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みなそこ の商品レビュー

2.9

36件のお客様レビュー

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2015/01/05

ツイッターで好評だったので読んでみた。 ピアニストになれなかったさわは、例年と同じように帰省するが、そこには例年とは違うりょうがいた。 うーん、雰囲気は好きなんだけど、読む人によってすごいストーリーになれば何も起こらないと読むこともできて、それって放棄しすぎなんじゃないかと思っ...

ツイッターで好評だったので読んでみた。 ピアニストになれなかったさわは、例年と同じように帰省するが、そこには例年とは違うりょうがいた。 うーん、雰囲気は好きなんだけど、読む人によってすごいストーリーになれば何も起こらないと読むこともできて、それって放棄しすぎなんじゃないかと思った。

Posted byブクログ

2014/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中脇初枝の新境地と言っても過言ではない。今までのジャンルとは違うため、違和感を感じるが著者の作風の道が拓けるのならば、ファンとしては嬉しい事である。今回の作品は恋愛小説だが、普通の恋愛小説とは良い意味で何か違う。自然がたくさん溢れる文章のおかげか、頭の中で情景が浮かぶ。しかし、異質な関係の恋愛についていくのに必死だったのもあり、読了まで時間がかかったが良い作品だった。

Posted byブクログ

2014/12/21

読む人の力量が問われる…命を紡いだ話。死んでも、死なない、生まれなくても、生きている、そんな命題が、静かにたゆたい、自分の答えを見い出す。

Posted byブクログ

2014/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恋愛小説……恋愛……の、ような気もするし、えー……と言うような気もする。でも私的には、ナイ。腹の中の時から知ってる男の子に恋愛感情は、無理。 でも、ないわー、と思いつつ、少々不快感はありつつ全部読めた。なんだろう。それはきっと水というモチーフと、それに深くかかわる死、なんだろうな。特に死に関しては「流れ」と言う点で水と密に絡み合いながらうねるような展開をしていく。 そしてラスト、主人公は「もうあたしはもどってこない。」と、出発のようでもあり死のようでもあるこの一行に、何か凝縮されているように感じました。

Posted byブクログ

2014/11/26

過去に囚われながら現在を生きるさわ。生きてるんだか死んでるんだか、あったことなのかそれともなかったことなのか、過去なのか現在なのか、ゆらゆらと川の流れのように進む物語。始まりそうで何も始まらなくてでも始まっていて。 10才の娘を持つさわ。素晴らしい旦那がいるさわ。さわの親友のシン...

過去に囚われながら現在を生きるさわ。生きてるんだか死んでるんだか、あったことなのかそれともなかったことなのか、過去なのか現在なのか、ゆらゆらと川の流れのように進む物語。始まりそうで何も始まらなくてでも始まっていて。 10才の娘を持つさわ。素晴らしい旦那がいるさわ。さわの親友のシングルマザーのひかる。そしてその息子、13才のりょうと10才のしん。りょう。現在のりょう。 静かで、静かすぎる物語。狂気はそこには、ない。

Posted byブクログ

2014/10/31

じりじりとして読む。さわに、かつて起こった何か、そして今起こっている何か、 を思いながらじりじりと読む。 恵まれた環境で生活しているはずの彼女はいったい何を迷っているのか。 何に揺れ何を怖れ何に苦しんでいるのか。 何も分らないまま遠い島の大きな川のふちで立ちすくむ。 川のこちらと...

じりじりとして読む。さわに、かつて起こった何か、そして今起こっている何か、 を思いながらじりじりと読む。 恵まれた環境で生活しているはずの彼女はいったい何を迷っているのか。 何に揺れ何を怖れ何に苦しんでいるのか。 何も分らないまま遠い島の大きな川のふちで立ちすくむ。 川のこちらとあちら。渡ってしまうのか。もう帰らないのか。 ぼんやりと浮かび上がって来る不穏な思い。 あなたはそっちに行ってしまったのか。もう戻って来る気持ちはないのか。 女であること。どうしようもなく女であること。 さわの心はあくまでも女。妻でも母でもなく、女。 綿々と受け継いでいく女としての命。 読みながら苦しくなる。女である自分が鏡に映る。私もさわなのか。 違う、いや、違う。と目を反らしながら命の流れる川を思う。

Posted byブクログ