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アルタッドに捧ぐ の商品レビュー

3.1

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

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2025/02/26

最初はほんとに意味がわからなくてただただ文字を追うだけだったけど、いつからだったんだろう、自然と話の世界に入るようになった。まあわたしは頭が悪いので正直最初から最後まで何言ってるかわかんなかったんだけどね!結局モイパラシアなぜしんだの、、とかえ、、みたいな終わり方だったのよわたし...

最初はほんとに意味がわからなくてただただ文字を追うだけだったけど、いつからだったんだろう、自然と話の世界に入るようになった。まあわたしは頭が悪いので正直最初から最後まで何言ってるかわかんなかったんだけどね!結局モイパラシアなぜしんだの、、とかえ、、みたいな終わり方だったのよわたしの中では。でも「かくこと」の本質のほんの一端にわたしでも触れられた気がした。あと点描画のシーン、とても好きだった。

Posted byブクログ

2024/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作家を目指す23歳の主人公。大学を卒業して、大学院の試験を再受験しようというところだけれども、傍ら小説を書いていたみたいです。アルタッド、は、その小説に出てくるトカゲ君。 本書を書かれた当時の著者の年齢と重なるところもあり、小説を書く過程での葛藤みたいなものが刻まれているような気もしてきます。 先日『生=創x稼x暮』を読んだところだったので、その中の一人のお話みたいだなー、と、創ることをどう続けていくか、稼ぐや暮らすこととどうバランスをとっていくか、という視点も持ちながら読んでいました。 お金は底をつきそうだけれども、どうしてもそのお話を殺してしまってはいけない、自分にある使命感をどう保ちつつ、それを通して自分を保ちつつやっていくか。 元カノとも久しぶりに会うのですが、どうやって暮らしも崩さずに、創る、とつなげていけるのか。 アルタッドを養いながら、養われながら、何とか進んでいく、空想的であり現実的でもあるお話でした。 でもやっぱ、創りたい何かがあるって、強いなー。そして、その意志を必死で支えるためにも、周りからの支えや、想像上の支えの大事さ。

Posted byブクログ

2023/11/14

個人的には元カノがちょっと邪魔だった、アルタッドとずっと二人きりが良いなと思った でもそれじゃモラトリアムの引きこもりになっちゃうわけで、それは人間としてあかんのだろうな

Posted byブクログ

2019/06/19

いかにも「小説」らしい文体。今までのお話をキレイに纏めようとするラストの存在。それらを除けば、まるで見本のようなデビュー小説だ。 主人公の書く小説から生まれた実体が、非常に精緻でリアルな感触を持って存在していて、それが想像上の存在だったことを忘れさせるだけの筆力がこの小説にはあ...

いかにも「小説」らしい文体。今までのお話をキレイに纏めようとするラストの存在。それらを除けば、まるで見本のようなデビュー小説だ。 主人公の書く小説から生まれた実体が、非常に精緻でリアルな感触を持って存在していて、それが想像上の存在だったことを忘れさせるだけの筆力がこの小説にはある。 そこに引きずり込まれていくのはとても気持ちが良くて、早く読み終わりたいというよりは、いつまでもこの良く出来た虚構を読み進めて行きたいと思わせる。

Posted byブクログ

2018/06/25

小説の主人公である少年が作者の知らないうちに死に、現実の世界には少年から託されたトカゲのアルタッドとサボテンが出現する。架空のものだったはずのそれらを、現実世界で育てていく作者(小説家志望の大学院浪人生)の話。 設定こそ奇妙でシュールだが、テーマは「書くこと」とそれによって与え...

