鳩の撃退法(下) の商品レビュー
作家、津田伸一は今は風俗店の送迎ドライバーをしている。 ドーナツショップで会った男が妻と幼い娘と共に行方不明となる。 津田は、行方不明事件を題材に書き始める。 後に古書店主から津田に届けられたキャリーバッグには大量の一万円札が入っていた。 津田伸一、どうなる? 上巻で「いまあなた...
作家、津田伸一は今は風俗店の送迎ドライバーをしている。 ドーナツショップで会った男が妻と幼い娘と共に行方不明となる。 津田は、行方不明事件を題材に書き始める。 後に古書店主から津田に届けられたキャリーバッグには大量の一万円札が入っていた。 津田伸一、どうなる? 上巻で「いまあなたが読んでいるこれは、基本、深刻な物語である。」と書かれている。 しかし、津田伸一が書く小説は、笑えるのである。 小さなことにこだわり続ける津田。 下巻では「僕のことばは、あなたに届いているか?」と書いている。 そう!!彼は読み手に問いかけるのだ。 はい!津田伸一からのことば、受け取りました。 面白くてニヤニヤが止まらなかった。 佐藤正午さんが楽しんでいる様子が伝わってきた。
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一見無関係と思われていたいくつもの事実が、お話が進むにしたがって一つに収斂してゆくその過程はお見事の一言です。ただ、小説の中の出来事と、小説の中の小説とが入り交じって少し頭を悩ませました。
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このタイトルから内容を想像できる人がいたら天才だ。 鳩を撃退する方法って、なんだ、保健所か?なんてな。 風俗店の送迎運転をしている直木賞作家が三千万円分(?)の偽札に振り回される。 いくつかの事件が重なり、重なる中から別の「真実」が見え隠れしあれあれまぁまぁとあの日の物語が見えて...
このタイトルから内容を想像できる人がいたら天才だ。 鳩を撃退する方法って、なんだ、保健所か?なんてな。 風俗店の送迎運転をしている直木賞作家が三千万円分(?)の偽札に振り回される。 いくつかの事件が重なり、重なる中から別の「真実」が見え隠れしあれあれまぁまぁとあの日の物語が見えて来る。 鳩ってなに?なぜ大量の偽札が?倉田って誰?最後の最後までひっぱるひっぱる。 ちらばったたくさんのハテナの行きつく先を見届けるまで読むのを止められない。
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