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教養としての宗教入門 の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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2024/03/03

宗教から一定の距離を取った視点で茶化さずに真面目に書かれている。普通の当たり障りのない宗教紹介本かと思いきや、しっかり主張がある。印象に残ったところ抜粋。 〜文化としての宗教のもつ「失敗のアーカイブズ」としての役割は大きい。〜そういう意味で我々は、個人的信仰とは別次元の、文化と...

宗教から一定の距離を取った視点で茶化さずに真面目に書かれている。普通の当たり障りのない宗教紹介本かと思いきや、しっかり主張がある。印象に残ったところ抜粋。 〜文化としての宗教のもつ「失敗のアーカイブズ」としての役割は大きい。〜そういう意味で我々は、個人的信仰とは別次元の、文化としての宗教という歴史的共有財産に、もっと注意を払うべきなのではないだろうか。 ドライな切り口カッコいい。

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2024/03/01

「宗教入門」ではあるものの、いわゆる宗教だけでなく、文化として生活習慣に融合されている宗教的なものの存在に気付かされました。 日本人は無宗教と言われていますが、例えば毎朝のラジオ体操はムスリムの礼拝と同じような身体的習慣であり、見方によっては宗教的でもあるとのこと、なるほどなぁ!...

「宗教入門」ではあるものの、いわゆる宗教だけでなく、文化として生活習慣に融合されている宗教的なものの存在に気付かされました。 日本人は無宗教と言われていますが、例えば毎朝のラジオ体操はムスリムの礼拝と同じような身体的習慣であり、見方によっては宗教的でもあるとのこと、なるほどなぁ!と思いました。

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2024/01/14

宗教とは何か。 日本人にはなじみの薄い世界の8つの宗教をテーマで切り分ける宗教ガイド。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、儒教、道教、神道の8つの宗教を分かりやすく解説したガイド本です。 あらゆる宗教から距離を置いたうえで、教養として様々な宗教やその歴史、...

宗教とは何か。 日本人にはなじみの薄い世界の8つの宗教をテーマで切り分ける宗教ガイド。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、儒教、道教、神道の8つの宗教を分かりやすく解説したガイド本です。 あらゆる宗教から距離を置いたうえで、教養として様々な宗教やその歴史、背景にある文化などを広く浅く知りたいという方向け。 入門というだけあって、表紙やタイトルのイメージほど難解ではなく、読みやすいです。どれかの宗教に偏らず、俯瞰した視点で書かれているのでどの宗教の話も頭に入ってきやすい気がします。所々そんな書き方して大丈夫? と思ってしまうようなところもあり、エッセイのような趣もある気がしました。教養本としてだけでなく、純粋に読み物としても面白い。 どんな宗教も一概にこういうものとは言えず、他の宗教や考え方との混合や変遷があったりだとか、現代における諸宗教は宗教的戒律と政治的・社会的システムなどとの摩擦やギャップを引き起こしやすいという話は特に興味深く読みました。 次は近現代における宗教問題についても調べたいです。

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2023/09/04

要所要所が抑えてあり、歴史的流れや、地理的な解説もあってとても分かりやすく面白い本だった。この本をとっかかりにして、取り上げられている宗教を勉強するのも良いと、あえて取り上げていないものを調べてみるのも面白いように思う。 著者いわく、すこし突き放した形で記述してある。けれど敬意は...

要所要所が抑えてあり、歴史的流れや、地理的な解説もあってとても分かりやすく面白い本だった。この本をとっかかりにして、取り上げられている宗教を勉強するのも良いと、あえて取り上げていないものを調べてみるのも面白いように思う。 著者いわく、すこし突き放した形で記述してある。けれど敬意は充分に感じられた。 この本の前に読んだ中野京子著『残酷な王と悲しみの王妃』についての解像度が、かなり上がったのは良い副産物だった。

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2022/09/01

本書は前半と後半に分かれた2部構成になっています。前半は宗教を「薄い宗教」と「濃い宗教」という表現で噛み砕いて説明しています。後半は世界の8つの宗教の概説です。それは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、儒教、道教、神道です。ちなみに自分自身は無宗教です。自分が...

本書は前半と後半に分かれた2部構成になっています。前半は宗教を「薄い宗教」と「濃い宗教」という表現で噛み砕いて説明しています。後半は世界の8つの宗教の概説です。それは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、儒教、道教、神道です。ちなみに自分自身は無宗教です。自分が一番興味のあった宗教による救済のカラクリや洗脳の仕組み、また日本人の宗教に対するアレルギー反応、といった事は書かれていませんでした。そういった意味では少々、物足りなかったです。とはいえ、初心者向けの宗教ガイドとして非常に面白かったです。

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2021/11/09

一神教で一番大事なのは「神」で、多神教では「さとり」や「解脱」ということになるという説明。 なるほど!ごちゃごちゃだった頭の中がすっと整理された。 色んなものが共存しているのは日本だけではなく、インドや中国なども一緒で、多神教世界におおむね共通することなのだということが印象的だっ...

