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マクドナルド 失敗の本質 の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2015/05/04

・環境にあった進化ー高齢化社会、為替反転 ・人材ー後継経営者、労働力の確保 ・長期的視野を持った政策 ・お客様第一の継続的な施策 ・基本の徹底 ・現場主義ーES ・画期的なイノベーション ・商品とサービスの強い差別化 ・企業理念の徹底 ・現場が自律的に動ける仕組み

Posted byブクログ

2015/04/26

米国流の株主資本主義的な考え方が、短期で利益をあげることを第一にするなら、会社に本業で種を蒔き育てるというようなことをさせるだろうか? 本書は、原田泳幸と米国マクドナルド本社が行ったそういう経営が、マックが本業で持っていた強み(QSC+V=品質・サービス・清潔・付加価値商品)を失...

米国流の株主資本主義的な考え方が、短期で利益をあげることを第一にするなら、会社に本業で種を蒔き育てるというようなことをさせるだろうか? 本書は、原田泳幸と米国マクドナルド本社が行ったそういう経営が、マックが本業で持っていた強み(QSC+V=品質・サービス・清潔・付加価値商品)を失わせ、マクドナルドを凋落させていったその過程を検証していく。投資家に優しい会計基準は、売上や経常利益の上昇とともに並行して進んでいる社員や従業員のモチベーション喪失や優秀なスキルを持つ社員の退職などの企業の「瑕疵」といったものが仮にあったとしても、それを語る項目を持たないという、語っている数字は真実でも、あらかじめ語ることを選んでいるという意味で真実の姿を表していないのだな、と改めて仕組まれた仕組みであること実感する。

Posted byブクログ

2015/04/24

マックは低価格商品、ブランドというイメージがついてしまった。 もはや世界中で同じブランドで、同じようなメニューが付加価値を持つ時代ではなくなった。

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2015/04/19

「失敗の本質」というキャッチーなサブタイトルは出版社がつけたものだと筆者も明かしている。この本を通じて目を引くのは、むしろ「成功の本質」の方だろう。藤田時代の最後の10年間(1993年~)と原田時代の10年間(2003年~)は、業績が奇妙な相似形を描いている。前者ではディスカウン...

「失敗の本質」というキャッチーなサブタイトルは出版社がつけたものだと筆者も明かしている。この本を通じて目を引くのは、むしろ「成功の本質」の方だろう。藤田時代の最後の10年間(1993年~)と原田時代の10年間(2003年~)は、業績が奇妙な相似形を描いている。前者ではディスカウント戦略が、後者ではプレミアムローストコーヒーなどの付加価値戦略が功奏し、最初の8年間は全店売上高が伸び続けた。しかし戦略効果が剥がれた後は業績が低下し、社長交代に追い込まれる。マーケティングの世界において永遠に有効な戦略というものはなく、藤田戦略も、原田改革も、その時代の時宜を得たからこそ受け入れられ、マクドナルドはファーストフードのトップブランドに登りつめた。全店売上高自体は成長しているのだから、経営者を入れ替えて新機軸を模索するというのは、ガバナンスが効いている証拠でもある。 それを失敗と呼ぶのは、2014/12月期の大幅な赤字決算など最近の苦境が強く印象付けられているからだろう。「10年の法則」が健在ならば復活の一年目となるはずが、2015年を迎えた今もその兆しすら見られない。その原因はFC化を含む原田改革の負の遺産にあるのか、それとも日本での現場オペレーションを知らない現経営陣にあるのか、この本の評価とも絡んで分かれてくるところだろう。 米国では新興バーガーチェーンの、日本ではコンビニの追い上げを受ける現在、成長ドライバーを見い出し難くなっているのは確か。過去のFC化が競争力を阻害しているのか、それともトータルオペレーションでセブンイレブンに及ばないから客を奪われているのか、「期限切れのビジネスモデル」などととキャッチーで曖昧に述べていたのではわからない。勢い余ってチェーンストア理論やFCモデルの否定に走ってしまうあたり、便乗本との批判が付きまとうのは故無しとはできないだろう。

Posted byブクログ

2015/03/21

筆者があとがきで述べるように、この本はマクドナルドをサンプルとしているが、書かんとしていることは米国発の「マーケティング」「チェーンストア理論」に対する懐疑である。 だからマクドナルドを全否定しているわけではなく、過去の教育現場としてのマクドナルドについてはかなり好感を持っている...

