にんじん の商品レビュー
公文の推薦図書に入っていたから読んでみた。 名作だけど、読むべき時期ってあるんだなぁと実感。 子供を産んだ身で読むと「なんで自分の子供にこんな酷いことができるのか??」っていう困惑が強い。 (かといって、小学生中学生の頃に読んでいたら動物をアレコレするシーンで必要以上にショックを...
公文の推薦図書に入っていたから読んでみた。 名作だけど、読むべき時期ってあるんだなぁと実感。 子供を産んだ身で読むと「なんで自分の子供にこんな酷いことができるのか??」っていう困惑が強い。 (かといって、小学生中学生の頃に読んでいたら動物をアレコレするシーンで必要以上にショックを受けていたかもしれない) Amazonレビューによると訳が独特らしいから、他社のも読んでみたい。 岩波の岸田訳が名訳という噂。
Posted by
表紙のイラストと裏表紙のあらすじからなんとなく『赤毛のアン』や『長くつ下のピッピ』のような恵まれない環境の中でも強くたくましく健やかに成長していくストーリーを想像していたら…‼︎ これ児童文学?自伝⁈ 文章はわかりやすくすぐに読めてしまうのだけど、この話を今の子供たちが読んだらど...
表紙のイラストと裏表紙のあらすじからなんとなく『赤毛のアン』や『長くつ下のピッピ』のような恵まれない環境の中でも強くたくましく健やかに成長していくストーリーを想像していたら…‼︎ これ児童文学?自伝⁈ 文章はわかりやすくすぐに読めてしまうのだけど、この話を今の子供たちが読んだらどう感じるのだろう。 とにかく最初から最後まで母親からの虐待虐待虐待… 父親も兄や姉も母親の前では誰もにんじんを庇ってくれない。辛い 辛すぎる それでもにんじんは母親を嫌いになりきれない… この本をどう受け止めたらいいのか、悩むなぁ〜
Posted by
表紙に挿絵に可愛いイラストだな〜なんて手に取ったけど胸痛っ!途中でリタイアです。 にんじん、子どもだけど大人な考え方が心強い
Posted by
1894年の作品。自伝小説。母親によるDVからサヴァイヴしていく話‥‥想像していたより切なくて深かった。
Posted by
激甘の父親の本を読んだ後は、激辛の母親… 読むの辛かった…けど、にんじんが本当に健気で冷静で思慮深くて。今すぐ助け出しに行きたくなるけど、ちょくちょくと入る隠喩やにんじん自体の考え方が素敵すぎて。 そして一編あたりが短いのも助かる…見てられないよ。 じわじわと自立、成長する人参の...
激甘の父親の本を読んだ後は、激辛の母親… 読むの辛かった…けど、にんじんが本当に健気で冷静で思慮深くて。今すぐ助け出しに行きたくなるけど、ちょくちょくと入る隠喩やにんじん自体の考え方が素敵すぎて。 そして一編あたりが短いのも助かる…見てられないよ。 じわじわと自立、成長する人参のほんの一部分を垣間見れました
Posted by
児童文学の名作と呼ばれる本書について、なぜこれが?と疑問に思った。「児童がこれを読んでどう思うかで、その子が今置かれている家庭環境を垣間見ることができるのかもしれない」という他の人の感想を見て少し腑に落ちた。本書は主人公にんじん視点で書かれているから、より子供が「自分だったら」と...
児童文学の名作と呼ばれる本書について、なぜこれが?と疑問に思った。「児童がこれを読んでどう思うかで、その子が今置かれている家庭環境を垣間見ることができるのかもしれない」という他の人の感想を見て少し腑に落ちた。本書は主人公にんじん視点で書かれているから、より子供が「自分だったら」と考えやすいのかもしれない。 印象に残ったのは、名付け親のおじさんの言葉だ。 「わしには子供がおらんが、自分の子供が猿だとしたら、猿のケツでも舐めるがね。」 このおじさんがにんじんの親だったら、きっとにんじんはもっと幸せに育っていただろうし、違う性格になっていたのだろうなと思う。こういう人ばかりの世界になったらいいのに、と心から思った。 1人で自分のためだけに母親に反抗できるようになった日は、きっとにんじんにとっても家族にとっても大きな意味のある日だったのだと思う。 「ほかの人たちにとってはたいしたことではなくても、ぼくにとってはそうじゃないんだ。ぼくは絶対に受けた侮辱を忘れないんだから……」 にんじんのこのセリフは、私もものすごく共感した。 大人はよく子供の態度を「反抗期」という言葉で片付ける。だけど、それは間違っていると思う。子供にも、ちゃんと考えて感じていることがある。大人の気まぐれの、考えなしの態度が、一生忘れられない傷を子供に与えることもある。 私はまだ親になったことはないが、にんじんの母親も父親も「間違っている」と思う。子供も大人も、本書を読んでそう思う人が増えていくことが、作者の願いなんじゃないだろうか。
Posted by
にんじん―。髪の毛が赤くてそばかすだけらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ―。 原作は1894年の出版。村田沙耶香sanが小学生の時に読んで、「最後まで絶望的であることにすごく救われた」と紹介されていることを知り、手に取りま...
にんじん―。髪の毛が赤くてそばかすだけらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ―。 原作は1894年の出版。村田沙耶香sanが小学生の時に読んで、「最後まで絶望的であることにすごく救われた」と紹介されていることを知り、手に取りました。 冒頭から母親による精神的な虐待につぐ虐待の連続。「にわとり小屋」から始まり、「うさぎ小屋」辺りでは、読むのがツラ過ぎて断念しそうでした。ただ、「ウマゴヤシ」で兄のフェリックスと野原で無邪気に遊んでいるシーンは、少し救われました。 訳者の高野優sanのあとがきにもありましたが、本作は、この辛い状況でもにんじんが生き抜く力(レジリエンス)を示したり、悲しみや苦しみのなかにある小さな喜びや楽しみ等が描かれている文学作品だと思います。 最後の姉エルネスティーヌの結婚式直前のエピソードで、塀の影から出てきた母親に対し、恐ろしい笑みに負けずに、返した言葉が良かったです。にんじん、負けないで!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おいルナール!!!博物誌から来たからこんなにつらいはなしと思わなかったよお~~~しんどかった… ちょうど博物誌をよんでるときにヴァロットン展に行って、にんじんの挿絵書いてると聞いたので購入した本来 160ページくらいずっと淡々といじめられてて、つらすぎながらヴァロットンの挿絵いいなーとおもいつつ、がんばって読み、耐えた先に最後はちょっとレジスタンスと希望があって最悪なんだけど読後はわりとよかったのでルナールの力を感じました…
Posted by
にんじんって大人が考えてることがわかってしまう非常に切れ者な少年であると思う。先回りして色々なことをするから。でも、そんな風に行動するのも家での扱いのせいで自然と身についた自分を防御する方法なのかなって思うとすごく胸が痛い。ひねくれ者の少年だけど、誰よりも愛に飢えている感じがあっ...
にんじんって大人が考えてることがわかってしまう非常に切れ者な少年であると思う。先回りして色々なことをするから。でも、そんな風に行動するのも家での扱いのせいで自然と身についた自分を防御する方法なのかなって思うとすごく胸が痛い。ひねくれ者の少年だけど、誰よりも愛に飢えている感じがあってそこがまたいじらしくて…。でも淡々と進んでいくストーリーを読んでいても彼決して家族(特にお母さん)に負けていないと思う。
Posted by
された虐待がエグいのはもちろんなんだけど、それ以前に、容姿の特徴であだ名がつくのってどんなにライトなものでも最悪だよねー。
Posted by