21世紀の資本 の商品レビュー
なんとか読んだ。読み飛ばしながら。 抽象的に何が言いたいのかは分かった気がする。 具体的にどうすればいいか、は もう少し考える。
Posted by
ブームは一段落したようだが、大変おもしろく読んだ。 中ほどは、ほとんど同じような議論が延々続くので、バルザックの「ゴリオ爺さん」の話なんかだけ飛ばし読みして、主には「はじめに」と第I部,第IV部を、なるほどなあと思いつつ読んだ。 生まれからして不公平で、やってられないよと皆が捨...
ブームは一段落したようだが、大変おもしろく読んだ。 中ほどは、ほとんど同じような議論が延々続くので、バルザックの「ゴリオ爺さん」の話なんかだけ飛ばし読みして、主には「はじめに」と第I部,第IV部を、なるほどなあと思いつつ読んだ。 生まれからして不公平で、やってられないよと皆が捨て鉢になってしまうような社会がよいとは思わないので、なんとか妥当な対策が民主的に実施されることを望む者だが、そのあまり「1914年-1945年のような衝撃」を望んだりはしない。 20世紀的な爆発的成長はもうなく、人類にとってはむしろ普通であった停滞の時代になるのであれば、それに適応するライフスタイルへの変化が、最富裕国である日本で生まれてくることに期待したい。
Posted by
興味深いのに まだまだ他人には説明できない もどかしさを感じた。 自分の人生におとしこむには もっと読み込むべきか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
少しずつ少しずつ読んで、足掛け3ヶ月。ようやく読了。 わかりにくいところも多かったけど、全体としてはとても興味深い本だった。 主要なポイントは「おわりに」にある通りだけど、以下に一応メモ。間違いが大いにありうるけど。 ・r > gの法則により格差は広がる。 ・初期の資産の保有量の差は格差を助長する。 ・ベル・エポック頃の世界にはとても極端な格差があり、今の世界はその頃に戻りつつある。 ・戦後の高度成長のような状況は、歴史上とても特殊な出来事だった。それまで0〜1%程度であった成長率が急上昇し、また二度の大戦によって格差が大幅に縮小した。 ・格差に対策を講じるために、資産保有状況(?)の情報共有が重要。 ・対策としては世界的な資産課税が必要。これはインフレ等、他の代替案のどれよりも優れているが、国際的強調が必要であることから容易ではない。しかしながら、大陸レベルで実施することから始めるべき。
Posted by
200ページでふらふら、400ページでいっぱいいっぱい、読み終わった頃には息もたえだえになりつつ読了。要約本とか、新聞・雑誌の関連記事でわかった気になってたけど(というか、それで十分な気もする)、読んでみると別な楽しみもあった。18~19世紀の経済、植民地や奴隷制度の経済、初期の...
200ページでふらふら、400ページでいっぱいいっぱい、読み終わった頃には息もたえだえになりつつ読了。要約本とか、新聞・雑誌の関連記事でわかった気になってたけど(というか、それで十分な気もする)、読んでみると別な楽しみもあった。18~19世紀の経済、植民地や奴隷制度の経済、初期の税制なんかは、読み物として面白い。それにしてもいったい何人が最後まで読み通したんだろう? ま、おいとくだけで賢そうに見える、インテリアとしての価値もあるけど(笑)。
Posted by
これから先、資本というか、金融資産を持っておく必要性を感じました。 ちょっと前まで、子供に資産を残さず使い切る。子供には自分で稼いでもらうのが良いことと思っていました。 でも、それは20世紀初頭の世界大戦から復旧する過程がもたらした価値観だっただけ。そう気づかせてくれました。 持...
