1,800円以上の注文で送料無料

セロニアス・モンクのいた風景 の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2023/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

このような本を普段あまり(ほとんど)読まない。僕の経験から言うと、小説ほどその世界に浸れないためか、いささか退屈な気がするからだ。 でもこんな本を読みながら1人で夜を過ごすのも悪くないな、と思う。 モンクの良くも悪くもある個性も今までより、「それはそういうものなのだ」と考えるようになった。 セロニアスモンクは何かのメタファー、、、ではないな。なんでもない。 時代のイメージがつくから、グリーンブックって映画観てから読むのがおすすめ。

Posted byブクログ

2023/05/16

ジャズを全く聴かず、モンクというミュージシャンの事も全く知らない私には、全く理解出来ない一冊でした。 おそらくモンク大好きのジャズファンが読めば、非常に面白い一冊なのだと思います。

Posted byブクログ

2022/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

モンクの曲は、本当に不思議な魅力を持っている。レコードをかけるときに、ふとタバコをふかした横顔がチラッと思い出されて、思わずかけてしまう。モンクのことを綴る音楽雑誌などから、村上春樹が選んだ言葉たち。ドラッグと、音楽への愛に満ち溢れた、天才の話は、ニューヨークのバップの勃興期にあって、黒人という存在、貧困やいろいろな困難がある時代だったのだろう。 ユニークかつ、繊細は音は、やっぱり時代の寵児なんだろうな、と思わせる。

Posted byブクログ

2021/01/11

最近セロニアス・モンクの曲を聴くことが多くなった。大好きな春樹さんが編集、翻訳した本ということで読むことに(^^)/ 付箋 ・まわりにいる人々にモンクの音楽の素晴らしさを伝えたいと思っても、言葉でそれを具体的に表すことができなかった。本当に大事なものを、本当に深いものを誰かと共有...

最近セロニアス・モンクの曲を聴くことが多くなった。大好きな春樹さんが編集、翻訳した本ということで読むことに(^^)/ 付箋 ・まわりにいる人々にモンクの音楽の素晴らしさを伝えたいと思っても、言葉でそれを具体的に表すことができなかった。本当に大事なものを、本当に深いものを誰かと共有するには、言葉はむしろ余計なものになってしまう。僕はそれを痛いほど実感した。しかしもしそうだとして、言葉を抜きにして、僕らはいったいどうやって人の心に近接することができるのだろう?(中略)いつか何かのかたちで、人にうまく伝えることができるようになればと思って いろんな孤独のかたちをひたすら拾いあつめていたような気がする。 ・彼がしゃべるかしゃべらないかなんて、私たちにとってはどうでもいいことだ。彼はピアノで大きく豊かに語りかけてきた。 ・LP『リフレクションズ』スティーブレイシー ・大事なのはその場にいて、いつでも準備ができていることだ ・ジャズというのは「真夜中前後round midnight」に聴くのがいちばん良いと信じていた。 ・『カミング・オン・ザ・ハドソン』モンクの人生の新たな段階の約束されたスタートを輝かしく刻んでいる。 ・モンクの最も愛好する曲のひとつ『我と共に耐えよAbide with Me』プロテスタントの賛美歌 ・「誠実さ」音楽的追求と音楽的意義への献身を意味する ・それがマイナー・コードだと、どうすればわかるかだと?だってそれはもともとマイナー・コードだからさ。三度をとばしたマイナー・コードなのさ! ・『ネリーと共にいる黄昏Crepuscule with Nellie』深い愛情のこもった音楽 ジョルジュドゥラトゥールの肖像画 ・言うまでもないことだが、優れた音楽というのは一人で黙ってじっくりと聴き込めばいいわけであって、それについていちいち能書きを垂れたり、講釈をしたりする必要はない。実にそのとおりだ。まったく異論はない。とはいえ一方で、その音楽が素晴らしいものであればあるほど、それについて熱く語りたくなるものだし、その音楽の生まれた背景や事情を、少しでも詳しく知りたくなるものだ。これもまた紛れもない事実である。

Posted byブクログ

2016/10/15

村上春樹の著書に『ポートレート・イン・ジャズ』というジャズミュージシャンについてのエッセイ集があって、その本が自分はジャズの音楽よりも大好きで何度も読み返しているのだけど、その中でもセロニアス・モンクについて書かれたものが一番好きなのだが、この本の序章にはその文章に加筆修正された...

