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幕が上がる の商品レビュー

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88件のお客様レビュー

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2015/01/07

映画化・舞台化という事で購入。素直で率直な成功系青春小説というのが感想。 完全口語体で主人公の日記のようで、それがまた女子高生の話なので、慣れるまで時間がかかった。 文章を読んで、一旦頭の中で映像に起こして整理して…と。という事で、主人公の心情はものすごく率直に伝わってくるぶん、...

映画化・舞台化という事で購入。素直で率直な成功系青春小説というのが感想。 完全口語体で主人公の日記のようで、それがまた女子高生の話なので、慣れるまで時間がかかった。 文章を読んで、一旦頭の中で映像に起こして整理して…と。という事で、主人公の心情はものすごく率直に伝わってくるぶん、主人公を通して周りの人たちの感情をつかむ事になる(部長で演出を手掛ける主人公なので、周りをよく見ているし、そうでないと話が進まないのだけど) 新任の先生や転校生については都合いいなあと思いつつ、青春成功ものとしては面白かった。劇中劇の面白さは流石。映像化が楽しみ。

Posted byブクログ

2015/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

演劇部女子たちの青春成長ストーリーという形をとった、《関係性》の物語。理解できない感性・思考をもつ他者と、どう関わっていくか(そういう問題が顕著に表れるのが演劇をつくっていくという行為なのだ)、その問題と立ち向かいながらなんとか受け容れようとする《もがき》の物語だ。 高校生にしては少し幼い言行が目立つものの、「あー、この感じ、わかるよ」という気持ちにさせられる文章でした。 ももクロ主演で実写化するにあたって、ももクロの誰がどの役をやるのかってことは意識して考えないようにしました。それを考えてしまうとフィルターがかかってしまうから。それに、誰がどの役をやるのか想像しにくかったというのもあります。それぞれのメンバーに「ハマり役」って感じの役どころが見つからなくて、ももクロは本当に《演技》を試されているんだなあと感じました。そういう意味で、実写に期待が膨らみます。楽しみです。応援してます。

Posted byブクログ

2015/01/02

劇場で映画化作品の予告編を見たのがこの小説を知ったきっかけだったわけですが、なにより、著者が平田オリザさんってことで、少し前に井上ひさしさんとの対談集を読んでから著作が読みたいなぁと思っていたところだったので、文庫本として発売されたし、ちょうど良かったかなって感じ。 内容は、高...

劇場で映画化作品の予告編を見たのがこの小説を知ったきっかけだったわけですが、なにより、著者が平田オリザさんってことで、少し前に井上ひさしさんとの対談集を読んでから著作が読みたいなぁと思っていたところだったので、文庫本として発売されたし、ちょうど良かったかなって感じ。 内容は、高校演劇部を舞台にした青春成長物語。主人公である演劇部部長の日記か自分語りのような体裁。これを平田さんが書いたと思うとすごいというか、面白いなぁ。 (ひとまずここまで)

Posted byブクログ

2015/01/02

強くはない高校演劇部が、教師、転校生などの出会いを通じて、全国大会を目指す。主人公目線でストーリーは描かれているので、高校生たちの成長過程がよく分かる。若ければ若いほど可能性を秘めていて、でもときにそれが難しくさせることもある、そんなことを感じた。 映画化にももクロが主演、という...

強くはない高校演劇部が、教師、転校生などの出会いを通じて、全国大会を目指す。主人公目線でストーリーは描かれているので、高校生たちの成長過程がよく分かる。若ければ若いほど可能性を秘めていて、でもときにそれが難しくさせることもある、そんなことを感じた。 映画化にももクロが主演、ということだけど、彼女たちを重ね合わせて読んでしまった。ほんとピッタリだった。映画も楽しみ。

Posted byブクログ

2014/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校演劇でも審査員をつとめているオリザさん。 オリザさんが丸々この小説の通りに思っているかは わからないけれど、あぁ、そう感じている部分も あるんだろうなぁと思う部分も沢山ありました。 高校生にも出身者にも、演劇に関わる人も 全ての人がきっと共感できる部分があると思います。 演出ってなんだろう、 と思うことがよくあります。 それをきちんと、ひとつひとつ高橋さんが進めていく。 凄く丁寧で、演出って何だろうと思う人には とても心強いひとつの解、なのではないかと思います。

