問いかける技術 の商品レビュー
本書のキーワードは「謙虚に問いかける」だ。 内容も共感する部分も多く欧米と日本の文化の違いを感じざるを得ない。 謙虚さは日本人には馴染み深くDNAにすり込まれてすらいるようだが、どちらかと言えば「遠慮」に近いかもしれない。 最近はディベートのごとく言い負かす、喋り倒すことが目に...
本書のキーワードは「謙虚に問いかける」だ。 内容も共感する部分も多く欧米と日本の文化の違いを感じざるを得ない。 謙虚さは日本人には馴染み深くDNAにすり込まれてすらいるようだが、どちらかと言えば「遠慮」に近いかもしれない。 最近はディベートのごとく言い負かす、喋り倒すことが目につくため改めて「謙虚に問いかける」 は意識しておくべき。 必要以上に話し手にならず、カウンターのように反射的な言動をとらず、相手が何を求めているのかを理解し、一拍置いてポジティブな謙虚さを持って良質な会話へとつなげていきたい。 傾聴だけでなく、問いかけることも意識しよう。 「謙虚な問いかけ」は相手への興味を示すと共に気付きを与え、程良い距離感と信頼を生む。
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裸の王様にならないための本。 組織やチームにおいて、メンバー同士が良好な関係を築くために「謙虚な問いかけ」が必要である。 この「謙虚」は、へりくだるということではない。「自分は周りに助けられている」と自覚することと、相手に対して良い意味で「興味と好奇心を持つこと」であると解釈。...
裸の王様にならないための本。 組織やチームにおいて、メンバー同士が良好な関係を築くために「謙虚な問いかけ」が必要である。 この「謙虚」は、へりくだるということではない。「自分は周りに助けられている」と自覚することと、相手に対して良い意味で「興味と好奇心を持つこと」であると解釈。 著者は「謙虚な問いかけ」について「こういう風に問いかけなければいけない」という技術的なものは存在しないという。大切なのは自分が話す・相手に対して決めつけをすることなく、謙虚な気持ちを待って様々な問いかけをしていくことだと思う。そうすれば自然と周りの空気も良くなっていくだろう。 また、これは肩書を持つ役職者やチームのリーダーだけではなく、自分自身に対しても効果がある。感情的に反応するのではなく一旦立ち止まり自分自身に問いかけることで、無意味な争いを避けられる可能性がある。 各章の最後にまとめがあるが、1章6章7章を読めば十分である。あとは実践するのみ。
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謙虚に問いかけるのはまず自分自身に対して。その上で、自らの弱さ、哀しさ、憤り、自信のなさ等々を受け入れて初めて他者に対してもその様な態度で接せられるようになると思う。 しかし、その作業を一人でやることがどれ程困難か。 著者は、しきりにリーダー層に向けて「謙虚になれ」と意識改革を...
謙虚に問いかけるのはまず自分自身に対して。その上で、自らの弱さ、哀しさ、憤り、自信のなさ等々を受け入れて初めて他者に対してもその様な態度で接せられるようになると思う。 しかし、その作業を一人でやることがどれ程困難か。 著者は、しきりにリーダー層に向けて「謙虚になれ」と意識改革を迫るが、もはや個人の努力義務として課すだけではどうしようもないくらい社会は歪んでしまっているような気もする。 これができないリーダー達も、それはそれで歪みの被害者のようにも思われる。そしてそんな歪みの中で生きているからこそ、自分自身に謙虚に問いかけられるようになるためには、他者の協力が必要不可欠なのではなかろうか。歪みを生むのも人間なら、そこから救うのもまた人間だ。 その協力が得られる「場」、戦わないでただただ自分のことを話し聞いてもらえる、そして他者の話も聞ける「対話の場」が作られていることが、当たり前になってくるとよいな。まずはできることから一つずつ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
本著者は心理学と社会心理学を学び組織心理学の研究者並びにコンサルタントとして著名な米企業で活躍した方だ。1928年 生まれ、 2023年1月に他界されている。 リーダーこそ遜(へりくだ)ってコミュニケーションをとることでメンバーに心理的な安心感が生まれ、率直な意見が聞けるということだ。 部下との面談で自分がしゃべりつくすことを毎回繰り返している管理監督者にぜひ読んでほしい一冊だ。まあ、そういうひとがこの本を読んで改心するとも思えないが...。 人のふり見て我がフリ直せ、そう思える人にぜひ読んでほしい一冊だ。
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より良い人間関係を構築する、コミュニケーション方法について書かれている。その方法が「謙虚に問いかける」ことである。 謙虚な態度でコミュニケーションすることで、人間関係に起こる良い変化や具体例が挙げられており、読んですぐに実践したくなる本である。
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組織で良好な人間関係を築くための「謙虚に問いかける」スキルの解説書。特にリーダーや管理職としての地位にある人、組織の心理的安全性を高めたい人には、是非とも読んでもらいたい一冊。 以下項目は今後の自分自身の振舞いを見直すチェックリストとしたい。 □ 一方的に話したり即座に行動し...
組織で良好な人間関係を築くための「謙虚に問いかける」スキルの解説書。特にリーダーや管理職としての地位にある人、組織の心理的安全性を高めたい人には、是非とも読んでもらいたい一冊。 以下項目は今後の自分自身の振舞いを見直すチェックリストとしたい。 □ 一方的に話したり即座に行動したりする前に、まずは事実を確認するために、謙虚に問いかける。 □ 立場の違いを超えて物事を調整する際は、目標を共有すること、互いの仕事を理解し合うこと、互いを尊重することを心がける。 □ 信頼と心を開きやすい雰囲気をつくるには、尋ねる・話す・認めるを繰り返す。
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キャリア・アンカーで知られるシャインの書籍。 著者の支援学の研究における集大成と言える書籍とのこと。 謙虚に問いかけることの力が、どのような話の展開を生むのか。それ以外の問いかけとの比較含めて整理されている。
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文化について議論が深い。アメリカの問題だと述べるけど、現代社会ではなかなか共通していると思う。 問いかけるはテクニックだけでなく、謙遜的な姿勢は偽りだけではすぐバレる。 本当にいいか悪いか判断せず、相手のことについて興味を持って聞くこと。結果的に人間関係の構築と課題解決に役に立つ...
文化について議論が深い。アメリカの問題だと述べるけど、現代社会ではなかなか共通していると思う。 問いかけるはテクニックだけでなく、謙遜的な姿勢は偽りだけではすぐバレる。 本当にいいか悪いか判断せず、相手のことについて興味を持って聞くこと。結果的に人間関係の構築と課題解決に役に立つ。特に仕事やプロジェクトがグローバル化に進むところや、高度な協力が必要なチームワーク。つまり飲み会で個人的な話までうまくできたらいいってことか。
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問いかける。をさらに分類して説明しており、ただ、問いかけさえすればよい。という自らの勘違いを認識させられる『謙虚な問いかけ』の意義を丁寧に説明してくれる。
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読み終わって、いかに仕事で自分が課題ベースのコミュニケーションに偏っていたかに気づかされた。スピードばかりを重視すると、課題推進ばかりに目が行き、人間関係の構築や維持がなおざりになる。スピード重視の現代社会にこそ必要な考え方やスキルと考えた。
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