幕が上がる の商品レビュー
群馬にある高校の演劇部が舞台。地区大会に敗れ3年生が引退することになり、自分たちの代が部を牽引する場面から始まる。先輩たちが果たせなかった地区大会優勝を目指そうとした折、演劇部強豪校から転校生がやってくる。 ひとつの目標に向かって真剣に悩み、考え、一途に挑む等身大の女子高生たち...
群馬にある高校の演劇部が舞台。地区大会に敗れ3年生が引退することになり、自分たちの代が部を牽引する場面から始まる。先輩たちが果たせなかった地区大会優勝を目指そうとした折、演劇部強豪校から転校生がやってくる。 ひとつの目標に向かって真剣に悩み、考え、一途に挑む等身大の女子高生たちの青春記です。 大会に向けて選んだ題材は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。この名作をどう彼女たちが舞台にするのか興味深く、工夫を凝らした演出で挑んだ公演の様子はまるで目の前で行われているように場面が頭に浮かび、手に汗握りながら没頭しました。10代ならではの壁も垣間見え、少しづつ着実に成長を遂げていく彼女たちの姿は心強く、眩しく、羨ましくも感じました。 平田オリザさんの別の作品にも手を伸ばしたくなります。
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読書部課題図書その25。 わたしが演劇好きということを差し引いてもすごくおもしろかった。作中劇が「銀河鉄道の夜」なのもよかったです。
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高校生演劇のお話し ももクロ出演で映画になったので有名 平田オリザは学生の時に児童劇の脚本を書かなきゃいけなくて、資料として読んだ中にあったなぁ 説明的ではない、日常生活でのリアリティのあるセリフというものを学ばせていただきました ただ、自分がそう言ってるわりには小説では説明が...
高校生演劇のお話し ももクロ出演で映画になったので有名 平田オリザは学生の時に児童劇の脚本を書かなきゃいけなくて、資料として読んだ中にあったなぁ 説明的ではない、日常生活でのリアリティのあるセリフというものを学ばせていただきました ただ、自分がそう言ってるわりには小説では説明が多すぎないか?まぁ、小説なのでいいけど よくある青春部活モノだし、ストーリー展開もオーソドックスなんだけど、王道だからこその良さがあるよね 「等身大の高校生」をえがけているのではなかろうか 何かモヤモヤを抱えながら明確な答えはないもの、そして焦燥感、思い込みの達観など、若さだなぁと思ってしまった あと、銀河鉄道の夜をもう一回読み返したくなった
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一気に読んだ。おもしろかった。 やっぱりオリザさんの書くものはけっこう好きだなぁ。 主人公が淡白というか、あせらない。そして素直。オリザが今まで関わってきた高校生にこういう子がいたんだろうなとリアルに想像できる。でも、冷静さや建設的なメンタルはオリザ自身を投影してる。オリザさんは...
一気に読んだ。おもしろかった。 やっぱりオリザさんの書くものはけっこう好きだなぁ。 主人公が淡白というか、あせらない。そして素直。オリザが今まで関わってきた高校生にこういう子がいたんだろうなとリアルに想像できる。でも、冷静さや建設的なメンタルはオリザ自身を投影してる。オリザさんは根っから演出家だもんなー。俳優主人公にはならないよなー。 強く感情的な内面描写がほとんどないから、とにかく爽やか。さらっとしてる。今の子達が(ふだんそこまで本を読まないタイプも)こういう小説をすごくおもしろいって言ってることが、なんだかおもしろい。単に読みやすいからかも知れないけど。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校生演劇部の話 ヒロインの一人称に見せていろんな角度から演劇部の日常を描写する わかりにくい所もあったが、一緒に過ごしているようなドキドキ感が盛りだくさん ももクロが映画化したのですね、見そびれたけどいつか見たい
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主人公の気づきや発見が弾けたように伝わってきて面白かった。 あと吉岡先生への感謝だけじゃない気持ちが終盤は原動力のひとつになっているのがすごい。 しかしさわやかな小説だ。
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映画化の存在を知らなかったので映画は観ていません。 自分自身は体育会系で過ごした青春ですが、もし10代の頃に本書を読めていたら間違いなく演劇に興味を持ったと思う。 読みながら嫌な気分になる事もなく、優しい口語調で綴られていく物語。 高校生の繊細な感情や不安感、舞台にかける想い...
