サイレンと犀 の商品レビュー
東直子が「岡野大嗣は取るに足らないことが気になって仕方ない」と解説していて腑に落ちた。その点にずっと感激しながら、少し引っかかっていた。なるほど目の凝らし方には何度も驚いたが、写実的すぎる感が否めなくて、気になる。『たやすみなさい』の方が好みだが、岡野の目の付け所は大変勉強になる...
東直子が「岡野大嗣は取るに足らないことが気になって仕方ない」と解説していて腑に落ちた。その点にずっと感激しながら、少し引っかかっていた。なるほど目の凝らし方には何度も驚いたが、写実的すぎる感が否めなくて、気になる。『たやすみなさい』の方が好みだが、岡野の目の付け所は大変勉強になる。
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知り合いに紹介されたたやすみなさいから勢いで買った2冊目。 平凡ながらも憂鬱で、でもユーモラスな素敵な世界が広がっていた。 どの詩が好きだった?って聞かれたとしたら沢山あって答えられないけれど、直近読んだ中では(ささやかな落胆)ニュース速報の全ては僕に関係がないなんかは身近な感...
知り合いに紹介されたたやすみなさいから勢いで買った2冊目。 平凡ながらも憂鬱で、でもユーモラスな素敵な世界が広がっていた。 どの詩が好きだった?って聞かれたとしたら沢山あって答えられないけれど、直近読んだ中では(ささやかな落胆)ニュース速報の全ては僕に関係がないなんかは身近な感じかして、それでいてその角度!?なんでなん?という驚きがあって好き。
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もしそれを愛と呼ぶなら永遠に続く閉店セールも愛だ 岡野さんはノートにいいねしてくれたのと、Momを聴いているので大好き。
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しみじみとする短歌がたくさん。好きです。 ちょっと浮遊している感じと、音楽や死を思わせる歌が多い気がするのも好き。 「もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい」がすごく好きなのですが、「六ヶ月は死なない前提で買う六ヶ月通勤定期」も好き。 岡野さんの短歌に出会...
しみじみとする短歌がたくさん。好きです。 ちょっと浮遊している感じと、音楽や死を思わせる歌が多い気がするのも好き。 「もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい」がすごく好きなのですが、「六ヶ月は死なない前提で買う六ヶ月通勤定期」も好き。 岡野さんの短歌に出会うきっかけの、ハムレタスサンドの歌も好きです。好きがたくさん。
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好きな詩はいくつも。生理的に受け付けない詩もいくつか。高校生か中学生男子ぐらいに錯覚しちゃう青臭い感性が時々垣間見えて、それが良かったり悪かったり。
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歌集で初めて読み終わった本だった。生と死、郷愁、ユーモア。世界の滅亡で初音ミクが登場する短歌が書かれてあった一首を拝見し、近未来的なイメージを想像した。(想像だけだけど)あとがきに書いてあった岡野さんはため息が短歌になる、と書かれてあって言葉の巧みさを感じる。口語短歌の素晴らしさ...
歌集で初めて読み終わった本だった。生と死、郷愁、ユーモア。世界の滅亡で初音ミクが登場する短歌が書かれてあった一首を拝見し、近未来的なイメージを想像した。(想像だけだけど)あとがきに書いてあった岡野さんはため息が短歌になる、と書かれてあって言葉の巧みさを感じる。口語短歌の素晴らしさを感じた一冊。
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日々の生活の中で、何気なく過ぎて行きがちな場面を切り取りながら、作者のゆったりした虚無感を散りばめていた。美しさや生々しさ、様々な表情を見せる一つ一つの短歌から、作者の生を間接的に感じとれた。 1番グッときたのは 運転に支障は無くて何年も放置している心の異音
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「散髪の帰り道で会う風が風のなかでいちばん好きだ」と、「脳みそがあってよかった電源がなくても好きな曲を鳴らせる」が特に好き。知っている言葉なのに、今まで出会ったことのない気持ちになるのってすごいね。
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自由律短歌というのでしょうか。先日「たやすみなさい」を読んでその自由さにワクワクしました。 曲がりなりにも作詞をする人間の一人として、この何にも縛られることなく言葉を紡ぐ楽しさに胸が高まりました。 そしてその前の作品を読んでみたくなりました。 これもまた自由で、情景がぱっと頭に浮...
自由律短歌というのでしょうか。先日「たやすみなさい」を読んでその自由さにワクワクしました。 曲がりなりにも作詞をする人間の一人として、この何にも縛られることなく言葉を紡ぐ楽しさに胸が高まりました。 そしてその前の作品を読んでみたくなりました。 これもまた自由で、情景がぱっと頭に浮かぶ素晴らしい作品集です。 お気に入りの短歌をフレーズ登録しました。やはりとてもいいよねー。 本好きな割には言葉を紡ぐという事には無頓着で生きてきて、まじめに言葉と向き合ってきたのはこの15年程度でしょう。 しかもこの「まじめ」というのは、何かに縛られて書いている文章を考える意識としてとてもふさわしい言葉かもしれません。歌詞の場合メロディーに縛られている部分が多分に有り、どこか自分の心そのものではないなと思います。当然作品としての完成度の為には重要な事なので、推敲に推敲を重ねて作詞をします。 しかしこの自由な短歌は、自分が今、思い浮かべたぼんやりした感情をそのままつかまえて封じ込めることが出来ます。まるで魔法のようです。 特に僕が好きだったのは 「道ばたで死を待ちながら本物の風に初めて会う扇風機」 です。見た瞬間に情景が浮かぶし、ごみでしかない扇風機を絶妙に引いた擬人化で感情移入させます。これがもっとグイっと踏み込むと感傷的になり過ぎるのですが、幾分冷めた、それでいて優しい視点がとても心地いいです。
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非常によかった… 静かにすっと入ってくる。 短歌だから当たり前なのかもしれないけど、言葉のつくるリズムが心地よい。 内容は日常の何気ないことで、作者の冷静で少し毒のある味方で書いている。 おそらく自分の感覚と近く、共感できたのでは。 この本はいつも枕元に置いて、1日の終わりに...
非常によかった… 静かにすっと入ってくる。 短歌だから当たり前なのかもしれないけど、言葉のつくるリズムが心地よい。 内容は日常の何気ないことで、作者の冷静で少し毒のある味方で書いている。 おそらく自分の感覚と近く、共感できたのでは。 この本はいつも枕元に置いて、1日の終わりに少しずつ読んだ。 静かで落ち着いた、温かい気持ちで寝ることができた。 そんな気持ちになれたのは、共感してもらった感覚だったのかな。 作者のことはツイッターで知った。 新作『たやすみなさい』も近いうちに読みたい。
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