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インターネット的 の商品レビュー

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54件のお客様レビュー

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2022/06/01

10年近く前の本だけど、再読すると常に発見がある。 インターネット的とは何か。アウトプットすることの楽しさだと読み取っている。けれど、僕はたいてい失敗している。 おいしく焼き豚を食べているときに、日本の焼き豚は焼き豚じゃなくて煮豚だ、といわれたら。ホームランを見た瞬間に、...

10年近く前の本だけど、再読すると常に発見がある。 インターネット的とは何か。アウトプットすることの楽しさだと読み取っている。けれど、僕はたいてい失敗している。 おいしく焼き豚を食べているときに、日本の焼き豚は焼き豚じゃなくて煮豚だ、といわれたら。ホームランを見た瞬間に、他のホームランを打たなかった選手のことを語るようなことは、ふつうしないこと。 いいと思ったものを、他と比べないで誉める、ということが、実はなかなか難しいのだけど、自分の肥料になる。というが、僕は焼き豚に煮豚と言ってしまう。ホームランを打った選手以外に目が行ってしまう。そしてはっと気づいてまた本書を読む。すぐ忘れる。この繰り返し。 で、「続・インターネット的」には、「インターネットは儲かるぞ」って書いてないので、この本は当時読まれなかったであろう、とある。必要以上にバシャバシャと水しぶきをあげるのがいやだったから、そうなっちゃったと。 いまこの本が評価されていて、ほぼ日も飯が食える事業になった。でもインターネットで人は簡単には変わらない、とも。そう、僕がすぐ忘れるように。 もう「インターネット」という言葉はあまり聞かない。Tシャツをカットソーと呼んだり、ズボンをパンツと呼んだりして頭打ち感を誤魔化すようなやり方があって、インターネットも「SNS」とかそっち系の呼び方ばかりが目立つ。でもスマートフォンもアプリの楽しさもインターネットがあるからじゃないか、って。 世界はどうやったら楽しくなるか、ということがたくさん書かれてる。つまんなくなったら、また読もう。

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2015/06/27

こちらも2001年に書かれたインターネット時代にまつわる糸井重里の考察であり、現在は予言的であったと言われている一冊。 普遍的になりえたのは、この書が、ITの技術やサービスはもちろん、ITにまつわる思想でさえ無く、ただ今この時代を生きる人々の感じ方、考え方、価値観を問うものだから...

こちらも2001年に書かれたインターネット時代にまつわる糸井重里の考察であり、現在は予言的であったと言われている一冊。 普遍的になりえたのは、この書が、ITの技術やサービスはもちろん、ITにまつわる思想でさえ無く、ただ今この時代を生きる人々の感じ方、考え方、価値観を問うものだから。これからもまだまだ有効なインターネット的。

Posted byブクログ

2016/03/21

インターネット「的」というのがおもしろい。パソコンを使わない人でも、インターネット的なことをしている人がいる(たとえば邱 永漢さん)というところ。 ネットで一番大切なこと、いま失われていることを教えてくれる本です。 糸井さんは流行にのって流れている人かと思っていたけれど、じつは流...

インターネット「的」というのがおもしろい。パソコンを使わない人でも、インターネット的なことをしている人がいる(たとえば邱 永漢さん)というところ。 ネットで一番大切なこと、いま失われていることを教えてくれる本です。 糸井さんは流行にのって流れている人かと思っていたけれど、じつは流れの底でしっかり足をついたひとだということ、そして、おもしろいことのためには、身をなげうつ覚悟のある人だとわかりました。 でも、私にとっては、やはり飄々としたおじさんなのですけれどね。

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2015/04/02

インターネットではなく、インターネット的。そこに人間の本源性に根ざした視座があった。特に前半は刺激的。話し言葉でなぜか読みにくかったが、ところどころ生きることに自覚的にならざるをえない部分にかちあった。 ・価値が多様化すると言うよりは、価値の順序づけが多様化する ・「ここは流れ...

インターネットではなく、インターネット的。そこに人間の本源性に根ざした視座があった。特に前半は刺激的。話し言葉でなぜか読みにくかったが、ところどころ生きることに自覚的にならざるをえない部分にかちあった。 ・価値が多様化すると言うよりは、価値の順序づけが多様化する ・「ここは流れとは関係ない」という話題の選び方こそ、発言者の個性がよくでる。 ・インターネットよりも雑誌の投稿の方が内容が豊かだった。バカなことの豊かさとか、自由であることの楽しみについて、先にネットにつながっている人には欠けているものがある。 ・ビジネスモデルが明確になるものは、みんなが考えて、過当競争が起きる。 ・問いがあったら、答えがすぐある、というクイズのような問題ばかりを、今までのメディアは取り上げてきたが、実際の人間は、答えのない問題についてしゃべったり、考えたりする場を求めていたのではないか。 ・欲望の貧困:経験の総量が足りなければ、欲望の生まれようがない。 ・古代ローマでの奴隷に当たるのが、コンピュータ?いや、いまのサラリーマンでしょ。 ・休み方も仕事のように真剣に研究する課題。

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2015/03/16

2001年7月に発行された単行本が今の時代を予見しているとされて2014年11月に文庫化された.インターネットの持つ特徴により人々の行動様式がどう変わっていくかについて述べている. シェアすることに喜びを感じるとか,情報を発信する人の元へ情報は集まってくるとか書けたのは素直にすご...

