ナミヤ雑貨店の奇蹟 の商品レビュー
悩み解決型短編集 短編としても当然面白くて、どれも素敵なストーリーでしたけど、全5編のストーリーが徐々に徐々に絡まっていき、最後に起きる奇蹟はとっても素敵でした。 いい意味で東野圭吾っぽくないような話でした。
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有名作品ですのでご存じの方もいらっしゃるかも知れません。 悩み事を投函するとそれに応えてくれる雑貨店がありました。 しかし、そこには古びていて誰もいません。 そんなことを知らないでいるある3人組が雑貨店で過ごすことに。 3人組の元には、時折、悩み事の手紙が投函され...
有名作品ですのでご存じの方もいらっしゃるかも知れません。 悩み事を投函するとそれに応えてくれる雑貨店がありました。 しかし、そこには古びていて誰もいません。 そんなことを知らないでいるある3人組が雑貨店で過ごすことに。 3人組の元には、時折、悩み事の手紙が投函されます。 なんだこれはと思いながら、それに対して返事を書くか迷う3人組。 様々な人物の悩み事とそれに対する回答。 多くの布石が散りばめられて、だんだんとつながっていく中で、爽快感を得られます。 また、手紙の回答には読み手の心も奮わさせられます。 ちょっと不思議な、素敵な、東野ワールドに引き込まれる作品です。
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作者を見なかったら東野圭吾作品だとは分からないほど、毛色の違う作品。過去と現在を繋ぐ、不思議な雑貨店を基調にしたハートフルミステリと言ったところか。 視点や時代が頻繁に変わるので、少し読みにくく感じる部分はあると思うが、慣れると引き込まれる。さらに、敢えてなのか解決しきれていない...
作者を見なかったら東野圭吾作品だとは分からないほど、毛色の違う作品。過去と現在を繋ぐ、不思議な雑貨店を基調にしたハートフルミステリと言ったところか。 視点や時代が頻繁に変わるので、少し読みにくく感じる部分はあると思うが、慣れると引き込まれる。さらに、敢えてなのか解決しきれていない問題があるので、続編があるのか少し期待。 何より、ナミヤ雑貨店の店主の言葉や性格には学べるところがある。真剣に悩みに向き合うところなどは、なかなか真似のできないものを感じた。そして、店主が返答していない部分も、相談者の心構えや受け取り方で様々に変化していく。こういった心理の描き方はさすがだなと感じた。
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続きが気になる!早く最後まで読みたい!と思う小説は多くあったけど、この作品は "読み終わりたくない、ずっと読んでいたい。" と思える不思議な作品だった。 感動とミステリが詰め込まれていて、じんわりと幸せな気分になれる、そんな小説。
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登場人物が時を超えて、場所を交差しながら混じり合う。意外な繋がりが明らかになりおもしろい。 印象に残ったのは、4章の黙祷はビートルズで。夜逃げする両親についていくか相談する息子、その後の人生のお話。自分の力だけで生きてきたと思っていたが時が経ち新たな事実を知る。両親の必死の思いに...
登場人物が時を超えて、場所を交差しながら混じり合う。意外な繋がりが明らかになりおもしろい。 印象に残ったのは、4章の黙祷はビートルズで。夜逃げする両親についていくか相談する息子、その後の人生のお話。自分の力だけで生きてきたと思っていたが時が経ち新たな事実を知る。両親の必死の思いに考えを巡らせると、自分の人生は自分だけの力だけでは築けなかったのではと考え直す。親の愛ってすぐには気付けなかったりするんだろうなあってしみじみと思ったり。 悩んだ時、選ばなかった方の未来がどうなっていくかはわからないけど、関わった人に感謝しながら、選んだ方の人生をどうにかより良くすることがなにより大事なのかな。
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話の主軸が捉えにくい(これはこれで良いかも知れないが) 短編集を読まされている感じで最後がどのような展開になるか気になる構成となっていた、 何となく結末は予想できたが別段心には響かなかった。
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盗んだ車を乗り捨てて廃屋に潜伏する悪たれ3人組。そこはかつて爺さんが雑貨店のかたわら悩み相談をしていた店でした。シャッター口から投函された封書は、相談者からの手紙でした。内容に目を通すとデジャヴ感が湧いてきてこの展開覚えがある。家族が見てた映画にあったように思えて脳内で西田敏行の...
盗んだ車を乗り捨てて廃屋に潜伏する悪たれ3人組。そこはかつて爺さんが雑貨店のかたわら悩み相談をしていた店でした。シャッター口から投函された封書は、相談者からの手紙でした。内容に目を通すとデジャヴ感が湧いてきてこの展開覚えがある。家族が見てた映画にあったように思えて脳内で西田敏行の幽霊が微笑みかけました。 あっ、そうか小説より先に映画みたんだと納得したんですが、タイトルも知らぬうちに始まってるしホラー系なら見れないので、他事したり入浴したりでチラ見なので内容は謎だったんですけど。 とはいえガリレオシリーズは大好きで毎回観てたのですが東野圭吾さんって方が原作者ってことも知りませんでした。そこらのところは疎くて初めに映画ありきだったので小説の方は読んでないんですよね。それが、読書が趣味になってからは逆に映画見なくなっちゃってここんところが不器用なんですけど。 とゆうことで、東野圭吾さんの代表作の一つであるナミヤ雑貨店を読んでみました。 時系列も視点も変わって今どの時代にいるのか分からなくなる迷子感から次第に理解できるアハ感は山登りしてるとき不明瞭な登山道から主尾根の稜線にあがって周囲が見渡せるようになる感覚にも似てるようで引きこまれながら読まされてしまいました。人気作家の構成力は飽きさせませんね。ビートルズが来日したあたりの件はその時代生きてきた人じゃないと書けないくらいの臨場感があったので東野さんの生年月日みたらやっぱりって思いました。白紙の手紙の回答も粋でしたね。 悪たれ3人組には一晩の出来事だったけど、33年分ドット年とった気分になりました。読み終えたらまた日付替わってたし、なんだか一気に疲れてしまった。
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いろんなところで人が繋がってて、図を描きながら読みたい!笑 と心温まるストーリーで大好きになりました^^
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過去と現在と未来がつながる不思議な雑貨店 登場人物が多かったり、今はどの時代の話をしてるのかわけわからなくなったけど、いろんなところで意外なつながりが見えて面白かった。 殺人とかが起きないミステリーで東野圭吾作品の中でも温かくて読みやすかった。
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あたたかいファンタジー。 ちょっとスッキリしない部分も残ったけど、浪矢のじいさんの言葉があたたかくて、それだけでまぁいっかって思わせてくれる。 それぞれの物語が繋がる伏線回収はさすがでした。
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