あかり の商品レビュー
生まれた瞬間からずっと見守るように照らしてくれていた小さなあかり、繊細な絵と静かな言葉たち、美しい絵本だと思った。蝋燭の火は月や灯台のように遠いところまで照らせない分、すぐ側で寄り添ってくれる温かさを感じられる。
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8歳11ヶ月の娘 5歳11ヶ月の息子に読み聞かせ 電気がない時代 ろうそくのあかりが どんなに心強く優しいもにだったのか 生まれた時から たくさんの大切な夜を過ごして 思い出いっぱいのろうそく 女の子にとって なんて素敵な存在なんでしょう
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地区センターにて。 ろうそくに初めて火が灯されたのは赤ちゃんが生まれた日。 次は1歳の誕生日。 そのろうそくは女の子の成長とともに優しく温かな火を灯します。 時が経ち、女の子は結婚し、子供を産み、電気が灯る新しい家へと。 時を同じく木箱に入れられたままとなったローソク。 いまどこにいるかも忘れそうになったある日、木箱の中に光が差し込みます。 少女はお婆さんになっていましたが、「ずっとさがしていたのよ」と言って人生をともにしてきたローソクに火を灯します。 まさに少女の人生に寄り添ってきた優しく温かな「あかり」の物語。 本の概要 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 林/木林 山口県に生まれる。詩人、絵本作家、作詞家。言葉遊びも数多く手がける。「詩のボクシング」全国大会で優勝 岡田/千晶 大阪府に生まれる。ボローニャ国際絵本原画展2010入選。子どもの世界の繊細な表情をていねいに描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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新しいろうそくが、初めて灯されて照らしたのは、生まれて間もない女の子。それから、誕生日に、心細い時に、悩んだ時に、ろうそくは灯されて、女の子の成長を見守り続けるのでした。電気が普及した時代でも、ろうそくの灯りの温かさには心が癒されますよね。それをそのまま映し取ったような絵本です。
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図書館で表紙に惹かれて借りてきたら、多くのブグ友さんたちが読んでおられる絵本だったようで嬉しかった。 やさしくてあたたかい絵も、静かに語られる文もよかった。 なんて素敵な贈りものなんだろう。 うまれた女の子の幸せを願って母が作ったろうそく。 大切な夜にだけ火をつける。その度にや...
図書館で表紙に惹かれて借りてきたら、多くのブグ友さんたちが読んでおられる絵本だったようで嬉しかった。 やさしくてあたたかい絵も、静かに語られる文もよかった。 なんて素敵な贈りものなんだろう。 うまれた女の子の幸せを願って母が作ったろうそく。 大切な夜にだけ火をつける。その度にやさしいあかりに包まれる。 女の子はだんだん成長して大きくなり、ろうそくは少しずつ小さくなっていく。 最初は幸せなときを照らすあかりだったのが、いつしか辛いときに寄り添うあかりになっていき…。 その後も大人になってからも特別な日には火をつけられるろうそく。 そして、最後の火が消えるとき。かつて女の子だったおばあさんが、ろうそくのあかりに語る言葉が心に沁みる。 あたたかく見守ってくれる、寄り添ってくれる人やものへの感謝の気持ちを忘れずにいたいなと思った。 もう少し歳を重ねたらまた読みたい。
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女の子が生まれた日に、この先の人生の幸福を願って、灯されたろうそくの“あかり”…女の子にとって大切な時にその後もろうそくの“あかり”を灯した…。女の子がさみしいときも、心細いときにも、嬉しいときも、楽しいときも…。女の子は成長するが、ろうそくは小さくなって…。 いつもいつも...
女の子が生まれた日に、この先の人生の幸福を願って、灯されたろうそくの“あかり”…女の子にとって大切な時にその後もろうそくの“あかり”を灯した…。女の子がさみしいときも、心細いときにも、嬉しいときも、楽しいときも…。女の子は成長するが、ろうそくは小さくなって…。 いつもいつも女の子のこころにはろうそくの、やさしいあたたかい“あかり”があったんだと感じました。だから最期の時も…。じんわり心にしみ込むようなストーリーで、絵もすごくいいです。素敵な作品との出逢いに感謝です。
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2023/02/27予約 新しいろうそくが、産まれたての女の子と家族を最初に照らす。 その女の子の成長とともに、ろうそくは小さくなっていく。 おひさまより、おつきさまより、女の子の心の一番奥まで届くあかり。 ステキなお話です。 子どもには、わからないのかもしれないけど、大人には響きます。
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絵本。 女の子が生まれたとき初めて火を灯されたろうそくはちっぽけな自分に悩みつつも、しあわせなとき、こわいとき、かなしいとき、おりにふれて灯されます。そして・・・
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最後までネタバレでストーリーを書いていますので、これから読まれる方はお気をつけください。 ろうそくが うまれてはじめて てらしたのは うまれてまもない あかちゃんと しあわせそうにわらっているかぞく そして あかりは あらしの夜 とうだいのあかりになれたらとおもいます。 ...
最後までネタバレでストーリーを書いていますので、これから読まれる方はお気をつけください。 ろうそくが うまれてはじめて てらしたのは うまれてまもない あかちゃんと しあわせそうにわらっているかぞく そして あかりは あらしの夜 とうだいのあかりになれたらとおもいます。 ひとあしはやく こがらしがやってきた夜 かぞくはあかりにつつまれて あたたまります くらやみが こわい夜 すきな ひとが できたとき いきるってなんだろうと かんがえたとき 小さな炎は いっしょに なやんだり まよったりしながら よりそってくれたのです 女の子は おとなになり いえからでていくとき、 ふるいきばこにはいった 小さくなった ろうそくを そっとかばんにいれました。 それからも ろうそくは あたらしいかぞくをてらし、 女の子はとしをとって、 ろうそくは小さくなりました。 もうどこにいるかも わすれそうになった ある日。 ふときづくと おばあさんのかおをてらしていました。 「あなたはわたしがうまれた日に はじめて 火をつけてもらったんですって、 だから とっても おきにいりになったの」 「くらやみを こんなに やさしく てらすことの できる あかりを わたしはほかに しらないわ。 おひさまよりも、お月さまよりも こころの いちばんおくまでそっと とどくの」 「ほんとうに ありがとう」 「わたしの ともす 小さな あかりを だいじに おもってくれる ひとがいた。 うまれてきて ほんとうに よかった」 私もそろそろ、人生の晩年にさしかかっていると思うので(自分の寿命はわかりませんが)、あかりの気持ちはよくわかります。 「わたしの ともす 小さな あかりを だいじに おもってくれる ひとがいた うまれてきて ほんとうに よかった」 こんな風に、最期の時を迎えられたら素敵ですね。
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生まれたときからともにある、ろうそくと少女のリンクした人生が切ない。地味だが繊細なタッチのイラストがまた泣ける。そう、すべての言葉が〝あかり〟となって――。
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