1,800円以上の注文で送料無料

小さくて強い農業をつくる の商品レビュー

4

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/06/08

20170608 農業を生活の手段としたい人でどうしたらいいか悩んでいる人には良い本だと思う。今、趣味でしている人が次のステップを踏むためにも良い内容。好きな事で生きている点はホリエモンと同じ波長を感じます。

Posted byブクログ

2017/04/20

 著者の久松氏は久松農園の代表取締役であるが、元はサラリーマンだった方。お金も技術もなく、若さと情熱だけで農業の世界に飛び込み、多くの苦労を重ねた経験談がつづられている。現在は露地栽培の有機野菜を会員向けに直接販売するビジネスモデルで安定した農場経営をされているようだが、そこに至...

 著者の久松氏は久松農園の代表取締役であるが、元はサラリーマンだった方。お金も技術もなく、若さと情熱だけで農業の世界に飛び込み、多くの苦労を重ねた経験談がつづられている。現在は露地栽培の有機野菜を会員向けに直接販売するビジネスモデルで安定した農場経営をされているようだが、そこに至るまでのプロセスは論理的思考の積み重ねであり、精神論を振りかざすような有機農家とはかなり異なる。サラリーマン時代の経験、イメージや思考を言語化するスキルに長けた著者ならではのアプローチだろう。  最近、いろいろなタイプの農家の話を聞く機会があるが、それなりに成功している人は理にかなったビジネスモデルをもっていることに気づく。農業は法規制や生産技術については、この業界ならではの特殊性があるが、事業としての側面は他のビジネスと全く同じであることを改めて認識。先祖代々受け継いだ農地を勘と経験だけで切り盛りしてきた農家が減少し、著者のような異分野からの新規参入者が増えるにつれて農業のビジネス化が今後も進むだろう。これから農業を始めようとする新規就農者は、どのようがビジネスモデルで他の生産者と競争していくのか、著者以上に考えなければならない。  そんなビジネス環境の中でも、農業が「生態系と生命に依存した営み」であることだけは決して見失ってはならない。ビジネスとして考えるべきことと、ビジネスとは切り分けて考えるべきこと、この2つの視点が今後の農業経営者には求められる。

Posted byブクログ

2017/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者とは同じ市内にいて農家をやってることもあり、本書に出てくるフシミさんが入った頃から知り合いである。 だからかも知れないが「起農論」と言うより農園の、著者の歴史見たいな感じで読んだ。 なるほど、新規就農希望者が著者に連絡するのはわかると感じた。私も話を聞きたいと思っただろう。 だが著者本人も先日ブログで「本を書くほどの人」っと言っていたが、本を書くのがうまいだけの人かも知れない。 この本を読んで起農を志すのは自由だが、著者を上に見ない(人に上も下もないが)方が良い。悪い意味じゃないよ。 講演や本の発売など、俺も実際やや上の方に見ていた伏がある。でもこの本を読んで、最近の著者の農園を見て、つくづく同じ人間だと思う気がする。なんか変な感想だが読後そんな感じがした。 おっと、(著者の情報発信力のせいで)なんか書評じゃなくなってしまいましたね。 この本、起農としてだけじゃなく農業者にも勉強になると思います。読んで何も考えない農業者は・・・・まぁそれはさておき。 興味があるかたは読んでみては? なんか、オススメする対象が見つからない。 ちなみに「今」を生きる著者の農園はこの本の中よりも進化しています。それを知るだけでも面白いかも知れませんね(笑)

Posted byブクログ

2016/10/31

「明日できることは今日するな」 これはキューバにある諺の1つです。 今日という日には今日しかできないことをしろ、そんな強いメッセージが込められています。 明日のために今日を犠牲にすることを良しとする日本社会で、このお話の作者はキューバの諺に従い、農業の世界に飛びこみました。...

「明日できることは今日するな」 これはキューバにある諺の1つです。 今日という日には今日しかできないことをしろ、そんな強いメッセージが込められています。 明日のために今日を犠牲にすることを良しとする日本社会で、このお話の作者はキューバの諺に従い、農業の世界に飛びこみました。 社会人になる前に1度読んでおくと、視点が変わります!! 【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】 https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200179937&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200416338&type=CtlgBook

Posted byブクログ

2016/10/28

農業のノウハウというよりは農業へ取り組む姿勢や人生論のようなものが多い。 こういう人間が就農し、こういうふうに食っていってますよ、といったことがほとんどで、具体的な農業のコツなどはさらっと。

Posted byブクログ

2016/01/28

著者は小さな畑で年間50品目以上の有機野菜を作り、飲食店や契約者に直接販売するという経営をしている久松農園を作った久松さん。大企業に勤めていたが退職し、知識のまったくないところからのスタートは大変だったのだろうと感じた。本書を読むと頑固で型破りなイメージを受ける久松さん。農業が大...

