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ホテル・ピーベリー の商品レビュー

3.6

42件のお客様レビュー

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2026/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何度も通うほど好きになる人がいるのに、どうにも興味の持てない場所があって、それが沖縄とハワイである。 基本的に海がそんなに好きじゃないんだなという感じなんだけど、新婚旅行で行ったモルディブはよかったし、リゾートが嫌いなわけではない。 でも、ハワイはなぜ、グアムやサイパンではなく、遠くて時差もしんどそうなハワイまで行かねばならないのかが自分の中で咀嚼できなくて、結局今まで縁のない人生を送ってきた。 と言っても、独断と偏見に満ちた判断だし、イメージはホノルルなので、ハワイ島はまた違う場所なのだろう。 そこに流れる、日本とは、東京とは違った時間や空気の心地よさというのは、なんだか分かる気がした。 物語の半分を過ぎるくらいまで、主人公の、ギリギリだけれども確実に許されない側の恋愛感情と、それをベースにした鬱屈とした感情と、だからこそ「前に進まなくていい」居心地の良さがズルズルと続いていき、後半に入って一気に展開していく。 あの居心地の良さのうしろには背徳感があった、ということなのか。 犯人の最初の殺人のきっかけは結局描かれなかったけれども、一度「人を殺す」という選択肢を選ぶと、次から当たり前にそれが候補に挙がってしまうんだろうか。 居心地の良さをそのまま「いい思い出」にしなかった主人公は、コールドスリープと言いながらも、なんとなくだけれど、そのあと次の一歩を踏み出して、後悔や許されなかった恋愛感情をきちんと過去のものにして、日本での日常にまぎれていったんじゃないか、そんな気がした。

Posted byブクログ

2025/11/15

豊かな自然に囲まれたハワイ島の観光をしつつ、アットホームなホテルの和やかな雰囲気に浸りつつ、エロチェックな旅先のアバンチュールを楽しみつつ、宿泊客それぞれが抱える闇に驚きつつ、次々と起こる起きる殺人(?)事件。ミステリとしてのプロットも魅せるが、そもそも小説としての完成度が高い傑...

豊かな自然に囲まれたハワイ島の観光をしつつ、アットホームなホテルの和やかな雰囲気に浸りつつ、エロチェックな旅先のアバンチュールを楽しみつつ、宿泊客それぞれが抱える闇に驚きつつ、次々と起こる起きる殺人(?)事件。ミステリとしてのプロットも魅せるが、そもそも小説としての完成度が高い傑作。

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2025/11/07

元教師で仕事を辞めた純平は友人の勧めでハワイ島の一見さんのみ受入のホテルに滞在をすることにしたがそこで宿泊客が急死した。 ミステリー?サスペンス? それらを感じなかった。人はそれぞれ何かを抱え、大小あるが嘘をついて生きているのかもしれない。

Posted byブクログ

2025/10/05

謎はなるほど、そう言うことか。 でも、なーんか生々しかったのは、殺人の描写では、なくて。 この生々しさは、好きな人と苦手な人がわかれるかな? て、そんな事言ったら何でもそうかw

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2024/04/08

常夏の島ハワイのホテルピーベリー。居心地良いがリピーターお断り。滞在客が溺死して他の客の嘘も暴かれていく。和美が木崎の関係は期間限定を利用したお互いを慰めるための仮初のものだったはずなのにそれぞれが持つ傷を癒すものになったのかな。青柳は巻き込まれてしまって気の毒だった。桑島の彼氏...

常夏の島ハワイのホテルピーベリー。居心地良いがリピーターお断り。滞在客が溺死して他の客の嘘も暴かれていく。和美が木崎の関係は期間限定を利用したお互いを慰めるための仮初のものだったはずなのにそれぞれが持つ傷を癒すものになったのかな。青柳は巻き込まれてしまって気の毒だった。桑島の彼氏は結婚したら絶対モラハラ夫になるから逃げ出して正解だった。

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2023/06/18

職を失った主人公が3ヶ月のハワイ滞在中に遭遇する事件と真相。 序盤のハワイ島の描写で旅行気分を味わう事ができ、1ヶ月でもよいので旅行、ではなくて暮らしてみたい気持ちに駆られました。ハワイ島は世界13気候区のうち11まであるなんてすごいですね。常夏の島ではなかったのな驚きです。ミス...

