小さくて強い農業をつくる の商品レビュー
奥付は2015年5刷。多品種少量生産、そして美味しい野菜を届けたいというコンセプトで、有機農業界のトップランナーの著者。20代後半で脱サラし、研修先の農場での失敗や、独立間もない頃の苦労談などを読むと、日本では就農がいかに大変なことであるかが判る。日本の農業施策の制度批評も興味深...
奥付は2015年5刷。多品種少量生産、そして美味しい野菜を届けたいというコンセプトで、有機農業界のトップランナーの著者。20代後半で脱サラし、研修先の農場での失敗や、独立間もない頃の苦労談などを読むと、日本では就農がいかに大変なことであるかが判る。日本の農業施策の制度批評も興味深い。久松農園では、エクセルを活用した作型管理を、クラウド上でスタッフ間共有している。その表のきめ細かさには脱帽だ。仕事は属人的であってはいけないというのは、農業に限らず全ての職種で言えることだが、それを実践しているのがスゴイ!
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サラリーマンを辞めてゼロから農業を始めた著者の半生。読んだ印象として、この方は地頭のいい人なんだろうなということ。現状に満足せず、負けん気の強さを感じる性格のようで、ロジカルなアプローチで冷静に行動を起こしているようにも感じられ、農業に対して違った見え方がしてくる。ビジネス書まで...
サラリーマンを辞めてゼロから農業を始めた著者の半生。読んだ印象として、この方は地頭のいい人なんだろうなということ。現状に満足せず、負けん気の強さを感じる性格のようで、ロジカルなアプローチで冷静に行動を起こしているようにも感じられ、農業に対して違った見え方がしてくる。ビジネス書まではいかないまでも、なにか仕事との向き合い方を考えさせられる一冊。
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サラリーマン時代や就農前後の状況、農家としての現在の営み、経営者としての苦労、工夫、ノウハウ…非常に参考にもなり、読み物としても大変面白かった。 正直、率直な意見、アドバイスとともに、自身をセンスもガッツもない、農業に向いていないと評する著者に背中を押される思いがした。とにかく家...
サラリーマン時代や就農前後の状況、農家としての現在の営み、経営者としての苦労、工夫、ノウハウ…非常に参考にもなり、読み物としても大変面白かった。 正直、率直な意見、アドバイスとともに、自身をセンスもガッツもない、農業に向いていないと評する著者に背中を押される思いがした。とにかく家族に頼らず一人で就農を始めたというのがすごい、えらい。自分のワガママで始めたというのはあるにせよ。 もし今の環境で就農するとしたら有機野菜は選ばないだろうというが、確かに何をやるかよくよく考え抜いて始めることは重要だ。
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農業の本ではなく、生き方の本。 じっくりと考え、整理し、綴られている。 毎日仕事に取り組みつつ、いつこんな本を書いたのだろうか。途方もない気持ちになる。
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サラリーマンから就農された久松さんのお話。 思考や状況の言語化が素晴らしく、280ページ程あるが、どんどん読み進められる。 仕事に向き合う姿勢が印象的。
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有機野菜を多品目つくり、お客さんへ直接販売している久松農園を経営している久松さん。 今までの農家が「長年のカン」でやっていたことを、言葉と論理で農園業務の機能を言語化、数値化し、効率的な農業を行った。 スタッフはITを活用しデータを仕入れることで、各自が自分の頭で考えられるよう...
有機野菜を多品目つくり、お客さんへ直接販売している久松農園を経営している久松さん。 今までの農家が「長年のカン」でやっていたことを、言葉と論理で農園業務の機能を言語化、数値化し、効率的な農業を行った。 スタッフはITを活用しデータを仕入れることで、各自が自分の頭で考えられるようになり、高効率な作業が実現。小さい農園の強みとしてしている。 ただ、久松さんが優れている点は合理性を重視するものの「別次元のこだわり」は必要で、「全部を自分たちでやりたい」というこだわりは、たとえ非効率でも実現するという明確な指針がある。 情報を活用しながら自分の頭で考え、自分で決めた指針をぶらさずに行うことの重要性を感じさせてくれる一冊。
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「勇気を持って何かを選択し、想定を裏切られる。そこで初めて、気づかなかった方向に道があることに気づく。それを繰り返すことで、人は成長していくのではないかと思う。」
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経歴と取組みが面白いと思って、5年以上前からSNSを見ている農家さんのエッセイ的な本。ずっと読みたいと思いながら読めずにいたけど、CSAの本を読んだつながりでようやく手にとった。 何度も「僕は農業に向いていない」と書いてあるのが印象的。農業への気持ちややりがいが書かれる一方で、農...
経歴と取組みが面白いと思って、5年以上前からSNSを見ている農家さんのエッセイ的な本。ずっと読みたいと思いながら読めずにいたけど、CSAの本を読んだつながりでようやく手にとった。 何度も「僕は農業に向いていない」と書いてあるのが印象的。農業への気持ちややりがいが書かれる一方で、農業で生きていくのはそう簡単ではないぞ、ということもしっかり書かれている。向いてないなりの戦略や、雇用をしたからこその管理や苦労は、大変参考になった。やっぱり農業でも、数字って大事。 どうしてこの人知ったんだっけ、と思って本棚を見たら「キレイゴトぬきの農業論」を10年くらい前に読んだのが最初みたい。見識が深まった今、もう一度読んでみようと思う。
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就農当初の久松さんと自分は考え方が意外と近いんだな、と思って読んだ。 これから自分がどういう形で生きていくのか、すごく参考になる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
脱サラして農家になった著者の経営戦略、心情の変化、大局的に農政について思うこと、色んなレベルでしっかり描かれている。起業家としての精神に学ぶ。 ・誰に認められたいのか →どん底まで落ちて気づく ・日本の「農家」の定義は、10a以上または年間15万円以上の農業売り上げ。本当に農業で食っている人たちが何人いるのか。「農家」の声とは何なのか?
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