまだ白人の物だった。 9人兄弟を父親は魚売りで育てた。だが父とルイスだけよく似ていた。ルイスは盗み...

20世紀初頭、ニューヨークのスラム街に黒人専門の書店が誕生した。 黒人はスラム街に住んでいるということだけで、肌の色が黒いというだけで差別されてきた。 アメリカは20世紀当時もまだ白人の物だった。 9人兄弟を父親は魚売りで育てた。だが父とルイスだけよく似ていた。ルイスは盗みで捕まった時、盗みについて、恐れ気もなく裁判官に言う「白人はインデアンから国を盗みアフリカから黒人を盗み奴隷にした」 父親は歴史を見ることができた、黒人のための機関や施設を増やさないといけない。教育を受けなくてはならない。その言葉はルイスに受け継がれた。 民族としての黒人、アメリカ国民としての黒人、しかし白人に比べてないものが多すぎる。 兄ライトフットは母の信仰を受け継いで牧師になった。ルイスにも神の道を歩んでほしかった。だがルイスの生き方は違っていた。 黒人の牧師は行動することで彼の思想を広めていった。 ルイスはギャンブルに目を付けて盗んだ金で店を開いた。繁盛したが警察に捕まり抵抗して片目を失った。 ルイスは兄の教会で働き始めたが違和感があった。天国を目指す前に現実を知らなくてはならない。 大学で学ぶのは白人社会の知識だ。しかし奴隷制度についての知識だけ学んだくらいでは人間としての真の尊厳を学んではいない。黒人は知らなくてはならない。学ばなくてならない。知識は頭や心の中にある、そして本の中にある。本というものを知って読まないといけない。 彼は兄の宗教活動を手伝いながら、もっと広くこの世の問題の多くを見る必要を感じた。 42歳で教会を出た。黒人がなぜ抑圧されてきたのか、それを社会のせいにしてきた。だが、黒人は正しく認められなくてはならない。人として。 兄が閉めようとした事務所は本屋にうってつけだ。 どこの本屋にでも売っているような本のことではない。黒人のために黒人が書いたアメリカだけでなく世界中の黒人について書かれている本だ。「いわゆるニグロ」たちは世の黒人男女が発する声を聞き学ぶ必要がある。ここはうってつけだ「私の本屋に」 兄は本屋のことは理解できたがギャンブルのように見えるルイスの将来が不安だった。 それでも開店資金を出し、ルイスは理解者から5冊の本を手にいれ100ドルの金で開店した。 手押し車に本を載せて売って歩いていた。「よってらっしゃい見てらっしゃい」ルイスは呼び込みをした。 通信販売も滑り出しがよく蔵書は少しずつ増えて行った。 ルイスは店に来る人を拒まなかった、読みたい本があれば店で読ませ、質問には答え教授と呼ばれるようになった。 ルイス・ミショーは本のこと、そして、本の販売のことに詳しかった。しかも、その知識を熱心に教えてくれた。やや自信過剰気味ではあるが魅力的な人物で、彼の書店、ナショナル、メモリアル・アフリカン・ブックストアは貴重な文献の宝庫だ でたらめの記事を書かれ悪意にもさらされ、黒人が集まるというのでFBIにも目を付けられていた。 やがて黒人作家や活動家も本を読みに来た。そこで少年が育ち、詩人になった。 公民権運動のさなか、店で読書に没頭していたマルコムXが暗殺された。続いてバス・ボイコット運動のキング牧師が暗殺された。偉大な指導者の名前は残っているが、それに参加した多くの市民は名もなく悲惨な犠牲者も多かった。その人たちに公民権が認められ人種差別は表面的には法で退けられ、人の尊厳は守られることになった。 一粒の種をまくにもつよい意思と努力がいる。それを理解して協力する人がある。 差別・区別することから逃れることがないのは人間本能の負い目だと思う。それを超えるヒントの一部はがこの本にある。

Posted byブクログ

2019/09/08

なにげなく入った施設の図書室でこの本を見つけるとは、あたし、なかなかやるじゃん。 読書感想文の課題図書らしいので、若い人向けなのだと思うけど、これは大人も読んだ方がいい!読むべき!! マルコムXにキング牧師、ブラックパンサーのことは何となく聞きかじっていたけれども、この本の主人公...

なにげなく入った施設の図書室でこの本を見つけるとは、あたし、なかなかやるじゃん。 読書感想文の課題図書らしいので、若い人向けなのだと思うけど、これは大人も読んだ方がいい!読むべき!! マルコムXにキング牧師、ブラックパンサーのことは何となく聞きかじっていたけれども、この本の主人公のことは全く知らなかった。世の中のことを知り、自分を知るために、本は大事。本に出会える場所も本当に大事。

Posted byブクログ

2019/02/23

公民権運動の広がる時代、アメリカのハーレムで本屋を営んだ店主の物語。 あの荒れ果てた動乱の時代に、マルコムXを始めとした知識人の集まるコミュニティを、自分の腕と頭一つで作り上げた店主の凄まじいタフさに心打たれました。 どんな厳しい時代、どんな苦境の中でも、人は建設的な人生を、...

公民権運動の広がる時代、アメリカのハーレムで本屋を営んだ店主の物語。 あの荒れ果てた動乱の時代に、マルコムXを始めとした知識人の集まるコミュニティを、自分の腕と頭一つで作り上げた店主の凄まじいタフさに心打たれました。 どんな厳しい時代、どんな苦境の中でも、人は建設的な人生を、自分の強い意志一つで、やり直す事が出来る。そう信じさせてくれる本です。

Posted byブクログ

2019/02/11

#ハーレムの闘う本屋 読了 A4ハードカバーの判型に、図鑑か!と。「知識こそ力」と信じ、ニューヨーク、ハーレムに黒人に関する本ばかりを扱う書店を1939年に開業したルイス・ミショーの生涯を追ったドキュメンタリーノベル。マルコムXを精神的に育んだのがこの本屋とは!読み応えあり。

Posted byブクログ

2018/11/13

キング牧師のことを調べていて、この本にも出てくることから読んだ。 黒人専門書店をつくりあげたルイス・ミショーの生涯を書いた本。彼を調べても解明できない点があり、フィクションのかたちでの出版になったという。 しかし、マルコムXなどとも交流があったことなど、彼が、彼の書店が黒人た...

キング牧師のことを調べていて、この本にも出てくることから読んだ。 黒人専門書店をつくりあげたルイス・ミショーの生涯を書いた本。彼を調べても解明できない点があり、フィクションのかたちでの出版になったという。 しかし、マルコムXなどとも交流があったことなど、彼が、彼の書店が黒人たちに与えた影響の大きさがよくわかる。 本を読むことが、知識を得ることが、現状から抜け出すことにつながる。 それは、現代にも言えそうである。

Posted byブクログ

2018/10/09

黒人専門書店の先駆け、ナショナル・メモリアル・アフリカン・ブックストアを造ったミショーさんの一生。多少フィクションも入っているそうですが、それでも「本の力」を感じるお話でした。

Posted byブクログ