ラスト・ワルツ の商品レビュー
疾走する特急車内。スパイ殺しを目的としたソ連の秘密諜報機関に狙われるD機関の諜報員を描く「アジア・エクスプレス」など、全3作を収録。「ジョーカー・ゲーム」シリーズ。 ふつうに楽しめた。でもこのシリーズが持つ独特のスタイリッシュ感が薄れてしまったのか、こちらが慣れてしまったのかは...
疾走する特急車内。スパイ殺しを目的としたソ連の秘密諜報機関に狙われるD機関の諜報員を描く「アジア・エクスプレス」など、全3作を収録。「ジョーカー・ゲーム」シリーズ。 ふつうに楽しめた。でもこのシリーズが持つ独特のスタイリッシュ感が薄れてしまったのか、こちらが慣れてしまったのかはわからないが、シリーズ1作目の「ジョーカーゲーム」を読んだときのような衝撃はあまり感じられなかった。 (B)
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華族に生まれ、陸軍中将の妻となるが退屈な生活に倦んでいる顕子。米大使館で催された仮面舞踏会の会場で、なぜか、ある男のことがしきりに思い出された。目に見えぬ黒い大きな翼を背負っているかのような、謎の男。かつて窮地を救ってくれた彼と、いつか一緒に踊ることを約束したのだった。だが、男の...
華族に生まれ、陸軍中将の妻となるが退屈な生活に倦んでいる顕子。米大使館で催された仮面舞踏会の会場で、なぜか、ある男のことがしきりに思い出された。目に見えぬ黒い大きな翼を背負っているかのような、謎の男。かつて窮地を救ってくれた彼と、いつか一緒に踊ることを約束したのだった。だが、男のことを調べると意外な事実が浮かび上がり・・・(「舞踏会の夜」)。 疾走する特急車内。「スパイ殺し」を目的としたソ連の秘密諜報機関“スメルシュ"に狙われるD機関の諜報員を描く「アジア・エクスプレス」、ドイツの映画撮影所で、ナチスの宣伝大臣ゲッベルスと対峙した日本人スパイを描く「ワルキューレ」を収録。 このシリーズは毎回楽しく読み切れるので好きなスパイ小説です。ちょっとほろ苦い描写もあるけど逆にリアルでそこもまた良い。タイトルが副題とも言える二編目の「舞踏会の夜」が一番好きでした。はっきりと書かれていないもののおなじみの結城中佐がカッコいい!20年も忘れられなくても仕方ないわーwただ探偵雇っただけでここまでD機関のこと分かって中佐の意図すら見抜いてしまう顕子には若干無理も感じるけど。そんな簡単にバレちゃうような組織じゃないでしょ。アジア・エクスプレスはトリックが面白かった。今後も気長に書き続けてほしいものです。
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今までのシリーズとは違うパターンの話。こういう感じの方が好き。 ベルリン大会以前は、オリンピックがアマチュアスポーツの祭典で、小さなイベントだったとは知らなかった。ナチスの宣伝の使い方はすごいし、怖い。
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「ジョーカー・ゲーム」シリーズ短編集。スタイリッシュなスパイ・ミステリはやはり魅力的。今回も張り巡らされたさまざまな謀略に翻弄され、驚かされます。 お気に入りは「舞踏会の夜」。案外と今までの物語とは印象が違い、やたらとロマンティックな物語だと思いながら読んでいましたが。……うん、...
「ジョーカー・ゲーム」シリーズ短編集。スタイリッシュなスパイ・ミステリはやはり魅力的。今回も張り巡らされたさまざまな謀略に翻弄され、驚かされます。 お気に入りは「舞踏会の夜」。案外と今までの物語とは印象が違い、やたらとロマンティックな物語だと思いながら読んでいましたが。……うん、やっぱり一筋縄ではいかないよね。しかしそれにしてもあの人はやはり格好いいなあ。
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一気に読み進め、あっという間に終わってしまった。相変わらず、読んでいるこちらも敵国のように騙される。そして読み終わった後の「ああ、なるほど、あれはそういうことだったのか」とストンと腑に落ちる感じがたまらない。 今回は、2、3話がいつもとメイン人物が違ったが、それはそれで逆にD機関...
一気に読み進め、あっという間に終わってしまった。相変わらず、読んでいるこちらも敵国のように騙される。そして読み終わった後の「ああ、なるほど、あれはそういうことだったのか」とストンと腑に落ちる感じがたまらない。 今回は、2、3話がいつもとメイン人物が違ったが、それはそれで逆にD機関の優秀さを際立たせるものだったように思う。また、2話目のミスタ・ネモは果たして「あの人」だったのかどうか…非常に気になるところ。
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短編2編と中編1編。 最初の短編は面白かったが、他はイマイチ、ストーリーにキレがない。 やはり映画化になると、凡作になってしまうのか!?
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「アジア・エクスプレス」ソ連の諜報機関<スメルシュ>との攻防。情報は集めるより使う方が難しい。 「舞踏会の夜」五條侯爵家の娘顕子が待つ人物とは。 「ワルキューレ」映画製作現場に現れる幽霊とは。スパイの雪村の目的は。 あまり厚くないです。前作はうーんという感じでしたが、この巻は...
「アジア・エクスプレス」ソ連の諜報機関<スメルシュ>との攻防。情報は集めるより使う方が難しい。 「舞踏会の夜」五條侯爵家の娘顕子が待つ人物とは。 「ワルキューレ」映画製作現場に現れる幽霊とは。スパイの雪村の目的は。 あまり厚くないです。前作はうーんという感じでしたが、この巻は結構好きでした。やはりスタイリッシュな雰囲気とそう思わせておいて実は的なところがうまく時代背景とまとめられていてさすがと思います。 「ワルキューレ」は映画的にどたばたしていて、雪村も目立っていていいのかなと思っていたら、ラストで納得でした。
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こちらは結城中佐の若かりし頃がちらっとお目見えしたり、閉鎖状況下で暗殺者と地味にやりあったり、映画化に合わせたのか、第二次世界大戦下のドイツの映画スタジオの様子が描かれるなど、ちょっと華やかだったり派手目なお話が多くて、読みやすいし面白かったです。 ハードカバーといっても比較的...
こちらは結城中佐の若かりし頃がちらっとお目見えしたり、閉鎖状況下で暗殺者と地味にやりあったり、映画化に合わせたのか、第二次世界大戦下のドイツの映画スタジオの様子が描かれるなど、ちょっと華やかだったり派手目なお話が多くて、読みやすいし面白かったです。 ハードカバーといっても比較的薄めで軽くて読みやすいので通勤のお供にぜひ。 諜報員は相変わらずの優秀さですが、集めた情報が十分に活かされていない気配を感じ始めており、敗戦の影がひたひたと迫ってきています。 終戦を迎えて、シリーズは終了するのか、その時結城とD機関の面々はどのように振る舞うのか、いろんなことが気になって、今後もフォローしようと思っています。 そしてそして実は映画観に行けていないのですが、伊勢谷友介氏演じる結城中佐が楽しみすぎてなりません。劇場行けるといいな! 酢
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舞踏会の夜が一番面白かった。若き結城中佐の姿を垣間見れたのが貴重。ワルキューレは何となく雪村さんに違和感があったけど、最後で納得。 アジアエクスプレスは、ハラハラした。
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「ジョーカーゲーム」4作目。 1作目を読んだ時ほどの衝撃はないが安定した面白さ。 3話目にはすっかり騙されました。 唐突な感じがするのは伏線に気付いてないからなんだろうな…
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