男性漂流 の商品レビュー
結婚、育児、介護、老い、仕事といった、現代男性が抱える悩みについて、女性ならではの柔らかな文体で、取材対象に寄り添っている。 男性特有の弱点である、過剰なプライドを抑えて、現状と向き合っていく大切さを実感させてくれる良書。
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人の不幸は蜜の味というが、こうなったら大変だなあ、とおもいながら読んだ。しかし、明日は我が身。今の立場に安住せず、努力していかなければならないと感じました。どのような状況でもポジティブであれば開ける未来があると、改めて確認できた。筆者の取材力に脱帽。
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女性のインタビューアーが長期的にひとりの男性に取材という面白いスタイル。身をつまされる。興味深かった。19.1.11既読本と気づかず、また読んだ。★4
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読了。良かった。落ち目の人を嘲笑うのでなく、しっかりと見つめ、前に進む気持ちになるまで書かれる人をたくさん紹介してくれることで、自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれる。
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婚活、イクメン、男性更年期、介護問題、そしてリストラまで男性のそれぞれのライフステージで苛まれる状況が語られている一冊。 一つ一つ何事もなく過ぎていく人もいれば、どこかで躓き家族の大切さを再認識する人もいる。自分の人生、何もないよりかは良いんじゃないかと思いつつ、現実直視が辛い内...
婚活、イクメン、男性更年期、介護問題、そしてリストラまで男性のそれぞれのライフステージで苛まれる状況が語られている一冊。 一つ一つ何事もなく過ぎていく人もいれば、どこかで躓き家族の大切さを再認識する人もいる。自分の人生、何もないよりかは良いんじゃないかと思いつつ、現実直視が辛い内容もありますね。
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婚活、イクメン、ケアメン、非正規。男性の悲痛な叫びをよく取材してくれていると思う。落ちるところまで落ちてから這い上がったところもフォローしてくれているところが、救われる。
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http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000201947
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丁寧に取材された良書です。何が価値があるかというと、取材をした方の 「過去」「その時」「そして今」を、数年から十数年に渡って、継続的に取材されている点です。 キーワードは、「結婚」「育児」「介護」「老い」そして「仕事」です。 この6つの現実を、取材した対象者を通して丁寧に語られ...
丁寧に取材された良書です。何が価値があるかというと、取材をした方の 「過去」「その時」「そして今」を、数年から十数年に渡って、継続的に取材されている点です。 キーワードは、「結婚」「育児」「介護」「老い」そして「仕事」です。 この6つの現実を、取材した対象者を通して丁寧に語られています。 何が語られているか?それは、今の時代の変化であり、今の社会で生きる大変さです。 具体的なエピソードが盛りだくさんですが、どれも、重いテーマを含んでいます。 人が他人を見て、幸せそうだな、充実してそうだな、不幸そうだな、可愛そうだなと、その人の 一時を見て判断する傾向があります。しかし、時が経てば、自分や他人の状況は変わります。 今の時代は、信じられないぐらい状況が、変わります。明日、自分の身に何が起こるかわからない時代です。 この本を読み、取材された方の、今までの人生を知れば、ずっと幸福でいられるなんて、 不可能に近いです。どの方も、気楽には人生を歩んでこれなかったと思います。 ただ、この本を読んで非常に勉強になったのは、決して今の現実から目を反らしてはいけないことです。 何におびえているかの答えは、自分の中にあります。自分と向き合い、おびえている対象を 明確にして、対応する。辛い作業ですが、そうすることでしか、対処しようがありません。 答えがないものに、対応するんです、怖いに決まっています。しかし、今の時代で必要なことは、 そういう心の態度と行動力だと思います。 著者も、あとがきに書かれています。 「現実から目を背けず、男であることから逃げないで、一歩ずつでも前進していってくださることを 願ってやみません」
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結婚、育児、介護、老い、仕事で追い込まれる男性を取材している。 男はプライドの生き物というが、悪い意味でそれがよくわかる。 評価を求めてイクメンのふりをしたり、モテないといけないと思い込んでED治療したり、そりゃ辛いだろうと思う例がたくさん出てくる。 でてくる男が大体世間体や他者...
結婚、育児、介護、老い、仕事で追い込まれる男性を取材している。 男はプライドの生き物というが、悪い意味でそれがよくわかる。 評価を求めてイクメンのふりをしたり、モテないといけないと思い込んでED治療したり、そりゃ辛いだろうと思う例がたくさん出てくる。 でてくる男が大体世間体や他者からの評価を気にしていて、そういうのは捨てたほうが生きるのが楽だと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まず、本書において、男性の怖いものとして列挙されるのは、結婚生活、育児、介護、老化、仕事。 要因として、完璧を求める妻・女・子・親、そして自分自身(見栄も包含)、脱落による不利益の大きさ、そしてこれら不安定要因に対する代償行為と代償対象を欲求する心性とある。 そして、これら要因を助長するテレビの報道・情報提供と、それが生んだ社会的圧力という因子も無視できないかもしれない。 さらに、完璧さ実現の裏返しとしての悪業(浮気が典型だが、投機行為を含む過度のギャンブル、薬物も)が、問題をより悪化させる。 男にとって、時間と居場所という切り口で見ればどうなるか。 家にはなく、仕事にもない。大量情報流通で、広範囲・多数と絶えず比較される人々の苦悶?の声を感じずにはいられない読後感。 なる程、本書は男性だけが、情報分析のターゲットになっているが、そもそも、女性や子も等しく妥当する窮屈な社会?、という感想も生まれたところ。
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