Posted byブクログ

2014/12/27

読みにくい翻訳小説と並行して読んでいた本書。高校生の女の子の独白小説。読みやすい……。 北関東のとある県の小さな演劇部が、大学時代に学生演劇をやっていた新任教師を副顧問にむかえ、全国大会目指してアレンジ版「銀河鉄道の夜」を上演ーー。 作者である劇作家、平田オリザの劇団「青年団」...

読みにくい翻訳小説と並行して読んでいた本書。高校生の女の子の独白小説。読みやすい……。 北関東のとある県の小さな演劇部が、大学時代に学生演劇をやっていた新任教師を副顧問にむかえ、全国大会目指してアレンジ版「銀河鉄道の夜」を上演ーー。 作者である劇作家、平田オリザの劇団「青年団」のいわゆる〝静かな演劇〟は、学生時代あまり好きでは無かった。寝ちゃうし。 でもこの「幕が上がる」は、本当にリアルだった。学生演劇をやっていた自分には、特に高校演劇の大会にアレンジ版の「銀河鉄道の夜」で挑んだ身としては。みんなであちこちたくさん小劇場の舞台を観たこと。代々木のオリセンでたくさん稽古をしたこと。稽古の帰り道、みんなと新宿の高層ビルを見たこと。演劇が楽しすぎて高校3年間彼氏を作ろうと全然思わなかったこと。そんなに喋る仲でもないのに、部の友達と芝居を観るために二人で遠出してすごく仲良くなったこと。いつの間に私モデルになってたの?ってぐらい。忘れていた色々な事をぶわーっと思い出してしまって、本と関係無いところでもたびたび涙ぐんでしまった。 そして途中、宮沢賢治の詩「告別」が引用されていて。この詩、本当に好きで。へこたれている時に、誰かに言ってほしい、そんな詩。 だから小説として面白いのかとかもうよく分からない。でも私にとってはこんなにリアルな「青春小説」はちょっと他に無い。

Posted byブクログ

2014/12/21

地方の高校演劇部を指導することになった教師が部員たちに全国大会を意識させる。高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。演劇強豪校からの転入生に戸惑い、一つの台詞に葛藤する役者と演出家。彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。涙と爽快感を呼ぶ青春小説の決...

地方の高校演劇部を指導することになった教師が部員たちに全国大会を意識させる。高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。演劇強豪校からの転入生に戸惑い、一つの台詞に葛藤する役者と演出家。彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。涙と爽快感を呼ぶ青春小説の決定版!(裏表紙より) 中高生に読ませたい本No1だそうです.演劇を舞台にした作品は以前から好きだったが,よくよく思い出してみると皆,主人公はプロで今作のような高校生が主人公という設定は初めてでした.何かに熱中し,翻弄される様は戻れない懐かしい時代を思い起こさせてくれる.とても面白い一冊でした.ももクロ主演で来年2月にロードショー.

Posted byブクログ

2014/12/18

ももクロ主演映画の原作ということで読み始めた。読み始めてすぐに驚いた。というか、信じられなかった。この小説はももクロのために書かれたんじゃないの?そんな風に感じたのは僕だけではないはずだ。例えば、さおりは夏菜子以外に誰が演じるんだ?ガルルなんかれにそのものじゃないか! 夏菜子推し...

ももクロ主演映画の原作ということで読み始めた。読み始めてすぐに驚いた。というか、信じられなかった。この小説はももクロのために書かれたんじゃないの?そんな風に感じたのは僕だけではないはずだ。例えば、さおりは夏菜子以外に誰が演じるんだ?ガルルなんかれにそのものじゃないか! 夏菜子推しの僕には、夏菜子がずっと僕に話かけてくれてるみたいで、とても楽しい時間を過ごせた。 そうだ、銀河鉄道の夜を読み直そう。

Posted byブクログ