「本が売れない」というけれど の商品レビュー
前作の紀伊國屋のはいまいちでしたが、今作はバランス良く、客観的なデータを用いて因果関係を冷静に分析しているところが良かったです。最新の話題も押さえているので、現時点で状況を整理するのには一番かと。業界人は知ってることばかりだけど、おさらい的な意味で必読ですね。 特に物流と価格の話...
前作の紀伊國屋のはいまいちでしたが、今作はバランス良く、客観的なデータを用いて因果関係を冷静に分析しているところが良かったです。最新の話題も押さえているので、現時点で状況を整理するのには一番かと。業界人は知ってることばかりだけど、おさらい的な意味で必読ですね。 特に物流と価格の話は重要。上流から下流まで、「そういうもん」として旧弊を踏襲してきた結果、読者のニーズや「本」の変化に対応してこなかったことのツケ。
Posted by
確かに本が売れない。今までのやり方が、いよいよ本当に通じなくなってきた。 この本には、本と出版業界のこれまでが、コンパクトに分かり易くまとめられている。 これまでを俯瞰して、これからを考えようとするときに、ピッタリだと思う。
Posted by
永江朗、渾身の「本」論、とでも、言おうか、長く出版業界に携わってきた氏による「本」についての問題整理と考察。自ら言うように、特効薬もなければ、絶対的な解決策もないのだけれど、どういうことが問題だと言われていて、それが実際にどうなっていて、じゃあどういうことが考えられるかな、という...
永江朗、渾身の「本」論、とでも、言おうか、長く出版業界に携わってきた氏による「本」についての問題整理と考察。自ら言うように、特効薬もなければ、絶対的な解決策もないのだけれど、どういうことが問題だと言われていて、それが実際にどうなっていて、じゃあどういうことが考えられるかな、というのがコンパクトにまとめられている印象。 目新しい問題提起や、活動の提案があるとは思わないけれど、長く言われる出版業界の構造的な問題だったり、電子書籍の話、セレクトショップ型書店の話など、しっかり網羅されてる。ここから色んなところで、あーだこーだ話し合い、試してみて、という本。
Posted by