鳥たち の商品レビュー
昔、好きだったのにな。『アムリタ』までは全部持っているし。 今でも新刊が出れば読むけれど、いつもがっかりしてしまう。 同じことを何度もつぶやく主人公「私」。 過去のことばかりふりかえって、なかなか進まないストーリー。 自分達だけは違う世界に住んでいる、上から目線。 うーん…。
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家族をはやくに失って、早く子供を産んで家族を作りたいと思う主人公。ばななさんの話は本当に色々頭使う。読んで疲れる様な、哀しいような、嬉しいような。いろんな気持ちをありがとう。
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嵯峨のお母さんの遺書がとても好きだな。無責任な母だなと感じる一方で、息子を残して逝かなければならない申し訳ない感情をわざと重くしないように努めて軽くしているようにも感じるし。静かに淡々と物語は流れていくのだけれど、まこちゃんや嵯峨の生活の内容はとってもヘビー。そのギャップがばな...
嵯峨のお母さんの遺書がとても好きだな。無責任な母だなと感じる一方で、息子を残して逝かなければならない申し訳ない感情をわざと重くしないように努めて軽くしているようにも感じるし。静かに淡々と物語は流れていくのだけれど、まこちゃんや嵯峨の生活の内容はとってもヘビー。そのギャップがばななさんらしいなと思いました。
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最近のよしもとばなさんの本読むたび、次は読まないぞって思う。そう思いながらも手を出してしまうのは過去の彼女の作品の多くに心響かせたから。でもやっぱり最近の、スピリチャルな彼女の作風にはどうも馴染めない。軽いんだか重たくしたいんだかわからない作風に魅力を感じない。もうわたしはよしも...
最近のよしもとばなさんの本読むたび、次は読まないぞって思う。そう思いながらも手を出してしまうのは過去の彼女の作品の多くに心響かせたから。でもやっぱり最近の、スピリチャルな彼女の作風にはどうも馴染めない。軽いんだか重たくしたいんだかわからない作風に魅力を感じない。もうわたしはよしもとばな作品を面白いと思うことができないのかな、と寂しくもある。それは果たして成長なのだろうか、擦れてしまったのか、好みが変わったのか、それともよしもとばなさん自身変わられてるのか。まぁ変化はしてるけど。 親を哀しい自殺で亡くしたまこちゃんと嵯峨のふたりぼっちの葛藤。演劇やパンやらに囲まれ15歳の頃からできちゃった婚を目論み中出ししまくるも妊娠できないと悩みつつ、様々なこと(主に演劇やパン)で前向きに、そして子供を望む孤独に向き合う、という、ぶっ飛んでるのかそうでないのか、ヒッピーかぶれなよくわかんない話。
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装丁がとてもすてき。 説明的なセリフや、実在するお店を盛り込むのが少々お腹いっぱい。 ばななさんを長く読んできて自分の傾向もわかってきた。 浸りこむときは精神的に参っているとき。 今回のように気になる点が多く見つかるのは元気な証拠。 相変わらず自分にとってのお守りのような作家さん...
装丁がとてもすてき。 説明的なセリフや、実在するお店を盛り込むのが少々お腹いっぱい。 ばななさんを長く読んできて自分の傾向もわかってきた。 浸りこむときは精神的に参っているとき。 今回のように気になる点が多く見つかるのは元気な証拠。 相変わらず自分にとってのお守りのような作家さんであることは変わりないのです。
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あらすじをみて、とてつもなく暗い話なのかと構えて読みはじめたら、軽くてむしろ明るくて驚いた。 桐野夏生を読んでいたからというのもあるけれど、主人公たちが若くて悩んでいるそれだけれすでに明るい。 自分の立ち位置がどこにあるのか、気持ちの所在はどこにあるのか、見つめようとする姿勢とか...
あらすじをみて、とてつもなく暗い話なのかと構えて読みはじめたら、軽くてむしろ明るくて驚いた。 桐野夏生を読んでいたからというのもあるけれど、主人公たちが若くて悩んでいるそれだけれすでに明るい。 自分の立ち位置がどこにあるのか、気持ちの所在はどこにあるのか、見つめようとする姿勢とか、人の意見をすんなりと聞く素直さとか、ああよしもとばななだなと思った。懐かしくて裏切らないこの感じ。アムリタ読んでああすっきりしたっていう感覚と似ている。 過去でも未来でもなく、今を生きようと二人が歩み出すところを見守れてよかったと思う。 この小説自体が、私たちを鳥にしてくれて、若いふたりを俯瞰から見守らせてくれている。そんな小説だとおもう。
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ものすごく読み進むのが困難な本だった。 大概よしもとさんの本を読むと、キラキラ輝く結晶のような綺麗な物が心の中に入ってきて、自分を浄化してくれるような気分になったのですがこの本は...。重い感じがしたのと、主人公の唐突さについていけなかった。本文中、他の登場人物がポカンとしている...
ものすごく読み進むのが困難な本だった。 大概よしもとさんの本を読むと、キラキラ輝く結晶のような綺麗な物が心の中に入ってきて、自分を浄化してくれるような気分になったのですがこの本は...。重い感じがしたのと、主人公の唐突さについていけなかった。本文中、他の登場人物がポカンとしている場面では、私も同感だったので、そっちに近い人間になってしまったのかと。気持ちが濁ってるのかもしれない。心が濁っているんだろうか?
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家族のように育ち互いにつらい過去を持つ、天涯孤独の二人。 大人になろうとする中での恋。過去との向き合いかたの変化。 過去に焦がれるのでなく、否定するのでもなく、静かにひたと捉えるようになるまでの心の揺れが伝わってくる。 悩み、想い、苦しみ、悲しみ続けた後に辿り着いた、未来へのまな...
家族のように育ち互いにつらい過去を持つ、天涯孤独の二人。 大人になろうとする中での恋。過去との向き合いかたの変化。 過去に焦がれるのでなく、否定するのでもなく、静かにひたと捉えるようになるまでの心の揺れが伝わってくる。 悩み、想い、苦しみ、悲しみ続けた後に辿り着いた、未来へのまなざし。 “入る”までに少し時間はかかったけれど、読み終えてみると不思議と満たされた気持ちになる。
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