筆者があとがきで述べるように、この本はマクドナルドをサンプルとしているが、書かんとしていることは米国発の「マーケティング」「チェーンストア理論」に対する懐疑である。 だからマクドナルドを全否定しているわけではなく、過去の教育現場としてのマクドナルドについてはかなり好感を持っているように感じた。 なので、本書を読んでいるとマクドナルドでハンバーガーが食べたくなったりする(僕だけ?)。 マックに関してはいろいろと悪口のような批判がある。それはビックビジネスの宿命かもしれない。この本にも「賞味期限切れのビジネスモデル」とキャッチーな副題がついているが、決してマックいじめが目的の本ではないので、アメリカ発のビジネスモデルの問題点を知りたい人にはお薦めである、

Posted byブクログ

2015/03/11

今回の混入のことはあえて書かずに、藤田体制から原田体制での失敗の予兆の研究。あえて、現場の声を聞かずに、決算書類などから導きだしているところがすごみがある。でも、本人はマクドナルドが好きだったのだと思う。(名古屋限定商品をわざわざ買いに行ったらしい)。そのマクドナルドに裏切られて...

今回の混入のことはあえて書かずに、藤田体制から原田体制での失敗の予兆の研究。あえて、現場の声を聞かずに、決算書類などから導きだしているところがすごみがある。でも、本人はマクドナルドが好きだったのだと思う。(名古屋限定商品をわざわざ買いに行ったらしい)。そのマクドナルドに裏切られている思い、また、復活して欲しい想いがあるのだとも思った。

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2015/03/07

日本のマクドナルドが いろいろなトラブルを抱え、 赤字を大幅に出して、また お客も消えてしまった。 なぜそうなのかを 小川教授が  経済学およびマーケット論から、分析する。 象牙の塔から 飛び出て 現実の事象を したたかに分析し、マーケティング理論を充実させる。 教授先生は ど...

日本のマクドナルドが いろいろなトラブルを抱え、 赤字を大幅に出して、また お客も消えてしまった。 なぜそうなのかを 小川教授が  経済学およびマーケット論から、分析する。 象牙の塔から 飛び出て 現実の事象を したたかに分析し、マーケティング理論を充実させる。 教授先生は どこまで通用するのか? も試されている。 まさに「水に落ちたイヌを打て」と言う感もある。 私は ハンバーグが好きだが  ハンバーガーが好きではない。 大きく口を開けてかぶりつくということが あまりうまくできない。 どうも服などを汚してしまう。 モスバーガーの スパイシーホットドックが好きだった。 食べやすいのだ。 ただ マクドナルドのコーヒーだけは、 美味しいので、飲んでいた。 若い人たちが 大きな口を開けて  健康そうに食べるのを見ているのは、好きだった。 この間 原田泳幸の本を読んで、 なんじゃこの人。ということを感じた。 藤田田の アメリカの食文化を日本流にしたこと そして、Macからマクドナルドに うつった 原田泳幸は、アメリカ流儀に変えた。 当初は確かに成功をしたが、 藤田田の残したマクドナルドの遺産を 食いつぶしたにすぎなかった。 小川教授は 3つの点を指摘する ①マーケティングの失敗 ②サービスのトライアングルの失敗 ③画期的なイノベーションの不足。 この3つを改善することは かなり難しい。 食のイノベーションとはなにか? を常日頃考えているが、そんなになまやさしい物ではない。 マクドナルドは 賞味期限キレのビジネスモデルをどう立て直すのか? それは、まさに 楽しみな テーマだ。 マクドナルドの幹部たちは この本を読んで なにかを学び、そして これを乗り越える手腕を見せてほしい。 19世紀から20世紀の発明されたビジネスモデル 「百貨店、食品スーパー、FCシステム」が  どう生き残っていくのか? それも 楽しみな テーマですね。 『コンビニエンス 賞味期限キレのビジネスモデル』 と言う本も書いてほしいなぁ。 ひとり勝ちしすぎているので。

Posted byブクログ

2015/02/19

なぜマクドナルドは堕ちてしまったのか? 藤田時代と原田時代で成長と転落の曲線がほぼ同じなのは何か意味があるのか? こうした謎を、外部に公表されているいろいろな資料だけから追いつめていく。推理小説のように読み進められる。面白い。

Posted byブクログ

2015/02/12

競合の増加。イノベーションの欠如。ブランドイメージの低下。クルーのモチベーションの低下。マクドナルドの先行きは暗い。

Posted byブクログ