一神教で一番大事なのは「神」で、多神教では「さとり」や「解脱」ということになるという説明。 なるほど!ごちゃごちゃだった頭の中がすっと整理された。 色んなものが共存しているのは日本だけではなく、インドや中国なども一緒で、多神教世界におおむね共通することなのだということが印象的だった。

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2021/07/15

信仰、戒律、儀礼といった、宗教の根本的な概念についてわかりやすく説明されている。後半ではキリスト教、イスラム教、仏教などの主要宗教についての概観もされている。 宗教に入信したいわけではなく、特定の宗教に特別な関心があるわけでもないけれど、宗教というものに関心がある人に向けた入口と...

信仰、戒律、儀礼といった、宗教の根本的な概念についてわかりやすく説明されている。後半ではキリスト教、イスラム教、仏教などの主要宗教についての概観もされている。 宗教に入信したいわけではなく、特定の宗教に特別な関心があるわけでもないけれど、宗教というものに関心がある人に向けた入口となる本。 宗教についてある程度知識を持っている人でも、その知識の位置付けを知るために大いに役立つと感じた。とりあえず1冊持っておいて損はないだろう。

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2021/01/12

前半で宗教の役割を、その観念、儀式、慣行などの視点から述べた後、後半では、主要な宗教についての成り立ちから基本事項までまとめられていた。広く浅く、まさに教養として押さえておくべきレベルのことは書かれている。

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2020/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宗教とは何かという概要を1〜7章で説明し、資料編で主な宗教をそれぞれ解説している。 教科書の補助として読みやすく、分かりやすかった。 専門的にそれぞれの宗教を学びたい人にとっては物足りないと思う。教養としての入門書、ほんとにそのまんま。 「空」は“カラッポ”、「四諦」は煩悩を追い払う4つの過程を“明らかにする”こと、の説明で、だいぶスッキリした。 以下個人的な要約 序章 宗教は文化に根付いており、お辞儀の習慣や「平常心」の用語などにその影響は見て取れる。どこから宗教と括るのかは定義によって変わる。自然などの凄いパワーを表す「神」と救済する(仏陀のような)「神」がいる。キリストが「神」と訳されたのは、多神教の「仏」では唯一神の宗教観と矛盾するからだ。 第1章 歴史的な系譜を辿るとユダヤ/キリスト/イスラム/仏教/ヒンドゥー/儒教/道教/神道へと還元できる。東アジアは仏教/儒教/道教が(日本では神道も)チャンポンになり、東南アジアはイスラム/キリスト教も含み宗教の見本市のようだ。宗教的緊張が低く文化的交流のあるこの特異な環境は注目すべきように思う。 第2章 ユダヤ教からキリスト教とイスラム教が派生した。これら一神教は、唯一神とは何か、神の正義や救いとは何かと探求する。ヒンドゥー教、道教、神道など多神教では、様々な神を一種の現象と見て、その背後に宇宙的な原理があるとすることが多い。仏教では人間が修行して悟りを開くことを目的としている。 第3章 深く心に残る厳しい体験をした人は、希望と心の支えを求め、濃い信仰が必要になる。信仰の対象は必ずしも宗教ではない。宗教の本質は当事者の実存体験の深さだとする意見もある。宗教の負の歴史は宗教的叡智の記録であり共有財産だ。宗教は「不運」などの悪やその罪に自己責任論より深く取り組んでる。 第4章 宗教の営みに病治癒があるが、科学が発達した今日では正当できない。しかし人は不確実な「明日」さえ信じて生きるものだ。呪術の効果には気休めや社会団結の要素があり、それは案外重要だ。復活祭や豊穣祭などのめでたいものを祝う行事も、病治癒のような奇跡進行も、根底には生命力の信仰がある。 第5章 宗教とは生活習慣の一種である。多くの宗教には禁欲的な側面を持つ戒律があるが、それがどのようなルールになるかは歴史的に全く偶然だ。戒律や儀式に合理的理由がなく、神仏の命令としか言いようがないものでも、欲望が自然を蝕み社会格差を拡大している現実を見れば、宗教の善き働きが想像できる。 第6章 宗教には形の決まった動作や人生に付随する慣しが多くあり、儀礼という。儀礼を行う理由は複合的で難しいが、一番の機能はアイデンティティの表明あるいは確認がとする見方もある。儀礼そのものが共同体を運営する目的になる場合もある。厳粛なものから祭りのように賑やかなものまで様々だ。 第7章 宗教の教えは最終的に同じだとする意見がある一方、宗教間には異なる規定がありその本質が明らかでないことも確かだ。何かを問うことは宗教的な問いとして適切ではないかもしれず、どこまでを宗教とするのか線引きは難しい。保守的~革新的宗教が混在する中で宗教を問うことは、世俗を問うことである。

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2020/06/19

五大宗教の基礎知識を豊富な情報量で説明していて勉強になった。例え話が多くわかりやすく書かれている。 宗教は文化やライフスタイルでもあり、日本も無宗教ではないという趣旨の説明が印象に残った。 教養としてフラットに宗教を知っておきたい方におすすめだと思う。 市販本の帯に「いかにしてイ...

五大宗教の基礎知識を豊富な情報量で説明していて勉強になった。例え話が多くわかりやすく書かれている。 宗教は文化やライフスタイルでもあり、日本も無宗教ではないという趣旨の説明が印象に残った。 教養としてフラットに宗教を知っておきたい方におすすめだと思う。 市販本の帯に「いかにしてイスラム国は生まれたか」とあるが、イスラム国には直接的には「おわりに」で軽く触れているだけだった。

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