小説の主人公である少年が作者の知らないうちに死に、現実の世界には少年から託されたトカゲのアルタッドとサボテンが出現する。架空のものだったはずのそれらを、現実世界で育てていく作者(小説家志望の大学院浪人生)の話。 設定こそ奇妙でシュールだが、テーマは「書くこと」とそれによって与えられる「命と死」である。物語からこぼれ落ちてしまったトカゲとサボテンの飼育を通して、作者は書くことの根源、意義を真っ向から見据えて、ラスト数ページで明らかにしている。 トカゲとの生活はリアルで、微笑ましい。爬虫類は得意でない私ですら、愛着が涌くほどだ。小説が完成したとき、アルタッドは現実の世界から消えてしまうのだろうな。 元恋人との距離感も絶妙だ。 頭でっかちで堅苦しくなりがちなテーマを、じつにうまくアレンジしている。 文藝賞を受賞したデビュー作で、大学院在学中に執筆したそうだ。新鮮さに今後どんな魅力が加わるか、楽しみな作家だ。

Posted byブクログ

2015/10/16

勝手に死んでしまった小説の中の少年からトカゲとサボテンを託された作者。 あらすじだけではさっぱり意味のわからない不条理小説のようなのに、内容はむしろ現実的であわあわとしている。 小説を書かなければいけない、まだ書くべきではないとせめぎ合い、1年もの何者でもない期間を、トカゲとの生...

勝手に死んでしまった小説の中の少年からトカゲとサボテンを託された作者。 あらすじだけではさっぱり意味のわからない不条理小説のようなのに、内容はむしろ現実的であわあわとしている。 小説を書かなければいけない、まだ書くべきではないとせめぎ合い、1年もの何者でもない期間を、トカゲとの生活に費やす。 ひいてはなんのために生きるのか、と。 モラトリアム期の鬱屈を陰鬱に書くでなく、ユーモラスに書くでなく、ただ淡々と、ありのままに書いている感じ。 面白いけど、あともう少し、何かが欲しい。 最初の数ページの、アルタッドが現れる辺りが一番面白かった。

Posted byブクログ

2015/06/04

ブクログの献本企画でいただいたもの、読むのにこんなに時間がかかってしまったのは、これら二作のタイトルに気負いしかなかったから。 読める気が、しなかったから。 やっと読了しましたので感想をば。 お話の中のお話が、正直よく分からなくて、ふわふわしてるままいつの間にか終わってしまって...

ブクログの献本企画でいただいたもの、読むのにこんなに時間がかかってしまったのは、これら二作のタイトルに気負いしかなかったから。 読める気が、しなかったから。 やっと読了しましたので感想をば。 お話の中のお話が、正直よく分からなくて、ふわふわしてるままいつの間にか終わってしまっていた。彼は、書き上げられるのだろうか。(きっと纏まるのだろう。) 本当にしっくり来ない作品だったのだけど、ラストだけは好きだった。ラストだけで、読んで良かったとほっとした。

Posted byブクログ

2015/04/05

架空のような村の民族の話しから始まり、現代社会へとそれがリンクしていく。実は村の民族の話しというのが小説の中での出来事だった……。 普段知ることのないトカゲの習性、生態がわかった小説でした。

Posted byブクログ

2015/02/19

1ページ目でぐっと引き込んできて、あとはチョットしりすぼみだったかな。設定をそのまま書いているような説明的な文章、死生観も唐突だし、もうちょっとうまく書けたのではとどうしても思ってしまった。

Posted byブクログ

2015/01/03

応募したらもらえた「文藝賞受賞作」(未校正)に載ってた2つのうちの1つ もう1つと対をなすような生の話って感じだった 書くという行為にあれこれ理由がいるのかー大変だなーと 読む側の自分はちょっとよくわかんないなーと思いつつ 不思議な世界観が気に入ったので 立ち止まりつつも読了 ...

応募したらもらえた「文藝賞受賞作」(未校正)に載ってた2つのうちの1つ もう1つと対をなすような生の話って感じだった 書くという行為にあれこれ理由がいるのかー大変だなーと 読む側の自分はちょっとよくわかんないなーと思いつつ 不思議な世界観が気に入ったので 立ち止まりつつも読了 他のも読んでみたいので 星は3つ ギリ3つじゃなくて迷うことなくの3つ

Posted byブクログ