2001年7月に発行された単行本が今の時代を予見しているとされて2014年11月に文庫化された.インターネットの持つ特徴により人々の行動様式がどう変わっていくかについて述べている. シェアすることに喜びを感じるとか,情報を発信する人の元へ情報は集まってくるとか書けたのは素直にすごいと思った.まだISDN主力の時代で,写メールが流行り始めた時期ではなかったか.自分の嗜好や生活が10年ちょっとでどんな風に変わってきたかなと思いを馳せながら読むと面白かった.

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2017/09/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

ベストテンとかチャートとかが、なぜ人々の関心と興味引くかといえば、安定しないことでのスリルがそこにあるからでしょう。「勢い指数」のようなものがそこにあるとして、その基礎になる情報というものは、何なのでしょうか。これがまたあんまりよくわからないものなのです。とりあえず「露出」と「売り上げ」という要素で計りましょうと、いうような感じで、無意識の申し合わせができているようですね。売り上げ×露出=勢い(評判)…という図式は成り立つのですが、、CDでいえば出荷枚数が売り上げだし、主にテレビの登場頻度が露出でしょうから、どちらも「勢い」の指数を上げるために、CDを大量に買ったり、政治的力関係でテレビの登場回数を増やすことも可能でしょう。こうなると「勢い」も人工的に「つくれる」のですから、勢いを価値の軸にする時代というのは、大量生産・大量消費にフィットした考え方だと思うのですが、そろそろ寿命がきているように思えます。根拠の曖昧な価値に合わせて競争することは、運頼みの要素が強くなりすぎるのですね。強い馬が勝ちにくいというレースが、ずっと続くと、最初は逆転の多いゲームを面白がった観客も、やがて飽きてしまうでしょう。つまり、ゲームデザインの杜撰なゲームになってしまうのです。 いまの映画やCDのランキングは、それを選んで買えるヒマのある人が決定しているのですね。現在の市場の動向というものは「消費する時間をたっぷり持っている」比較的ヒマな人々からの発信に偏ってしまいます。 幸せ観がないと、ものは作れないかというと、そんなものがなくてもいくらでもつくれます。しかし、どういうことが幸せなのかということがわからないままに、ドラマを作ったとしても、「ハッピーエンド」の「ハッピー」がわからなければ、そのドラマはハッピーを提示できません。「よかったね」というセリフひとつを書くにも、作者が何を「よかった」と考えているかというプレゼンテーションがないと、共感もできないし、反感を買うことさえできないのではないかと思います。 ドラマを観ていて、何か違う気がするなと思うときは、その作家の人生観や世界観に、見ているあなたの考え方がフィットしなかったわけです。しかし、違うなあと思いながらも、作家が本気で問いかけた時には「俺はそうは思わないけれど、その幸せもあるんだろうなあ」と何となく納得できたりします。その逆で、作家が自分の人生観や世界観にまったく触れないところで、「どうせ、みんなはこういうのがうれしいんだろう? どうせこういうのを面白いと思っているんだろう?」というような、想像上の「多数」に合わせようとした表現には、受け手にして心を動かされることはないと思います。

Posted byブクログ

2015/02/20

インターネットが普及することで、社会はどんなふうに変わっていくのか。その変化が、インターネット的、ということ?すごく話題になっている本やけど、そんなに響くところはなかったかなぁ。とはいえ、この本を二〇〇〇年になったばかりのころに書いていたのはやはりすごいのかな。 糸井さんの本をき...

インターネットが普及することで、社会はどんなふうに変わっていくのか。その変化が、インターネット的、ということ?すごく話題になっている本やけど、そんなに響くところはなかったかなぁ。とはいえ、この本を二〇〇〇年になったばかりのころに書いていたのはやはりすごいのかな。 糸井さんの本をきちんと読むのははじめてやったので、なんとなくこのひとの考えていること、考え方がわかったのがよかった。頭がよくて、バランスのいいひとだ。

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2015/02/13

インターネットは伝える仕組み。 インターネットで丸ごとつながると公私の区別が曖昧になる。 インターネットがない生活も仕事も考えられない時代になったな。

Posted byブクログ

2015/02/08

インターネットは、新しいものというよりも、 本質的なもので、 ツールだったり、 人間的なものだったり。

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2015/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2001年に出版された本書が、2015年の今もまだリーダブルであるのはなぜか? まだiPhoneもiPadもなかった1997年に広告業界からインターネット上に活動の場を移した著者が当時考えていたことはまるでインターネットの未来を予見していたようでもあるが、実はコミュニケーションの本質を深く捉えていたということなのかも知れない。 それは、知りたいことや欲しいものがあったら、まず自分から与えることだったり、未完成な状態でも信頼できる相手に見せて、早く意見を貰う事だったりする。 昔、彼が「広告をつくるのに向いてる人っていうのは、おいしいお団子を食べたときに、思わず他人に勧めちゃう人」みたいなことを言っていたのだが、それはまさにインターネットの世界においても必要な資質であろう。 根本的に、ラディカルに考えるとそういう事なのだろう。

Posted byブクログ