左京区恋月橋渡ル の商品レビュー
2024/09/28 瀧羽さんの本はとても心が温かくなるものが多いので今回はこの本を読んでみました。 理系の大学の研究室でエネルギーに関する研究をしながら息抜きに鴨川のデルタで花火をするという奇特な青年の山根が主人公。雨の日に下鴨神社で会った女性(美月さん)に一目惚れして、距離を...
2024/09/28 瀧羽さんの本はとても心が温かくなるものが多いので今回はこの本を読んでみました。 理系の大学の研究室でエネルギーに関する研究をしながら息抜きに鴨川のデルタで花火をするという奇特な青年の山根が主人公。雨の日に下鴨神社で会った女性(美月さん)に一目惚れして、距離を縮めようとするのだが、緊張のあまり何もできなかったり、オドオドしまくったりしてて読んでいてムズムズするような感じ。 そうかと思えば、美月さんも、今まで花火すらやったこと無かったりブランコに乗るのをすごく楽しんだりしてて、こんな人現代にいなくない?あざとい系なのか?と思うけどどうやらそうでもないらしい。そんな2人の関係が進展していくにつれて新しく分かることもあって恋愛初心者をムズムズしながら読みたい場合におすすめなんじゃないかと思います。 あとがきを読んで知ったのですが、この本は3作品のシリーズの2作品目で、この小説には前後となる話があることが発覚したので、前後の作品も揃えて読みたいなと思います。
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東入から、内にエネルギーを溜め込んだもどかしさを感じさせていた山根の物語。姫の登場でどうなる山根。懐かしさと共に山根の物語、周りの面々との日常を楽しみました。
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姫 美月ちゃん登場までの時間がだいぶあります。それで花とか前回登場人物の思い出話を見られたと思う。出会いから失恋する迄の淡い恋でした、不器用な経験値がない山根の風邪じゃない恋煩いがとてもよいですね。なんか花とたっくんの様にハッピーエンドになるのが当たり前だと思っていたね。寮のお助...
姫 美月ちゃん登場までの時間がだいぶあります。それで花とか前回登場人物の思い出話を見られたと思う。出会いから失恋する迄の淡い恋でした、不器用な経験値がない山根の風邪じゃない恋煩いがとてもよいですね。なんか花とたっくんの様にハッピーエンドになるのが当たり前だと思っていたね。寮のお助けとリンクして、なんかいい感じで終わった。電話でお互い感謝して終わるのも、味があっていい感じ、にしても6時30分起きのラジオ体操に朝ご飯にそれを当たり前になってしまう身体はどうなのか、経験者しかわからないですね、羨ましいってこと
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共感できる色恋に対する不器用さと左京区という舞台に親近感が湧いて、滞ることなく読んだ 自分の大切なもの(使命や情熱を注いでいるもの)を捨ててもあなたと居られるならいいと思うことを必ずしもあなたは望んではいない
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昔は恋愛小説しか読まなかったけど、今はあんまり読めなくなったなー。 でもこれはこざっぱりしていて読みやすかった。
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左京区シリーズ第二弾は、大学院生になった山根くんが主人公。 相変わらずの寮生活が続いています。 バイオを専攻している、食べ物が大好きな安藤くんに加え、三次元ゲームの開発に携わっている後輩の寺田くんや、ダニを研究している川本くんも登場します。 工学部工業化学科、花火が大好きで、小...
左京区シリーズ第二弾は、大学院生になった山根くんが主人公。 相変わらずの寮生活が続いています。 バイオを専攻している、食べ物が大好きな安藤くんに加え、三次元ゲームの開発に携わっている後輩の寺田くんや、ダニを研究している川本くんも登場します。 工学部工業化学科、花火が大好きで、小柄でメガネをかけた艶やかな黒髪のおかっぱ頭の山根くんが、白いワンピースの可憐な乙女に人生初の恋をするのです。 花ちゃんのアドバイスを受け、下鴨神社に毎日参拝したかいあってか、名前も知らない例の姫とようやく再会を果たすのですが、なにしろ女性慣れしていない山根くん。お茶をするにも、デートの待ち合わせやランチをするにも失態続きで、笑っちゃいけないけれど、面白すぎます。 瀧羽さんの文章はクセがなくて読みやすく、一癖も二癖もありそうな理系男子をこんなにも楽しく描き上げて、愛情を注いでくれているところに好感が持てます。 葵祭や五山送り火など、京都ならではの伝統行事が盛り込まれていて、とても読みごたえがありました。 恋のお相手は正真正銘の姫だったけれど、山根くん、「姫」に出会えてよかった。楽しい時間を一緒に過ごせて本当によかったです。
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京都の大学に通う理系男子の初恋の話。 読んでてすごく応援したくなった!ただ、個人的には女性目線の前作の方が好きかな。
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左京区シリーズ第2弾。 国立大学とは思えない建築計画とか、ちょっと箱入りすぎる美月さんのキャラクターとか、どうして美月さんはデートに来たのかとか、気になるところがいくつかあった。 でも、とにかく初恋らしさがよかった。 初恋は、経験値が少ないせいで、思いの強さに比べてできること...
左京区シリーズ第2弾。 国立大学とは思えない建築計画とか、ちょっと箱入りすぎる美月さんのキャラクターとか、どうして美月さんはデートに来たのかとか、気になるところがいくつかあった。 でも、とにかく初恋らしさがよかった。 初恋は、経験値が少ないせいで、思いの強さに比べてできることができることが少ない。 だから実際に相手といる時間は少なくとも、それ以外の時間に相手のことを考えて、勝手に愛情が育って行ってしまう。 山根は一人で悶々としていてまさにそんな感じだった。 やっとデートにこぎつけたと思ったら、お茶に誘ったのにお金がないとか、スケジュールを分刻みで立ててしまうとか、スケジュールを書いたメモをなくしてしまうとか、失敗ばかり。 かと思えば一人で突っ走って、いきなり「寺に入ります」なんてところまで行ってしまう。 ここまで奥手なのも極端だが、見ていて面白かった。 初恋は実らないとよく言うのに、さらに相手は良家のお嬢様で、難しそうな恋だと思いながらも二人の結末が気になった。 ラストの送り火のシーンは五感で感じられてとても印象的だった。 送り火が始まるわくわく感、電話から聞こえる美月さんの澄んだ声、目の前に広がる火の勢い。 「うさぎパン」、「ネバーラ」、「白雪堂」と読んできたが、これまでで一番素敵な描写だった。 滝羽麻子の文章は優しいけれど、描写としては良くも悪くも淡々としたところがあって、盛り上がりに欠けるところがあった。 でも、こういうシーンが要所で出てくれば、心に残る作品が増えてくるのではないかと思う。 早速シリーズ3作目を読もう。
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デート、よかったな。二人乗り! おなかの音にも、感動かぁ。 夢のような初恋だ! 相手のためを考える、支える。2021.8.16
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