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しあわせの香り の商品レビュー

3.9

35件のお客様レビュー

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2015/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

谷中の路地裏にある喫茶店トルンカの常連客に起こる奇跡。 喫茶店や珈琲を題材にした作品は多いですが、この作品も優しい気持ちと、明日も頑張ろうと言う気持ちにさせてくれました。 全3話のショートストーリですが、一番のお気に入りはシェードツリーの憂鬱でした。男の子は女の子を守るもの。でも、たまには女の子に守られることも必要なんですね。 過去は必要ないと言うひともいるけど、「再会とは、人生における一番身近な奇跡である」の格言が良かった。 別れてしまった最愛のひとに再び出会ったとき、そのひとに少しでも相応しいひとでありたい。そして、少しでもそのひとに追い付いていたいと思える作品でした。

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2016/05/15

「純喫茶トルンカ」シリーズ2作目です。 良いですね。 今回は、トルンカの常連・千代子ばあちゃん、イラストレーターで花屋のアルバイト店員・絢子さん、雫の幼馴染・浩太の3人を主人公に、それぞれの挫折と再生を描いた長めの短編3つです。 「ありふれた」と言ってしまえばそれまでかもしれま...

「純喫茶トルンカ」シリーズ2作目です。 良いですね。 今回は、トルンカの常連・千代子ばあちゃん、イラストレーターで花屋のアルバイト店員・絢子さん、雫の幼馴染・浩太の3人を主人公に、それぞれの挫折と再生を描いた長めの短編3つです。 「ありふれた」と言ってしまえばそれまでかもしれません。谷中の裏通りにある古びた喫茶店。ちょっと訳ありそうなマスターと常連たちとの暖かな交流。シチュエーションからいえば『珈琲屋の人々』池永陽や『虹の岬の喫茶店』森崎明夫など沢山あります。 それらの中で飛びぬけた特徴がある訳では無いのですが、人の配置が良く、丁寧に暖かな語りは心地良く。 このシリーズはもう少し続くのかな。謎めいたマスターの奥さんが最後の主人公かもしれません。

Posted byブクログ

2015/03/20

この人の本の世界観は映画を見て知っていたので、ちょっとほっこりしたいなぁと思って購入しました。 思った通り、とてもほっこりしました。 この本を読んである間は時間の流れがとてもゆったりしてるような気がして… 良い時間を過ごせました◎

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2015/03/17

ものすごーく期待をして読んでしまったため、「あれ?こんなだっけ?」と戸惑いながら読んでいていつの間にか終わった感じ。三作ともイマイチ弱かったな。そこまでぐっとこないというか。

Posted byブクログ

2015/02/08

東京の下町、日暮里は谷中の商店街にある小さな喫茶店「トルンカ」を舞台にした3話で構成されるハート・ウォーミングストーリーの短編集の続編。 舞台となる純喫茶トルンカに集う常連客の千代子おばあちゃんが人生の流れの中で心の奥にしまいこんだ思いのエピソード第一話「午後のショパン」、トルン...

東京の下町、日暮里は谷中の商店街にある小さな喫茶店「トルンカ」を舞台にした3話で構成されるハート・ウォーミングストーリーの短編集の続編。 舞台となる純喫茶トルンカに集う常連客の千代子おばあちゃんが人生の流れの中で心の奥にしまいこんだ思いのエピソード第一話「午後のショパン」、トルンカの看板娘、雫の幼馴染の浩太の自分の有り方、人へのあり様の葛藤を描いた第2話「シェード・ツリーノ憂鬱」、トルンカの常連イラストレーターの絢子の混沌とした日常からの脱出を描いた第3話「旅立ちの季節」。 三話共、とある日トルンカをロケ地にした「映画撮影日」の前後という共通した時間上で3人のエピソードが描かれ、それぞれが何らかの過去に囚われ、今の自分を見失いかけた心の葛藤とその姿を描きくことで日常の中で傷つき埋もれて行く「自分の心」の救済と治癒という一見、重いテーマをコテコテの「昭和なホームドラマ」の演出のほのぼの感中に描く作者独特のストーリー展開は健在。

Posted byブクログ