「課長」から始める社内政治の教科書 の商品レビュー
著者はかつてリクルートのトップセールスマンだったという高城氏。今はセレブレインという会社の代表。新聞広告から購入。 感想。本の前半は人間関係からみた仕事術みたいな点が論理立てて記載されているが、非常に共感した。後半は管理職としての部下や上司との関係構築の話が目立ったが、まだ管理...
著者はかつてリクルートのトップセールスマンだったという高城氏。今はセレブレインという会社の代表。新聞広告から購入。 感想。本の前半は人間関係からみた仕事術みたいな点が論理立てて記載されているが、非常に共感した。後半は管理職としての部下や上司との関係構築の話が目立ったが、まだ管理職ではない自分にとっては興醒めする内容。特に前半部分は若いうちに知っておいてプラスと思う。 備忘録。 ・日常のあらゆる場面で、お互いの力関係を推し量りつつ集団生活を営んでいる。それは政治。 ・会社では、常に利害関係が存在しており、それぞれの主張は、その立場においては正論であることが多い。 ・社内政治とは影響力のゲーム。影響力を生み出すのは、信頼関係、実績、専門知識。 ・社内政治とは「上手く立ち回ること」ではない。上手く立ち回ろうとする人は、かえって社内の立場を悪くする。 ・信頼を勝ち取るためには、とにかく誠実であること。 ・あらゆる人に「貴方は私にとって重要な存在です」というメッセージを伝えることは、人を動かすのに有効。日々の挨拶も。 ・返報性の法則とは、相手に価値あるものを提供すると、相手が自分に報いなければならないと強く感じること。影響力の源泉。但し、返報性の源泉に過度に期待しない。 ・「善い行いをすると広言する人は、良からぬ多数の人々により、破滅せざるをえない」君主論。 ・仕事を進めるには極力議論を避ける。相手のよっきを利用して思うように誘導する。 ・勝とうとする者ほど議論に負ける。最悪なのは相手の否定。上司なんて特にそう。議論に勝つことは真の目的ではない。 ・上司を驚かせない。 ・自分に貼られたレッテルを知る。 ・自分を昇進させるべく推挙してくれた人が人民の基軸。 ・権利者にアプローチする前に若い人の支持を、民意を得ておく。その為には部下をよく知っているかどうか。 ・その他、部下を競争させる、部下の影響力の源泉を削ぐ、課長の仕事に徹する、等々。 ・経営層が求めているのは、若造の大論ではなく、現場の生の声。 ・派閥が生まれるのは自然現象。否定してもしょうがない。派閥を認め、活用する、ただ依存はしない。
Posted by
社内政治なんていうと、ドロドロしたよろしくないもののように思うが、どこでも現実に存在するのだから、避けては通れない。政治の巧者にはなれずとも、そういう世界があることを、知っておけば足元をすくわれることはない。
Posted by
前半は管理職のビジネス書。 立居振舞などの記載が中心。 できてるか振り返りながら読める。 後半になると‘派閥’などがでてきて、政治色が強くなってくる。 派閥の対処法など普段知る機会もない。 流されるのではなく知識として知れた。 それだけでも価値があった。 姑息、ズルさがないのもよ...
前半は管理職のビジネス書。 立居振舞などの記載が中心。 できてるか振り返りながら読める。 後半になると‘派閥’などがでてきて、政治色が強くなってくる。 派閥の対処法など普段知る機会もない。 流されるのではなく知識として知れた。 それだけでも価値があった。 姑息、ズルさがないのもよかった。
Posted by
社畜のマキャベリズム、といった感じ。いえ、褒めてます。非常に勉強になりました。アッサリ読めます。 最終章が「政治に勝つより大切なこと」があるのが腑に落ちました。おすすめ。
Posted by
管理職の方は一度よんでおいた方がいいかもしれません。管理職になったとたん、社内での立ち位置がガラッと変わることになります(・・・ホントにそう)。 そういったことに対して、自分はどう対処していくべきなのかということがとても良くまとめられていると思います。 (わかっててもできないよな...
管理職の方は一度よんでおいた方がいいかもしれません。管理職になったとたん、社内での立ち位置がガラッと変わることになります(・・・ホントにそう)。 そういったことに対して、自分はどう対処していくべきなのかということがとても良くまとめられていると思います。 (わかっててもできないよなあ、と、思うこともありましたが・・・)
Posted by
会社員ってなんだろうなぁ。。という時に読むと、少し落ち着くし、勇気が出る。しかし誤植が多い本だった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
会社の管理職(とその予備軍)向けに書かれた、いわゆるリーダー論。サラリーマンでなくとも、組織はどこでもあるから、読むと参考になるかも。 ・社内政治は必要悪ではなく現実、避けて通れない ・議論に勝っても政治には負けてはいけない ・かけた情は水に流せ、受けた恩は石に刻め ・人にはまず与えよ、しかし善人にはなるな。相手の行動を検証せよ ・私心ではなく、大義で ・立場の弱い人を味方にする ・左遷を左遷にするのは自分 ・質の高い休養をとろう 自分がサラリーマン時代に読みたかった逸書。 多くの会社を見てきたからこそ見える鋭い分析。おためごかしの理想論ではない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルが小恥ずかしいシリーズ。管理職になると「人を動かす」ことが仕事になる。しかし、人はそれぞれ価値観も利害も異なるので、それぞれの立場においての「正論」が対立を生み出す。上司を含めたラインの上方向や、他部署と仕事を進めていくにあたって、どのように考えどのように行動すべきかかを解説している。 敵をつくらないのが社内政治の鉄則であり、長期戦を意識して、明白な勝ち負けをつけずに自分が進めたい方向に少しずつ持っていくように心がけるのが良いらしい。
Posted by
「質の高い休養」という表現が気に入りました。やっぱりどんなにしっかりした段取で仕事を進めようとしても「完全に会社のことを忘れ去るような時間をも」ち、「現実世界から心を離」し、「状況を俯瞰できる精神状態を維持する」ことが欠かせない。「現実世界の争いことが、遠く小さな出来事のように感...
「質の高い休養」という表現が気に入りました。やっぱりどんなにしっかりした段取で仕事を進めようとしても「完全に会社のことを忘れ去るような時間をも」ち、「現実世界から心を離」し、「状況を俯瞰できる精神状態を維持する」ことが欠かせない。「現実世界の争いことが、遠く小さな出来事のように感じられる」感覚も週1回はないと渦中の人になってはいけないと思いました。
Posted by
こういうことができること自体、中堅企業以上の余裕でしょうか。中小企業以下だと、業績悪化で舞台である企業自体が滅びます。P250からの共同で起業した女性起業家が袂を分かつのも、そのくらいでないと、そもそも起業しようという発想に至らないかと。
Posted by