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「研究室」に行ってみた。 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2023/08/11

2023.7.22市立図書館 (刊行時に買っているはずなのだけど、積読のままみつからないので、とりあえず図書館で借りてみた) 小説もノンフィクションも手掛ける筆者が、タイトル通り、ユニークな研究者を訪ねたレポート。ジオグラフィック日本版/日経ビジネスオンラインに連載しているものの...

2023.7.22市立図書館 (刊行時に買っているはずなのだけど、積読のままみつからないので、とりあえず図書館で借りてみた) 小説もノンフィクションも手掛ける筆者が、タイトル通り、ユニークな研究者を訪ねたレポート。ジオグラフィック日本版/日経ビジネスオンラインに連載しているものの一部をまとめたものらしい。トップバッターは「バッタを倒しにアフリカへ」の前野ウルド浩太郎(「バッタを〜」にこの著者の来訪のくだりがあったおかげで、この本のことを思い出したというわけ)、以下、宇宙ベンチャーの高橋有希、バイオロボティクスの飯田史也、ニホニウム(取材当時は命名前だったので113番にとどまっている)の森田浩介、宇宙エレベーターの石川洋二、地理学の堀信行の6つの研究(室)の話。どれもすごい。でもある意味隣にいても不思議じゃないふつうの人が好きなことに打ち込むうちにいつのまにかすごいことを成し遂げているとも感じた。六人の話が偶然か意図的にか若い順に並んでいて、研究を志す若者に送る言葉も「好き」「楽しい」「熱意とスタミナ」「夢と熱い思いを共有する仲間」「はば広い視野と好奇心」「無知の知」と経験を重ねるにつれて含蓄が深くなっていくのが印象深かった。 この六人の「たくさんのふしぎ」登場が待たれる。

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2021/06/12

生物、機械、物理など、6人の「研究を極めてる人」を訪ねてその専門分野についての熱い想いを集めている。基礎研究的なものが多く、実を結ぶまでに数十年、あるいは実を結ばないかもしれない研究であっても、夢中になって邁進する研究者達の姿が興味深い。 短い頁の中でも、かなり各分野の細かい説...

生物、機械、物理など、6人の「研究を極めてる人」を訪ねてその専門分野についての熱い想いを集めている。基礎研究的なものが多く、実を結ぶまでに数十年、あるいは実を結ばないかもしれない研究であっても、夢中になって邁進する研究者達の姿が興味深い。 短い頁の中でも、かなり各分野の細かい説明がされている。基礎知識がないと理解はできないが、筆者の話の進め方がうまく、なんだか凄いことを突き詰めている雰囲気はよく伝わって来る。 ここまで凄い人達のようにはなれなくても、何がひとつでも「金にならなくても」夢中になれるものが欲しいものだ。

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2020/04/22

テーマとしてはシンプルに「現在、研究の最前線を走る研究者の方々にお話を聞き、その研究内容の全貌と展望、そしてそこにたどり着くまでの彼らの道のり」が丁寧に語られる。 あとがきで著者が語っていたが、この本のタイトルを目にした読者の多くは「研究室」という言葉になんとなく理系的な雰囲気を...

テーマとしてはシンプルに「現在、研究の最前線を走る研究者の方々にお話を聞き、その研究内容の全貌と展望、そしてそこにたどり着くまでの彼らの道のり」が丁寧に語られる。 あとがきで著者が語っていたが、この本のタイトルを目にした読者の多くは「研究室」という言葉になんとなく理系的な雰囲気を感じ取るかもしれない。だが中身を読んでみると、たしかにいわゆる自然科学の研究室に多く触れているが、その内容を読んでいくと文系的な側面も多数見られる。 フィールドワークを行なう上で向かった先での生活や営みについて思いを馳せたり、研究対象を調べる中で哲学的な分析を行ない始めたり……。最終章の地理学者の研究に関しては、「地理学」というものがそもそも文理融合というか、そういった垣根が無意味であることを感じさせる複合分野の話も語られる。 あとがきにおいて著者は次のように述べている。 『理系と文系の区別は、高校から大学への流れの中では絶対のように見えるが、実際の研究の現場は、違う理屈が働いている。(中略)…実際には存在しない仕切りの中に、自分を閉じ込めることになるのだから。』 我々は、大学教養課程まで、すなわち初等+αの教育までは、体系に分けられた知識の整理とその理解に努める。だが、専門分野とその最先端へ向かえば「この研究がどこに属しているか」はほとんど意味がなくなり、「この研究は結局何を研究しているのか」という対象への意識こそが重要になる。対象を調べる際に理論とか工学とか、数理だとか哲学だとか、そういった区別は意味をなさなくなってゆくのだ。 この本ではそういった「研究の最先端において境界が曖昧となり、融合した状態」の面白さも記されている。それらの融合領域の、もちろん一般書であるゆえに理論的な厳密さやそこから生まれる真の美しさなどを感じ取るのは難しいだろうけれど、だとしても、入り口から覗き込んだ奥深さ・遠くに見える光の残滓、そういったものでも感じ取れれば、この本を読んだ意味は十分にあるといっていい。

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2019/11/12

文系と理系を分けることに意味は無く、リベラルアーツのような総合的な視点が大切なことを気付かせてくれる。 本書の内容と反するが、就職した後にメーカーなどで理系の知識を得る必要がある文系にとってうってつけと感じる。

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2017/08/03

ドキュメント、6人の研究者、前野ウルド浩太郎(バッタ博士)、高橋有希(宇宙)、飯田史也(バイオロボ)、森田浩介(超重元素合成)、石川洋二(宇宙エレベーター)、堀信行(地理学)。カッコでざっくり書いたが、そんな簡単にラベルできるものでもないが、後で思い出したりとっかかりによかろうと...

