女の一生 の商品レビュー
サクサク読める。人生の来し方を振り返るのもよし。これからは道に迷ったらパッと開いて参考にしたい。「あたしはあたし」ができていたとしても、「あたしはあなた」と勘違いするのが恋愛、だそう。にしても、伊藤先生がこんなに波瀾万丈の人生を送っていたとは知らなかった。
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伊藤比呂美さんの今日までの人生を読むとすごいな、としか言いようがない。イロイロあった、と書いているけれど、私にはそんなイロイロはなくてむしろ何も無い。それが良いことなのか悪いことなのかわからないけれど。 私は結婚もしていないし、パートナーもいないし、子供もいない。 けれど、伊藤比...
伊藤比呂美さんの今日までの人生を読むとすごいな、としか言いようがない。イロイロあった、と書いているけれど、私にはそんなイロイロはなくてむしろ何も無い。それが良いことなのか悪いことなのかわからないけれど。 私は結婚もしていないし、パートナーもいないし、子供もいない。 けれど、伊藤比呂美さんが書かれている文章になにかものすごくパワーをもらえました。 イロイロあった伊藤比呂美さんの言葉は力強い。 しかし、老いと向き合うのはこわい、 「あたしはあたし」「あなたはあなた」をできるようになりたい。
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P28自分の章。あたしはあたし、を知るために、毎朝起きた時に何食べたいかを考えてその日は必ずそれを食べる。繰り返していくと自分の意思について考えることになりはっきり分かるようになる。
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伊藤比呂美が何者か知らなかったけど、詩人だったのか。 なるほど、人生相談の形式を取っているとはいえ、表現が詩人ぽい。 幼児から老人まで様々な年代の女たちが直面する悩みに相談形式で答えるエッセイ?なのか? 各種の人生相談や詩集から抜粋してまとめたようなので、なんとも不思議な形態。 驚くのはほぼすべての年代の女に、「女の装い」と「母と娘」という項目があること。 “女は装うべき”という呪いと、母から娘への呪いはこうも業が深いものか……と思った。 本書をブクログに登録したのが2015年だった。 手に取るまで9年もかかってしまった。。。 巻末の著者年表を読んだら、私の母と1歳違いだった。
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そうだよね、ねるほどね、とうなづきながら読み進めた一冊。女性ということを意識して避けてしまうような話題も、言葉を選ばず率直に語ってくれている点が良い。誰にも相談できず人生に悶々としてしまった時に読むと、スカッとすること間違いなし。
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一貫して「わたしはわたし」というスタンスで悩み相談に答えている。恋愛や母娘の関係がうまくいかないのは、その線引きが揺らぐからなのだろう。さまざまな柵の中で女性の一生はかくも生きづらいものなのか。
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Eテレの「理想的本箱」で、「将来が見えない時に読む本」で紹介されていた。「あたしはあたし」「あなたはあなた」
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「女の一生」伊藤比呂美著、岩波新書、2014.09.26 230p ¥778 C0295 (2022.12.03読了)(2022.12.02借入) 小学生から老人まで女性のあらゆる悩みにこたえる本です。著者の壮絶なる人生経験に基づいて答えていますので、かなり参考になる本と思います...
「女の一生」伊藤比呂美著、岩波新書、2014.09.26 230p ¥778 C0295 (2022.12.03読了)(2022.12.02借入) 小学生から老人まで女性のあらゆる悩みにこたえる本です。著者の壮絶なる人生経験に基づいて答えていますので、かなり参考になる本と思います。男性が読んでも、女性がどのようなことに悩み苦しんでいるのか、わかるので……。手助けに役立つと。 【目次】 まえがき おさない女 自分に向き合う若い女 たたかう女① 性と女 たたかう女② 社会と女 たたかう女③ 生殖と女 たたかう女④ 家族と女 自分に向き合う若くない女 老いる女 或女の一生 あとがき ●妊婦が休むのはあたりまえ(110頁) どうどうと妊娠できる社会を作る。子どもをそだてながら働ける社会を作る。子どもを産むにはだれかが妊娠しなきゃならない。たまたまそれは女で、女も社会で働かなくちゃならない。とすると、それが当然、それが人類の夢だと、わたしは思うんです。 ●社会は、子どものうるささに慣れよ(111頁) 未来は、わたしたちが子どものうるささに慣れていくことで、子連れの女は、迷惑がられているのを承知で、社会に出て行きつづけることで、作られていくはずと思います。 ●母は謝りません(119頁) 攻撃されると、人はみな、ぐっとからだを堅くして、自分を守り、否定、反発、自己弁護、心は何も開きません ●誤植(133頁、7行目) しなくない方はしなくて済む⇒いたくない方はしなくて済む ●年を取る(182頁) 年を取るというのはそういうもの、やる気がなくなり、沈み込んで、衰えてゆくのかもしれません。もしかしたら、一見普通に見えてただけで、父の脳はちぢんでいって、何もできなくなってたのかもしれないんです。 ☆関連図書(既読) 「今日 Today」伊藤比呂美訳・下田昌克絵、福音館書店、2013.02.15 「先生!どうやって死んだらいいですか?」山折哲雄・伊藤比呂美著、文藝春秋、2014.02.15 「犬心」伊藤比呂美著、文春文庫、2016.02.10 「女の一生(上)」山本有三著、新潮文庫、1951.03.10 「女の一生(下)」山本有三著、新潮文庫、1951.03.26 「女の一生」モーパッサン著・広津和郎訳、角川文庫、1953.07.05 (アマゾンより) 「月経とは?」「摂食障害について教えてください」「セックスが苦痛です」「むなしくてたまりません」「子どもがひきこもっています」「別れたい」「恋をしました」「一人で死ぬのが怖い」……。年を経ても尽きない女の悩み。いくつもの修羅を引き受け、ひたすら生き抜いてきた著者が、親身に本音で語りかける人生の極意とは。
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バッサリと日本刀で青竹を切るような、そんなアドバイスが素晴らしい。 悩める人が、この本に出会えると良いな
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女に生まれて、女に生きるとは。 とてつもないエネルギーを感じたエッセイ。悩み相談が下敷きになっているようだが、あまりに赤裸々にオープンに女として生きることをセックスとジェンダーの両方の視点から書いてあるので戸惑うほど。もちろん生物学的性からも社会的性からも悩みは尽きず、どちらの視点での考えも書かれるべきなのだが、普段どれだけ生物学的性を隠されて・隠して読み書きしているのかを指摘された。
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