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左京区恋月橋渡ル の商品レビュー

3.7

20件のお客様レビュー

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2019/10/09

「左京区七夕通東入ル」の方が好きでこの本を買ったけど、やはり前作の方が好き。こちはちょっと切ない感じがする。恋愛脳になった山根くんは、あまり理系の気質が出してないことも自分的にはちょっと残念。そして送り火を生で観てみたい。

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2018/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「左京区七夕通り~」姉妹編。七夕通り~で主人公花の恋をそれとなくサポートしてくれた山根が主人公。奥手で不器用な理系男子がある日であった姫に恋をして仲良くなろうと大奮闘。じれったくて応援したくなる不器用さ。でもそこが姫には良かったのかな。誠実さは伝わるもんね。姫には完璧な婚約者がいて、失恋しちゃったけど、とても大事な思い出にはなった。花と龍彦が変わらずラブラブなのもわかってよかった。

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2017/12/19

森見登美彦作品の爽やかバージョンと表現したくなるような一冊です。 理系男子が見せる屈折ぶりの愛らしさ、京都の四季や行事を瑞々しく描写する文章、作品全体に漂う優しい雰囲気など、とても素敵な作品でした。 舞台は明らかに京都大学の寮をイメージしてありますが、すくなくとも私の現役時代は...

森見登美彦作品の爽やかバージョンと表現したくなるような一冊です。 理系男子が見せる屈折ぶりの愛らしさ、京都の四季や行事を瑞々しく描写する文章、作品全体に漂う優しい雰囲気など、とても素敵な作品でした。 舞台は明らかに京都大学の寮をイメージしてありますが、すくなくとも私の現役時代はこんな平和な寮はなかったです。同じ大学の敷地内にあっても現代の魔窟・吉田寮とはかけ離れた雰囲気ですし。。。

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2017/09/18

恐ろしいまでに、読んでいて気恥ずかしくなったり、胸がきゅんきゅんしたのである。 恋愛と縁遠き主人公の悪戦苦闘、苦悩の模様はかつて経験した初恋その他における自分の悪戦苦闘、苦悩とよく似ており(というか、誰しも通る道ではないか)、なんとも主人公が愛おしく、また、楽しき友人たちをうらや...

恐ろしいまでに、読んでいて気恥ずかしくなったり、胸がきゅんきゅんしたのである。 恋愛と縁遠き主人公の悪戦苦闘、苦悩の模様はかつて経験した初恋その他における自分の悪戦苦闘、苦悩とよく似ており(というか、誰しも通る道ではないか)、なんとも主人公が愛おしく、また、楽しき友人たちをうらやましく思った。 女性と初めてお茶したときの不安定な心の浮き沈みをジェットコースターに例えたところがあったが、まさしく私も昔そう感じたものだなあと、過去を思ったものである。 そして、好きな人がいてあれこれ思い悩むことはしんどくとも、実に楽しいと感じさせられた。 これからその戦場に赴く者、その戦いの最中の者、全てにおすすめである。

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2016/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あまずっぱ~い(*´∇`*)神社で会った美女に恋をした院生の山根くん♪友人のアドバイスの元、不器用なりに恋を成就させようと頑張る姿が眩しい(*≧∀≦*)山根くんみたいな純粋な青年にこそ幸せになって欲しかったけれど、残念な結果に…(T-T)でも初めて好きになった人が良い人で良かったね山根くん(*´ー`*)

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2016/05/22

題材が少し難しかったです。前編はすごくよかったんですが…。 読み終わるまで放置してる期間が長すぎたので、集中して読めなかったのもいけなかったかも。京都についての事前知識があればもっと楽しく読めただろうな。

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2016/04/27

左京区シリーズ第2弾。 1作目より好きかもしれない。 山根くんよ幸せになっておくれ。 全力で応援したくなる恋愛小説。

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2016/05/17

再読2回目。 さわやか恋愛、第2弾。切ない片想いだけど、男の子の成長物語。わたしは山根がいちばん好きなキャラなので、素直に楽しめた。

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2015/03/19

工学部大学院生 理系男子の淡い初恋の物語。 「人間も元素の集合体ですから、 組み合わせ次第でなにかが起きるのは、 ある意味、自然なのかもしれません」 恋をしたときの しあわせな気持ちや緊張感、 あーいいなと思いました。 せつないけど、まるくおさまる 後味すっきりでした。

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2015/03/18

この物語は、京都でなければ描けない。 葵祭の斎王代に抱いた山根のはかなく切ない恋心も、歴史ある学生寮の取り壊し計画とその阻止のエピソードも、壮大な送り火も、賀茂川の花火も、この作品にはすべてがなくてはならないものになっている。 積み重ねた歳月に磨かれることでしか生まれない光沢...

この物語は、京都でなければ描けない。 葵祭の斎王代に抱いた山根のはかなく切ない恋心も、歴史ある学生寮の取り壊し計画とその阻止のエピソードも、壮大な送り火も、賀茂川の花火も、この作品にはすべてがなくてはならないものになっている。 積み重ねた歳月に磨かれることでしか生まれない光沢を纏う古都の美しさと気高さが、学問に埋もれる生き方を選ぶしかなく、そうすることでしか輝けない山根をやんわりと拒み、その背中を押す。 このはんなり加減は、京都そのものだ。 ラストシーンはこの切ない恋の終わりを飾るにふさわしく、山根にとっての何よりの救いだったと思う。 古都の恋の終焉には、送り火がよく似合う。 過ぎ去るものへの挽歌に、合掌。

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