地方消滅の罠 の商品レビュー
2026.1.9 読了。 増田レポートへの反論。 著者の認識、「家族や個々の暮らしが圧迫されれば、子育てはできない。子供も生まれない。それが人口減少の根本原因である。」そもそもこの認識が間違い。 山田昌弘さんの本をきちんと読むべきだ。 筆者の認識「人口減少も全体としては始まった...
2026.1.9 読了。 増田レポートへの反論。 著者の認識、「家族や個々の暮らしが圧迫されれば、子育てはできない。子供も生まれない。それが人口減少の根本原因である。」そもそもこの認識が間違い。 山田昌弘さんの本をきちんと読むべきだ。 筆者の認識「人口減少も全体としては始まったばかり」 あまり希望的観測で物事を考えるのではなく、もっとシビアに現実を見つめるべき。 筆者は女性が働くことを、家庭から労働力として人員を提供しすぎた、という。 ならば北欧のように女性の社会進出が進んだ国で出生率が低くないことの理由が説明できないはずだ。 なぜそこまでして過疎地域を守らなければならないのか?人口過密による問題が起きない程度の都市に人が移動するのは自然ではないか? 集落機能の低下が行政サービスの低下を招くというのは誤りであり、行政サービスは集落単位で始めたものでもなければ、集落で担って来たものでもなく、自治体が担うものだ、という。行政サービスは採算性を追求して行なって来たのではないというが、行政サービスコストを考える視点はないのか? 筆者は、「選択と集中」に対して、「多様性の共生」という概念を提唱する。 多様性の共生で果たして効率的な地域形成が可能だろうか? 今起きている人口減少はまさに、国際経済戦争への経済至上主義、国家至上主義的な国民総動員の結果なのではないか、と筆者は言うが、今ほど労働から解放されている時代は、これまで無かったのではないか? 増田レポートは経済効率一辺倒であるとの批判。 確かにそうとも言えなくもないが、行政サービスの展開について経済効率の観点は大事だと思う。 増田レポートへの批判ではなく、新たな国家論として読めば、納得できる。 本社は、国家、地方自治がいかにあるべきか、人々はいかに暮らすべきか、明治以来の価値観を見直すべきだ、という思想書である。
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この本は「地方消滅」への反論として書かれたのであろうが、私には「地方消滅」の方が説得的なように思えた。 無論、感心させられるような記述もあった。特に第一章は出来がよかったし、住民票を複数持つという考え方は私は初見であったので面白い考えであると感じた。 しかしながら、無理やりな二者...
この本は「地方消滅」への反論として書かれたのであろうが、私には「地方消滅」の方が説得的なように思えた。 無論、感心させられるような記述もあった。特に第一章は出来がよかったし、住民票を複数持つという考え方は私は初見であったので面白い考えであると感じた。 しかしながら、無理やりな二者択一を作って読者を自分の意見に誘導しようとしたり、社会科学の基礎的知識の危うさを感じさせるような記述があったりと読んでいて首をかしげることが多かった。 あまりおすすめできない本。
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増田寛也氏編の『地方消滅』に対する考察本、といえばいいでしょうか。 『地方消滅』の中で納得できないところについて、なぜ納得できないのかを述べるとともに、著者にとって納得できる解を示した本です。 ※ちなみに、納得できる部分も示されています。 『地方消滅』が「選択と集中」をキーワ...