映画化の存在を知らなかったので映画は観ていません。 自分自身は体育会系で過ごした青春ですが、もし10代の頃に本書を読めていたら間違いなく演劇に興味を持ったと思う。 読みながら嫌な気分になる事もなく、優しい口語調で綴られていく物語。 高校生の繊細な感情や不安感、舞台にかける想いが伝わってきて「幕が上がる」時は心地よい緊張感を共有していました。 映画版も観てみようと思います。
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ももいろクローバーZ主演で映画化された平田オリザさんの小説。映画観てから読みました。個人的にはこの順番でよかったと思います。 平田オリザさんは口語にこだわっていらっしゃる方なので、小説でもそれが引き継がれています。そして、圧倒的なリアリティとして生きています。 そう、リアルな...
ももいろクローバーZ主演で映画化された平田オリザさんの小説。映画観てから読みました。個人的にはこの順番でよかったと思います。 平田オリザさんは口語にこだわっていらっしゃる方なので、小説でもそれが引き継がれています。そして、圧倒的なリアリティとして生きています。 そう、リアルなんですよね。 青春ものとして多くの人々に受け入れられる内容だと思います。 でも、それ以上に、演劇に携わったことのある人間の心をこそ打ち、「なんで芝居が楽しかったんだろう」ってのを思い返すことができるリアリティ。 本番までの焦りとか、開演前の緊張感とか、本番中の一体感とか、空気感の描写が上手いっていうだけではなく、生の声として心から共感できる小説でした。 芝居やってて、この物語の登場人物と、想いを共有できることを、ちょっとうれしく思う。そんな感じの物語でした。
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「幕が上がる」映画を観終わった後に原作小説を購入して読んだ。眩しい青春まっただなかの高校演劇部のお話。本を読んでいて登場人物が映画のももクロたちに脳内変換されるのはそれだけ映画が原作に忠実で彼女たちのキャラがぴったり合っていたということか。吉岡先生から背中を押され全国大会を目指し...
「幕が上がる」映画を観終わった後に原作小説を購入して読んだ。眩しい青春まっただなかの高校演劇部のお話。本を読んでいて登場人物が映画のももクロたちに脳内変換されるのはそれだけ映画が原作に忠実で彼女たちのキャラがぴったり合っていたということか。吉岡先生から背中を押され全国大会を目指し始めたところから一気に物語は加速していく。主人公さおりが演劇を通じてたどり着いた答えとは… 映画は映画でよかったし、原作は原作でよいなぁ。演劇ひとすじで真っ直ぐな彼女たちを見ていると爽快感とともに懐かしいような羨ましいような様々な感情を呼び起こされる。今度は「銀河鉄道の夜」を読みたくなった。
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映画「幕が上がる」を観た後に、読みました。 実は、映像作品をみてから原作小説に戻るのはとても苦手で読まないつもりだったのですが、先輩から平田オリザさんの文体が素晴らしいという話を聞き一気に読んでしました。 主人公の一人称視点で物語が進みながらも、セリフや台本が織り込まれていく様...
映画「幕が上がる」を観た後に、読みました。 実は、映像作品をみてから原作小説に戻るのはとても苦手で読まないつもりだったのですが、先輩から平田オリザさんの文体が素晴らしいという話を聞き一気に読んでしました。 主人公の一人称視点で物語が進みながらも、セリフや台本が織り込まれていく様は、まるで普段の生活と観劇を行き来するようでとてもドキドキ。 最後に見えてくるテーマを自分なりの言葉に置き換えると、『近づけば近づくだけ、同じにはなれない、そのほんの少しの違いに悩まされる』っていうことに似ているなと思った。 (本当はそれが"個性"で、素敵なことなんだけれども。) そして、俺も『祈ること』と『願うこと』の違いを考えてみようと思います。
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