職を失った主人公が3ヶ月のハワイ滞在中に遭遇する事件と真相。 序盤のハワイ島の描写で旅行気分を味わう事ができ、1ヶ月でもよいので旅行、ではなくて暮らしてみたい気持ちに駆られました。ハワイ島は世界13気候区のうち11まであるなんてすごいですね。常夏の島ではなかったのな驚きです。ミステリーにその得意性を盛り込むも更に印象が深くなりそうですがそれがなくてもとても面白い仕掛けを楽しめます。いくつもの謎を前半に刷り込み、後半で鮮やかに回収します。主人公が惹かれる女性の年齢幅が広すぎて共感が持てないのが少し残念です。若い桑島さんにもなびいているところが女性に対する普通の価値観も持ち合わせていることを示していますが。

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2023/02/19

元小学校教師の主人公は現在の境遇から逃げ出すためハワイの小島に3ヶ月滞在することを決める。 個人経営のアットホームなホテルで数名の男女とオーナー夫人と暮らしていく中で死亡事故が発生。 ミステリーだが物語を通して悲しい空気が漂うストーリー。

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2022/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハワイ島にある、リピーターお断りのホテル・ピーベリー。居心地のよさそうな小さなホテルだが、宿泊客のひとりがプールで溺死したことで、不穏な空気が漂い始める。 単行本で読んだものの再読。 主人公への嫌悪感が拭えない。彼が誰を愛したかという問題ではなく、言い訳がましい自己中心的な思考が見え隠れしているところが苦手。

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2022/08/06

職を失った木崎純平は、友人に勧められてハワイの長期滞在型のホテル・ピーベリーへやってくる。 一度泊まれば二度と泊まることができないホテル。 リピーターなしのしがらみを作りたくない者にはいいホテルである。 4人いる宿泊者の1人が、ホテルのプールで溺死。 そしてもう1人は、バイク...

職を失った木崎純平は、友人に勧められてハワイの長期滞在型のホテル・ピーベリーへやってくる。 一度泊まれば二度と泊まることができないホテル。 リピーターなしのしがらみを作りたくない者にはいいホテルである。 4人いる宿泊者の1人が、ホテルのプールで溺死。 そしてもう1人は、バイクで事故死。 ゆっくり過ごすことなく、不穏な雰囲気になる。 最初から何かあるなと感じてはいた。 ずっーと不穏な空気感のまま、嫌な感じのまま読み進めていく。 果たしてオーナー夫妻の秘密がとんでもないことだったわけで… なんとなく、スッキリとしないのは、木崎の性格が好きになれなかったからかもしれない。

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2022/06/26

サクリファイスシリーズしか読んだことのない自分は、あれ以上の作品はあるのかな?と懐疑的にこの本を読み始めた。 が、大変失礼しました。素晴らしい小説でした。 ハワイ島の描写も簡潔で分かりやすく、1度しか行ったことはないが鮮明に頭でイメージできた。 本は経験できないことを感じ取れるも...

サクリファイスシリーズしか読んだことのない自分は、あれ以上の作品はあるのかな?と懐疑的にこの本を読み始めた。 が、大変失礼しました。素晴らしい小説でした。 ハワイ島の描写も簡潔で分かりやすく、1度しか行ったことはないが鮮明に頭でイメージできた。 本は経験できないことを感じ取れるものだと思うが、正に旅行者の気分であっという間に読み進んだ。 文庫本の解説も良かった。良い作品には良い解説も多い。 すぐに近藤史恵さんの他の作品を読みたい。

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