これから先、資本というか、金融資産を持っておく必要性を感じました。 ちょっと前まで、子供に資産を残さず使い切る。子供には自分で稼いでもらうのが良いことと思っていました。 でも、それは20世紀初頭の世界大戦から復旧する過程がもたらした価値観だっただけ。そう気づかせてくれました。 持ってる資産を働かせ増えていくように、子孫に繋ぐように相続していかないと。
Posted by
r>gつまり、資本収益率は成長率を上回る。 資本/所得の値は先進諸国では、6から7倍の大きさを持つという。貯蓄率の高さと成長率の低さは、資本収益率をより大きなものにして格差を大きくする。例外は戦時中であり、資本/所得は3倍程度まで落ち込み格差を解消する景気になった。 平...
r>gつまり、資本収益率は成長率を上回る。 資本/所得の値は先進諸国では、6から7倍の大きさを持つという。貯蓄率の高さと成長率の低さは、資本収益率をより大きなものにして格差を大きくする。例外は戦時中であり、資本/所得は3倍程度まで落ち込み格差を解消する景気になった。 平等が当たり前に言われる社会だけど、長い歴史で見たら不平等は当然のように存在してきた。絶対王政から民主主義へと移行する過程で発生したからこそ出てきた考えかもしれませんが、現実は理想には追い付いていないのかなと思いました。格差が悪なのではなく、機会の平等がなくなっていくことが悪なのだと思います。
Posted by
理解できたとは言わないが、思いの外興味深く最後のページまで行くことができた。ピケティの結論には賛同できない人もいるだろうが、彼がこの大著を書き上げようとした気持ちの部分、不公平に対する単純な怒り、憤慨、そしてそれがよくないことのように思う気持ちはよく分かる。この本は理屈があってい...
理解できたとは言わないが、思いの外興味深く最後のページまで行くことができた。ピケティの結論には賛同できない人もいるだろうが、彼がこの大著を書き上げようとした気持ちの部分、不公平に対する単純な怒り、憤慨、そしてそれがよくないことのように思う気持ちはよく分かる。この本は理屈があっているかどうかだけで判断してはならない。彼が何故この本を書いたか。それを抜きにして語るだけでは意味が無い。
Posted by
昔読んでいたマルクスを思い起こしながら読み終えた。 21世紀の資本論 の書名が相応しい気がする。 資本・労働・利潤・地代・利子、資本家・労働者・経営者、について 18世紀以降のヨーロッパ・アメリカの入手可能な限りのデータにより分析が続く。 21世紀の資本主義社会では富の...
昔読んでいたマルクスを思い起こしながら読み終えた。 21世紀の資本論 の書名が相応しい気がする。 資本・労働・利潤・地代・利子、資本家・労働者・経営者、について 18世紀以降のヨーロッパ・アメリカの入手可能な限りのデータにより分析が続く。 21世紀の資本主義社会では富の集中、格差の拡大は不可避であり、国際的な累進的な資本税必要性を主張、 もちろん、容易なことではないと、断りながら・・・
Posted by
経済学の素人なので、まず用語がよくわからないので、字面を追うだけで、批判的吟味もできず。特に数字がたくさん出てきて実証的なのだろうが、頭がついていかず。現代のマルクスという声もあるが、著者は決して社会主義や共産主義を目指しているわけではなく、その方向に関しては否定的である。資本主...
経済学の素人なので、まず用語がよくわからないので、字面を追うだけで、批判的吟味もできず。特に数字がたくさん出てきて実証的なのだろうが、頭がついていかず。現代のマルクスという声もあるが、著者は決して社会主義や共産主義を目指しているわけではなく、その方向に関しては否定的である。資本主義の中心的な矛盾としてr>gは避けられないし、このままだと資本主義は破綻してしまうので、著者の提案は「累進資本税」を導入しようということ、しかしこれを導入するには、高度な国際協力と地域的な政治統合を必要とする。資本主義に民主主義を取り戻そうというのが簡単に言うと著者の主張のようだ。600ページの大著で読了に時間がかかったが、わからずに読み飛ばした部分も多く、読了の満足感のみが残る結果となった。
Posted by