村上春樹の著書に『ポートレート・イン・ジャズ』というジャズミュージシャンについてのエッセイ集があって、その本が自分はジャズの音楽よりも大好きで何度も読み返しているのだけど、その中でもセロニアス・モンクについて書かれたものが一番好きなのだが、この本の序章にはその文章に加筆修正されたものが収められており、これだけでテンションあがります。 セロニアス・モンクのジャズミュージシャン及び人間としての孤高の天才性或いは透明性が感じられ、本書を読んだ方は、彼が弾くピアノの音色を必ず今一度聴き直そうとするはずであり、正に今、自分がそうです。

Posted byブクログ

2016/10/03

翻訳調で最後まで読めなかった。 それでも、モンクとその周辺の人たち、その時代のムードは感じることができた。経験を積んでから、もう一度読んでみたいと思った。

Posted byブクログ

2015/07/27

独特の音を醸し出すモンク.好きなピアニストだが、村上春樹の日本人としての評論が良い.それ以外のものは翻訳だからか、何故が読みにくい.この様な特異なミュージシャンはパトロンがいないと生活が大変だなと感じた.

Posted byブクログ

2015/02/09

ジョニー・グリフィンがテナーを演奏しているモンクカルテットが好きで、よく聞いていた。ジョン・コルトレーンがテナーを吹いているモンクカルテットの演奏が伝説になっていて、録音したテープがどこかに存在するらしいという噂があった。まず、ファイブスポットでの演奏が発掘されCDとなった。これ...

ジョニー・グリフィンがテナーを演奏しているモンクカルテットが好きで、よく聞いていた。ジョン・コルトレーンがテナーを吹いているモンクカルテットの演奏が伝説になっていて、録音したテープがどこかに存在するらしいという噂があった。まず、ファイブスポットでの演奏が発掘されCDとなった。これはあまり音質がよくなかった。次にカーネギーホールでの演奏が発掘されやはりCDとなった。これは音質も悪くなかった。どちらの演奏も素晴らしく、コルトレーンは、何かをつかんだと思わせる演奏をしていた。伝説は本当だった。

Posted byブクログ

2015/05/30

俺が生まれた頃の短い期間に輝き、やがて隠遁してしまった孤高の天才ピアニスト・モンク。彼と同じ時代を生き、深くかかわった演奏家や評論家たちが、彼について綴った記録を村上春樹が訳し、自らも著し、そして編んだ一冊。かつて、ニューヨークの飲食店で生演奏を生業とするには警察署が発行するキャ...

俺が生まれた頃の短い期間に輝き、やがて隠遁してしまった孤高の天才ピアニスト・モンク。彼と同じ時代を生き、深くかかわった演奏家や評論家たちが、彼について綴った記録を村上春樹が訳し、自らも著し、そして編んだ一冊。かつて、ニューヨークの飲食店で生演奏を生業とするには警察署が発行するキャバレー・カードが必要で、袖の下を握らせないとその維持は難しかったんだろう。寡黙であって統合失調症で表現力が乏しいうえ、当時の黒人への辛辣な差別を思うと、やはり麻薬も濡れ衣だったのかな。村上春樹の私的レコード案内における表現力はさすがだ。

Posted byブクログ

2014/11/29

図書館で借りてみた。CDも借りてみた。 セロニアス・モンクのCDをまず聴いてみたけれどいまいち良さが分からなかった。 聴いたCD The Essential Thelonious Monk Brilliant Corners Live At The Jazz Wor...

図書館で借りてみた。CDも借りてみた。 セロニアス・モンクのCDをまず聴いてみたけれどいまいち良さが分からなかった。 聴いたCD The Essential Thelonious Monk Brilliant Corners Live At The Jazz Workshop Solo Monk The Essential Thelonious Monkに入っていたRound Midnightはなかなか迫力もありよかった。ただ他はあまりピンと来なかった。だいたい最近の私はDACとかアンプとかヘッドホンなど新調してみてあまり音にこだわっても駄目だなって痛感した。私はそれほど音楽が好きではないのだなとも感じた。音に拘りだしてからなんだか自分の耳に疑いが生じた。耳鳴りが気になりだしてあまり具合がよくない。登山でもしてすっきりしたい気分になった。 そして漸く本題にはいる。この本を読んでモンクを聴く姿勢が変わったのには我ながら現金だと思った。私の場合は音楽を聴くのにそれなりの背景を知っておかなければ楽しめない質なんだなって思った。気まぐれな天才の演奏を録音できたというだけでありがたく感じる。それは知っていなければ感じられないもので純粋に音楽だけで理解することは私にはできない。 貴重な音楽であるけれど気軽に聴くのが最高である。

Posted byブクログ