鹿の王(下) の商品レビュー
鹿の王 上 を読んだのはだいぶ前 下巻は 読んだんだっけ?と読みました。 話しが終わりに向かう時 これ 獣の奏者 みたいな終わり方になるのか? と思いましたが ユナとサエのおかげで 孤独に終わることはないらしい。 ちょっとほっとしました。 主人公のヴァンが黒狼と犬た...
鹿の王 上 を読んだのはだいぶ前 下巻は 読んだんだっけ?と読みました。 話しが終わりに向かう時 これ 獣の奏者 みたいな終わり方になるのか? と思いましたが ユナとサエのおかげで 孤独に終わることはないらしい。 ちょっとほっとしました。 主人公のヴァンが黒狼と犬たちを率いて 遠い所に行く 自分は 怪我が治っていない。出血は続き 死は覚悟 潔く清らかで美しいけど その後を追ってくれる人たちがいる。 これが救いですね。 まあ 政治的な思惑だらけの話しですが 久しぶりに 宿題を終わらせた感じです。
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最後がよくある、「それは誰にも分からない」的なまとめ方で物足りなかった… 途中まではすごく面白かった
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映画化されるということでその前に、と思い読みました。 単なる争いの話ではなく、医者の視点での未知の病気に対する気持ちや薬の開発などが書かれていることにとても興味をひかれて読み進めました。 主人公、ヴァンの人柄にも惹かれましたし、何より救った子ども、ユナの話し方がかわいくて、ハ...
映画化されるということでその前に、と思い読みました。 単なる争いの話ではなく、医者の視点での未知の病気に対する気持ちや薬の開発などが書かれていることにとても興味をひかれて読み進めました。 主人公、ヴァンの人柄にも惹かれましたし、何より救った子ども、ユナの話し方がかわいくて、ハラハラドキドキする展開の中での癒やしでした。 コロナ禍の今だからかもしれませんが、上巻の「幽霊が恐ろしいのは、とらえどころがないからでしょう?幽霊に身体があって、捕まえることができるなら、きっと誰も怖がらないわ。病も同じよ。実体を摑まえることができたら対処する方法を探ることができる」というセリフが心に響きました。 あとがきによると、『鹿の王』は、 「人は、自分の身体の内側で何が起きているのかを知ることができない」ということ、「人(あるいは生物)の身体は、細菌やらウイルスやらが、日々共生したり葛藤したりしている場でもある」ということ、そして、「それって、社会にも似ているなあ」ということ、この三つが重なってできた物語だとのこと。 高学年以上に、そして、将来の夢は医者や薬剤師、という子にもお勧めです。 映画もぜひ見てみたいと思います。
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映画の方も順延に次ぐ順延でやっと年明けには上演になるらしい、そのお陰で他の本の合間合間にハードカバーも持っているが携帯出来るKindleでやっと読了出来た。ハリーポッターが流行った頃、国内外問わず集中的にファンタジーを読んだが、どれもこれも争いの話ばかり、どんだけファンタジー作家...
映画の方も順延に次ぐ順延でやっと年明けには上演になるらしい、そのお陰で他の本の合間合間にハードカバーも持っているが携帯出来るKindleでやっと読了出来た。ハリーポッターが流行った頃、国内外問わず集中的にファンタジーを読んだが、どれもこれも争いの話ばかり、どんだけファンタジー作家は人殺しが好きなんだよと呆れて、しばらく避けていたが、映画化されるので仕方なく読んだという感じ。2015年本屋大賞受賞作であるが、それほど感動はなかった。ただ今日のパンデミックを予言した様な作品は文学的虫の知らせだったのかな。
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上巻よりもゴタゴタしてて面白かった。12章は、話が終わってしまうなぁ、って感じでなんとなく寂しくなりました。
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「鹿の王」の意味は哀しくて泣けてしまった。 ファンタジーだけど医療、政治の色が濃く読みごたえがある。異世界の物語だけど最後まで矛盾がなくて、これをひとりの作家さんの頭のなかで作られたなんて尊敬しかない。
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よかった すごく良かった 最後は涙なしには読めませんでした。 ホッサルの (そうだ。......あの男はもう、独角じゃない) という言葉が全てだと思いました。 個人的には ヴァンも素敵ですが 陰ながら彼を思い支える サエも好きです。 ますます映画が楽しみで 早く見に行きたいな...
よかった すごく良かった 最後は涙なしには読めませんでした。 ホッサルの (そうだ。......あの男はもう、独角じゃない) という言葉が全てだと思いました。 個人的には ヴァンも素敵ですが 陰ながら彼を思い支える サエも好きです。 ますます映画が楽しみで 早く見に行きたいなぁ
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何者かに攫われたユナを追うヴァン。同じ頃、医術師ホッサルは移住民に広がる謎の病の治療法を探していた。ヴァンとホッサル。ふたりの男たちが愛する人々、この地に生きる人々を守るため、選んだ道は――!? もののけ姫みたいな終わり方だった。
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上巻からの続き。 獣から感染する死に至る病は、やがて民族通しの 争いや駆け引き、さらに医療機関と政治との 策略まで発展する。二人の主人公はとうとう邂逅し、 そして病を利用した謀略を止めるため、 結末に向かってストーりはスピードを増していく。 うーん、良かった。コロナ前に感染症を描いた ファンタジー小説ということで興味を持って 読んでいたが、ただのパニックものや勧善懲悪では なく、人が持つ様々なテーマが複層的に描かれた 深いものだった。 感染症を利用するものがいるのも、まさにコロナと 同じ状況という感じで、ほんと慧眼というか 人間をよく見て描いている小説だなーと感心した。 二人の主人公が出会うところは激アツ。 お互いに「こいつ、できるな・・・」と感じるところは ですよね~!って感じで気持ちがいいですね。 個人的に主人公の一人のホッサル君の祖父の 考えが超越していて好き。我々は病と闘い克服する ことだけを考えるが、病そのものは世界のシステムの 一つに過ぎず、大量に死者を出し、一部が生き残る ことによってまた新たな世界を作り出すだけであると。 確かに、作中の中でも例に出されている、産卵したら 必ず病気になって死ぬ魚や、逆に分裂を繰り返すことに より不死の存在となっている微生物。そういうものと 比べたら病とは一体何なのかと考えてしまいます。 ブラックジャックだ。 そんな複雑な局面でも、自分の信念を信じ、 誰かを生かすための存在として動くヴァンには 自己犠牲と言っては青臭いですが、人間としての 証明を感じますね。タイトルの意味はまさに 彼のためにある。いい小説でした。
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上巻で散りばめられた様々な伏線や物語の土台が下巻で一気に重なり合い、本書から目が離せなかったです。 国、政治、人、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、そこにいくつもの希望や絶望、様々な感情が織り混ぜられていて、とても重厚感のある物語。 最後は盛り上がりを見せて盛大に終わりを迎えるかと思いきや、ぼんやりとした感じで驚く程静かに幕を閉じ、読み終えた直後はこれで終わってしまうのか?と不完全燃焼な感じでしたが、後からじわじわとこの終わりの深みを感じ、読者の考えを深掘りさせるラストだと思いました。
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