増田寛也氏編の『地方消滅』に対する考察本、といえばいいでしょうか。 『地方消滅』の中で納得できないところについて、なぜ納得できないのかを述べるとともに、著者にとって納得できる解を示した本です。 ※ちなみに、納得できる部分も示されています。 『地方消滅』が「選択と集中」をキーワードとしていたのに対し、本書のキーワードは「循環と持続」。 「選択と集中」が、選ばれないものを切り捨てる考えなのに対し、「循環と持続」は、すべてを適切な形で残していこう、という考え。 また、「選択と集中」は、トップダウンで達成を目指すのに対し、「循環と持続」は、ボトムアップで達成を目指す。 それゆえに、「循環と持続」には、市民の自律と自立が不可欠です。 「『地方消滅』で述べられていた人口対策、地方対策は、(いかにも官僚が考えそうな)あまりにも机上の空論だな」と個人的には思っていましたが、本書では、その机上の空論ぶりを明らかにしてくれたと思います。 が、本書は本書で、「机上の空論では?」と思うところが多々ありました。 とはいえ、今後の日本のあり方を考える上で、「こういう考え方もある」ことを知る意味では、読む価値があるといえそうです。 ただ、全体的に、同じことを何度も繰り返し述べていて、クドイ印象なので、★★★★☆ではなく、★★★☆☆としました。
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序章 地方消滅ショック 第1章 人口減少はなぜ起きるのか 第2章 地方消滅へと導くのは誰か 第3章 「選択と集中」論の危うさ 第4章 多様なものの共生へ 第5章 「ふるさと回帰」は再生の切り札になるか 第6章 持続する制度を生み出す 終章 新しい社会を選べるか 著者:山下祐介(...
序章 地方消滅ショック 第1章 人口減少はなぜ起きるのか 第2章 地方消滅へと導くのは誰か 第3章 「選択と集中」論の危うさ 第4章 多様なものの共生へ 第5章 「ふるさと回帰」は再生の切り札になるか 第6章 持続する制度を生み出す 終章 新しい社会を選べるか 著者:山下祐介(1969-、社会学)
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【由来】 ・何で知ったのかは忘れたが、存在は知っており、図書館にはまだ入ってなかった。紀伊国屋でパラパラと見て、これは買って読んでおかないと、と思った。 【期待したもの】 ・「地方消滅」が今の人口減少問題を見る時の大きな視座になっているので、その反対側の議論も知っておきたい。 ...
【由来】 ・何で知ったのかは忘れたが、存在は知っており、図書館にはまだ入ってなかった。紀伊国屋でパラパラと見て、これは買って読んでおかないと、と思った。 【期待したもの】 ・「地方消滅」が今の人口減少問題を見る時の大きな視座になっているので、その反対側の議論も知っておきたい。 【要約】 ・ 【ノート】 ・人口減少という「不都合な真実」に、目を向けさせる狙いもあってか、センセーショナルな発表の仕方だった5月の増田さんの「地方消滅」論。その後、中央公論などで小泉進次郎なんかも乗っかった対談をして、「全ての地方は救えない」など、一見もっともな本音らしく聞こえる論陣を展開している。もちろん、地方がこれからの人口減少にどう対していくかというのは、その地方の特性によるので、一概に国が指導できる性質のものでもない。とは言え、かつて竹下政権時代にふるさと創成基金として1億円を配ったが、それが今でも活きている基盤づくりにつながった自治体はどれだけあるのかという現状を顧みると、単に助成金をばらまくだけでもダメだろう。そもそも地方の活性化なんてことは20年ぐらい前から言われ続けていることなのであって、昨日、今日になってから出現してきた問題ではない。よく「不都合な真実」という表現をされることが多いのは、そういう経緯にもよる。ある知り合いのシンクタンクのスタッフは「この問題が、今になって噴出しているのは(人口学者を主とする)学者の怠慢」と手厳しいことを言っていた。確かに、人口学というのは、他の学問に比べて推定精度が高いのだ。こんにちかくあることはずっと前から分かっていたことであり、それは知り合いの人口学者も認めている。 ・そして、その学者によれば、増田さんがセンセーショナル寄りの発表、言動をしているのは、今まで動くことのなかった、そして、先送りばかりされてきたこの問題の重要性を認識する世論を作るためではないかとのことなのだが、それはさておき。 ・首都圏への一極集中を避ける。それは人口の流出を止める、それが無理なら、せめて東京ではなくて、各地方に流出した人口の受け皿となる中核都市をダム的に形成していく、ということなのだ。 ・人口問題は極めて心理的な問題というのが、著者が繰り返す主張である。これに対して、知り合いの人口学者は反発している。 ・また、増田本で展開されている論理の展開には地方切り捨ての上から目線が見え隠れしており、それはかつての大戦前夜と似ている、とまで敷衍する。 【目次】 ・
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「選択と集中」悪玉論を展開している。 それはいい。それは。 増田レポート批判をおこなっているようで、後半はよくわからない。政権批判なのか政策批判なのか、はたまた他なのか、中途半端である。 終章で「コンパクトシティ」云々を上げているが、批判のためには、これらを例示すべきであって、...
