サーカスの夜に の商品レビュー
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難病を治す薬の副作用で成長がとまってしまった少年がサーカスに志願し、そのなかで成長し、自らの居場所を見つけていく1年を描いた作品。少年がサーカスの人々と接しながら成長していく姿に心ひかれました。
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表紙とタイトルで買ってしまいました(笑) 少年が、サーカスに入って成長してゆく話です。 特別なにか大きいことがあるわけでもないのですが、サーカスの団員の悲しみや喜びに触れて心を揺らしながら大きくなってゆく少年に、読み終わったとき感慨深くなります。 少年はずっと「坊や」「少年」と呼...
表紙とタイトルで買ってしまいました(笑) 少年が、サーカスに入って成長してゆく話です。 特別なにか大きいことがあるわけでもないのですが、サーカスの団員の悲しみや喜びに触れて心を揺らしながら大きくなってゆく少年に、読み終わったとき感慨深くなります。 少年はずっと「坊や」「少年」と呼ばれていて、名前が出てこないことが不思議だったのですが、もしかしたら、この世界では名付けない限り名前はないのかもしれませんね。いえ、名付けないと誰にも名前はないのですが。 少年が、名前のある彼になるまでのお話。 60年代70年代のような世界観を想像していたら、途中でスマホやウォッシュレットトイレがでてきてびっくりしました。わりと、現代のようです。 サーカスが題材なこともあって、いしいしんじさんの「プラネタリウムのふたご」が頭をちらつきながらの読書だったのですが、こちらのサーカスの夜に、ほうが、主人公の成長してゆく、描かれている人生の期間が短いせいや、彼自身に身体的点以外に作中で特別な波乱万丈がないせいもあってか、希望があるように感じました。
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これ以上大きくならないと知って13歳の時に自立するとは、信じられないぐらいしっかりした子供だ。そして、サーカスに入って1年、綱渡りまで出来るようになる成長ぶり。またサーカスの人々もそれぞれ個性的で、何より優しい。特に出て行ってしまうナットーの哀しみと美しさにホロリとした。
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昨年実際のサーカスを見に行った時の感想としては、面白くないことはないが、退屈な部分も少なくなく、このエンターテイメントが多様化した現代では、他にもっと面白いものがあり、お金を出して見るものでもないかなと思ってしまった。舞台から席が遠かったと言うのも有るかもしれないが、子供たちも飽...
昨年実際のサーカスを見に行った時の感想としては、面白くないことはないが、退屈な部分も少なくなく、このエンターテイメントが多様化した現代では、他にもっと面白いものがあり、お金を出して見るものでもないかなと思ってしまった。舞台から席が遠かったと言うのも有るかもしれないが、子供たちも飽きてしまい、途中で出てきてしまった思い出がある。 それでも、サーカスと聞き、表紙の絵を見るとワクワクした気持ちになるのは何故だろうか? 大きくなれない13歳の少年がサーカス団に入り、生きていく話。 貧乏サーカス団だが、料理が旨そうでお腹が減る。話としては文章、空気の朗らか感はいいなと思うものの、全体としては盛り上がりにかける。
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13歳の誕生日にサーカスに入団することを決意した少年の、ステージデビューまでの日々を描いた物語。 ならずものを集めたサーカス団にしては、団長も団員も、それぞれ素晴らしい芸と人格を持っている。 サーカスにかける情熱と、レインボーサーカスの一員であることへの誇りが羨ましいほどでした...
13歳の誕生日にサーカスに入団することを決意した少年の、ステージデビューまでの日々を描いた物語。 ならずものを集めたサーカス団にしては、団長も団員も、それぞれ素晴らしい芸と人格を持っている。 サーカスにかける情熱と、レインボーサーカスの一員であることへの誇りが羨ましいほどでした。
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タイトルからダレン・シャンみたいなストーリーかと先入観を持ってしまったのどなんとなく拍子抜けしてしまった感じです。 皆なにもないように見えていろいろなりますよね。。。
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サーカスの描写がいい。少年、道は、自分で切り開くものなんだから!ペンギンの唐揚げ。トイレの王子様、金を頂くってことは、それに見合うだけの相手の喜ぶことをするってことだ。時には、自分の不本意なことでも、相手を喜ばすためだったらやらなくちゃいけない。それが仕事なんだよ。みんな優しくて。本当に温かい話。
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何が正しい判断だったかは、時間が経ってみてからじゃないとわからないことが多いんだ P116 それじゃあ、建前と本音を器用に使い分けるとあいつらと一緒です。p129 運命と和解する 恐れるんだ。そして、絶対に足を踏み外すな。絶対に落ちるな。その上で、恐怖と闘うんだ。生きたい、...
何が正しい判断だったかは、時間が経ってみてからじゃないとわからないことが多いんだ P116 それじゃあ、建前と本音を器用に使い分けるとあいつらと一緒です。p129 運命と和解する 恐れるんだ。そして、絶対に足を踏み外すな。絶対に落ちるな。その上で、恐怖と闘うんだ。生きたい、安全な場所に辿り着きたいと願うんだ。p204
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サーカスに入団した、13才で背が止まった少年の成長を中心にした優しい話し。 2015.2.26
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+++ 離ればなれになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる、自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そして美味しいお菓子やスープを作ってくれるコック。少年は少しずつ綱渡りを学ん...
+++ 離ればなれになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる、自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そして美味しいお菓子やスープを作ってくれるコック。少年は少しずつ綱渡りを学んでゆく。心躍る物語。 +++ 大病を患い、治ってからも成長が止まったままの少年は、ある日偶然見たチラシでサーカスのことを知り、かつて両親と一緒に見に行った輝かしい舞台に魅せられるように、育ててくれたグランマの元を出てサーカス団を目指す。サーカスのメンバーたちの過酷な生き様や、厳しい日々のなかで、少しずつ少年が逞しくなっていくのを応援したくなる。夢の裏側の物語とも言える一冊である。
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