ドキュメント、6人の研究者、前野ウルド浩太郎(バッタ博士)、高橋有希(宇宙)、飯田史也(バイオロボ)、森田浩介(超重元素合成)、石川洋二(宇宙エレベーター)、堀信行(地理学)。カッコでざっくり書いたが、そんな簡単にラベルできるものでもないが、後で思い出したりとっかかりによかろうと。前野先生の『バッタを倒しにアフリカへ』で言及されていたので読んだ。あのモーリタニアの件を別の視点でみるというのは面白かった。その他の研究者たちの話も面白い。特にこれからどんな分野に進みたいのか自分でわからない若者が読むにもとてもいいとおもう。本著に取り上げられている研究者の方々は華々しいが、この背後には累々と地味研究者のしかばねが、、、。ともかく、結構地味なラボが多いのでできるだけたくさん取り上げてほしいと思いました。

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2017/06/18

研究の面白さを伝える良い本であった。 昔、NHKので「爆笑学問」という番組がったが、それを思い出した。 各章の最後にある「研究を志す若い人へ」というメッセージは、本当に若い人に読んでもらいたいし、自分が若い頃に読んでいたら、影響を受けていたかもしれない。

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2016/04/05

WEBナショナルジオグラフィックの連載の抜粋。加筆あり。 サバクトビバッタ、宇宙開発、生物っぽいロボット、新元素を作る、宇宙エレベーター、地理学とは...どんな研究をしてるんですか?というインタビュー6本。最先端の研究をわかりやすく、丁寧に解説してくれている。「研究を志す若い人...

WEBナショナルジオグラフィックの連載の抜粋。加筆あり。 サバクトビバッタ、宇宙開発、生物っぽいロボット、新元素を作る、宇宙エレベーター、地理学とは...どんな研究をしてるんですか?というインタビュー6本。最先端の研究をわかりやすく、丁寧に解説してくれている。「研究を志す若い人へ」という研究者のコラムもついているので、将来のことを考えはじめる学生さんには刺激になるかも。 サイエンス系の読みものが好きなので、WEBナショジオのこの連載もずっと読んでます。毎回、世の中にはこういうことをやってる人がいるんだ、という驚きがあり、本に載っていない回も、どれも面白いです。

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2015/09/22

いやはや、久しぶりにメモをたくさん取りました。ひとに話したくなるエピソードの宝庫です。 何より、著者の視点と構成が複雑なテーマをときほぐしてくれ、万人の知的好奇心をくすぐる。 文系の方にもおすすめしたい。

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2015/07/26

宇宙エレベーターの話が読みたくて手に取ったのだが、他も良かった。バッタとか南極とかロボットとか珊瑚とか。一見理系の研究でもいわゆる文系の要素も必要だし、逆もしかり。著者の言うように、垣根は実は無いのだ。なのに国立大から文系学部を消そうとか言ってるんだよなこの国は。融合ってんならわ...

宇宙エレベーターの話が読みたくて手に取ったのだが、他も良かった。バッタとか南極とかロボットとか珊瑚とか。一見理系の研究でもいわゆる文系の要素も必要だし、逆もしかり。著者の言うように、垣根は実は無いのだ。なのに国立大から文系学部を消そうとか言ってるんだよなこの国は。融合ってんならわかるけどさ。

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2015/05/15

「砂漠のバッタの謎を追う」研究室というよりも砂漠のフィールドワーク。「宇宙旅行を実現するために」民間の宇宙船が主役の時代がきつつある。「生物に学んだロボットを作る」ロボット工学にとって歩行が一つのポイント。ロボットは歩行するために生物の数十倍のエネルギーを消費している。「地球に存...

「砂漠のバッタの謎を追う」研究室というよりも砂漠のフィールドワーク。「宇宙旅行を実現するために」民間の宇宙船が主役の時代がきつつある。「生物に学んだロボットを作る」ロボット工学にとって歩行が一つのポイント。ロボットは歩行するために生物の数十倍のエネルギーを消費している。「地球に存在しない新元素を創りだす」超重元素を創る。10数年で成功はたった3度。でも元素表の空白を埋める作業は凄い。「宇宙エレベーターは可能である」まだ実現は遠いみたい。「すべては地理学だった」文系理系にこだわらず活動しようとするなら、日本ではとりあえず理系に進むしか手がなさそう。

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