著者は小さな畑で年間50品目以上の有機野菜を作り、飲食店や契約者に直接販売するという経営をしている久松農園を作った久松さん。大企業に勤めていたが退職し、知識のまったくないところからのスタートは大変だったのだろうと感じた。本書を読むと頑固で型破りなイメージを受ける久松さん。農業が大好きだという気持ちがひしひしと伝わってくる。

Posted byブクログ

2016/01/13

新規で農業で食えるの?という疑問から読み始めた本。 ある意味特殊なケースだとは思いますが、言語化、データベース化することで作業効率化を狙うなど、サラリーマンを経たからこそのやり方も。 新規就農の一番のネックは土地と流通の仕組みかと。 国の支援制度もあるけれど農法や資本の制約もある...

新規で農業で食えるの?という疑問から読み始めた本。 ある意味特殊なケースだとは思いますが、言語化、データベース化することで作業効率化を狙うなど、サラリーマンを経たからこそのやり方も。 新規就農の一番のネックは土地と流通の仕組みかと。 国の支援制度もあるけれど農法や資本の制約もあるようで、なかなか手が届きにくい。こういうやり方もあるよ、と示されている。 きちんと経営などについても著者は考えていると思うが、熱意と体力は絶対条件。 農家に限らないが、目標の確たるイメージは必要だと痛感した。

Posted byブクログ

2016/01/07

http://www.shobunsha.co.jp/?p=3386 , http://hisamatsufarm.com/

Posted byブクログ

2015/11/09

大手の企業に勤めていたが、ストレス解消のためにアウトドアや民俗学などに足を踏み入れ、やがて農業と出会う。そこから脱サラして農家へ。知識も経験もないまま農業を始めたという著者。「センスもガッツもない農家」というコピーがありましたが、やりたいことをやるための執着心を基盤としたガッツが...

大手の企業に勤めていたが、ストレス解消のためにアウトドアや民俗学などに足を踏み入れ、やがて農業と出会う。そこから脱サラして農家へ。知識も経験もないまま農業を始めたという著者。「センスもガッツもない農家」というコピーがありましたが、やりたいことをやるための執着心を基盤としたガッツがあるのだと思いました。内容的には農業のノウハウ本ではなく、著者が経験してきたことを中心に、農業への想いや問題点、経営、チーム作り、仕事に対する考え、などをつづったもの。 個性のある著者の書いたこの本は、農業の面白さというよりも、考えて失敗して気付いて成長する、という生きていく上で必要な経験が中心なので、「農業入門」ではない気がします。 脱サラして就農する人が最近増えていると聞きますが、農業ノウハウの前に、そういう人がどう考えて就農するのかを知ってみたいと思って読んでみました。 有機農業を採り入れている農家ではありますが、偏った考えはなく有機も普通の野菜も基準さえ守っていれば安全な食であるし、特に健康にこだわっているわけでもなくスーパーで普通に買い物し、一般的な食生活をする。しかし、仕事となると、鋤が使えなければならない、体で覚えてナンボ、といったこれまでの農業の在り方には大きな疑問を持ち、パソコンや耕運機を使い、自分ができないことは文明の利器に任せるという方法を柔軟に取り入れる。その柔軟性がなかったから農家が増えないのだ、という、遅れた農業を変えたいというこだわりは強い。 これは個人的な経験からして、現在の中小零細企業と同じ。新しいことをするのに非常に時間を要し、下手をすれば「意識改革」的なおおごとなことが必要となったり。単にもっと楽な方法があるのでは?という提案がどうもおおげさになる。いや、提案できればマシで社内に昔からやっていることを変えられない、楽すること=悪 だという雰囲気が充満していると提案すらしてはいけないものとなってしまう。その無駄な時間と労力を他で使えばいいのにと若者には映ることが多い。 この中で、特に後半以降は運営についての悩みがつづられています。農業も同じで仕事を覚えてもらった後にスタッフに辞められる。どこもそうだと思いますが、著者も仕事が面白ければ辞めないだろうという結論に至っています。全くの同感です。 最後に参考文献が挙げられているので、ここから面白そうな本が探せませす。

Posted byブクログ

2015/10/27

今の自分と著者の過去が似ていると感じた。 自己承認欲求の塊でこうでもないあぁでもないと思っていたが、「自分自身に認められたかった」という言葉を見て腹落ちするものがあった。 自分自身にお前はどうなんだと問いかけられていると感じ、棚卸しにもなった。 農業よりも生き方に響く本。 ...

今の自分と著者の過去が似ていると感じた。 自己承認欲求の塊でこうでもないあぁでもないと思っていたが、「自分自身に認められたかった」という言葉を見て腹落ちするものがあった。 自分自身にお前はどうなんだと問いかけられていると感じ、棚卸しにもなった。 農業よりも生き方に響く本。 磯村英樹の詩 途中 が気に入った。

Posted byブクログ