「選択と集中」悪玉論を展開している。 それはいい。それは。 増田レポート批判をおこなっているようで、後半はよくわからない。政権批判なのか政策批判なのか、はたまた他なのか、中途半端である。 終章で「コンパクトシティ」云々を上げているが、批判のためには、これらを例示すべきであって、終章に記述すべき政策ではないだろうという印象。 ピンぼけ。研究参考文献かなとおもったが、これはいただけない。 著者は博士課程中退組なのであるから、冷静に類型化、定義をして丁寧に記述しないと。アカデミックでは批判は重要であり、かつ難しいものなのは百も承知のはず。 著者の他の著作から比べてかなり劣る。残念極まりないしもったいない。
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・子育てには、経済力以前に、ゆとりのある時間の創出が必要。 ・「増田レポート」の「選択と集中」に対して 「多様性の共生」の論理を示したい。 ・地方自治体がとりうる「人口減少対策」 1)少子化抑制戦略 2)人口減少適応戦略 3)定住人口獲得戦略 ・1980年代生まれのあ...
・子育てには、経済力以前に、ゆとりのある時間の創出が必要。 ・「増田レポート」の「選択と集中」に対して 「多様性の共生」の論理を示したい。 ・地方自治体がとりうる「人口減少対策」 1)少子化抑制戦略 2)人口減少適応戦略 3)定住人口獲得戦略 ・1980年代生まれのあたりから「ふるさと回帰」「田園回帰」の傾向は始まっている。
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人口減少への解決策「選択と集中」に異を唱えます。 「増田レポート」の危うさを暴き、新たな解決策を提示します。 根本にある考え方には納得しませんが、方策はありかもしれないと思います。
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増田氏の著書への反論があり、その流れでいくつかのアイデアが盛り込まれたりして、興味深く読んだ。増田氏は本人が自覚しているかどうかはともかく、恐怖で人をコントロールしようとする勢力のいい道具として使われてしまっているかもしれない(小泉竹中以降の自民党は日本を滅亡させようとしていると...
増田氏の著書への反論があり、その流れでいくつかのアイデアが盛り込まれたりして、興味深く読んだ。増田氏は本人が自覚しているかどうかはともかく、恐怖で人をコントロールしようとする勢力のいい道具として使われてしまっているかもしれない(小泉竹中以降の自民党は日本を滅亡させようとしているとしか思えない)。 二重住民票(多重)などは今後検討されるべきだろうと思う。皆が快適で永続可能な社会とはどういうものなのか、色んな考えをもっと出し合うべき。
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「経済の原理」か「共生の原理」か 「選択と集中」か「多様性の共生」か 循環、持続、協動、自立 ちょっと読むのに疲れ、時間が掛かった。 そのため、最初の方は忘れたわ。 都合が悪くなったら社会学者だからと逃げ、 (学者の浅知恵と書いてる人もあったな(笑)) 途中では、産まな...
「経済の原理」か「共生の原理」か 「選択と集中」か「多様性の共生」か 循環、持続、協動、自立 ちょっと読むのに疲れ、時間が掛かった。 そのため、最初の方は忘れたわ。 都合が悪くなったら社会学者だからと逃げ、 (学者の浅知恵と書いてる人もあったな(笑)) 途中では、産まないから悪い。もっと産め。と読めるし。 家庭と言いながら、その辺の取り組みや突っこみは、ペラッペラだし。 お上と下僕が出てくるし、 いやいや。現実には制度もあり、そうなのかも知れないが、 地方分権論においては、そこに上下関係はないはずだ。 それを置いといて、それはないだろう。と。 それと、これが一番大きいのが、今の政治・政治家の利権主義と、官僚の自己中心・自省庁権益主義を、ドラスチックに変えないと、ちょっと今の流れは、変わらないかなー。 ま、も一回、読み直してみないと、正確な書評はできないでしょうが。 ちょっとアチコチ引っ掛かったわ。
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