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女の一生 の商品レビュー

3.7

28件のお客様レビュー

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2022/08/06

伊藤比呂美さんが、枝元なほみさんと親友だったとはー。お二人の共著も読みたくなりました。子育てだけではなく、老いた親との付き合いかたなどに触れられていたのも良かった。 巻末の年表も楽しい。影響を受けた先生の話など面白く読めました。

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2022/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

常識、当たり前、正解なんて存在しないんだなと思えた。場所や時代でそんなものは変わっていくのだから、とらわれる必要もないんだな。 ただ、著者があまりにも他人に振り回されず自分の意識に忠実すぎて、著者の3人の娘があまりに気の毒だと思ってしまった。 この人が親で、しかも親のことや自分のことが本になり世に晒され、死ぬまで残り、時には胎児はうんこなどと表現され…思春期から高い障害物を与えられて、壮絶だっただろうなあ。 著者の生き方考え方に対して師と仰ごうというような気にはなれないが、私が肯定しようとしまいとこの人はこの人である。 世の中には色んな人がいるんだな。色んな考え方をそれぞれ持っているんだな。とあらためて受け止めた。 あなたはあなた、わたしはわたし。 これがすべてなのかも。 「引きこもった娘のベッドに毎晩行ってただただ話を聴いた」という話はなるほど〜と思った。

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2022/05/17

とても面白い本である。人生相談に回答する形式で書かれている。また本人の経歴についても懇切丁寧に書いてある。うつ、拒食症、結婚、出産、離婚、親の介護、娘との葛藤など様々な経験を書いているので、幅広く参考になる。卒論としては使えないが、読んで面白い。

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2022/05/05

最後の母親の呪いを解いたことばが胸に刺さりました。 家族だから許せない事があって、 家族だから許せる事があるのだと思います。

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2022/02/22

 人生経験豊富な、女として果敢に生きるための師匠を得たような本。どうしても、こういう話題は母親と話しても対立しちゃうのよね。読み易い。母や恋人との関係、女として生きることに悩む、若い女性へ送りたい本。手に取った後気づいたが、NHKの「理想的本箱」にて紹介された本だった。  結婚...

 人生経験豊富な、女として果敢に生きるための師匠を得たような本。どうしても、こういう話題は母親と話しても対立しちゃうのよね。読み易い。母や恋人との関係、女として生きることに悩む、若い女性へ送りたい本。手に取った後気づいたが、NHKの「理想的本箱」にて紹介された本だった。  結婚相手や両親など近しい関係ほど、「あたし」と「あなた」を分けることが大事だと感じた。

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2021/02/04

「良いおっぱい悪いおっぱい」「おなか ほっぺ おしり」などのエッセイで有名な伊藤 比呂美さんの「女」に纏わる色々を描いたエッセイ集です。 女性なら誰しもが悩む女同士、夫、親、子供との関係や日常生活での悩み 結婚、離婚、病気、死、お墓など様々な悩みに歯切れよく答えて行く様は見事...

「良いおっぱい悪いおっぱい」「おなか ほっぺ おしり」などのエッセイで有名な伊藤 比呂美さんの「女」に纏わる色々を描いたエッセイ集です。 女性なら誰しもが悩む女同士、夫、親、子供との関係や日常生活での悩み 結婚、離婚、病気、死、お墓など様々な悩みに歯切れよく答えて行く様は見事です。 本の最後には「或女の一生」と題して著者の人生年表も付いています。 人生経験豊富な著者ならではの切り口で書かれた一冊なので説得力があります。 気持ちよく爽快に読める作品です。

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2020/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

●男の気難しさ: ずっと男でやってきた人間が、ふと「自分が無力であることに、自分が社会や家族に何の意味も影響力も持っていないことに、気づいてしまった」というような気難しさ。 ●不倫:-死ぬときは別々-ロマンス心、満たされぬ日々の喜び- ・(この恋愛は成就しない) ・家庭を壊したくない、事を荒立てたくない40代の不倫男女に、いったいどんな将来があるのか。何もありません。どんなに愛し合っていても、老い衰えたら会えなくなる。セックスできなくなったら関係は消滅する。もちろん死ぬときは別々。生き死にに責任のあるのは配偶者ですから。でも、生活抜きの関係から得られるロマンス心、満たされぬ日々の喜び。これは大きい。ほんとはすごく大切なのに、たいていの四十代の人々が生活に追われて、日々から失っていくもの。 ●婚外恋愛: 相手にたいしたことを期待しない。・・・いつか二人で何々をしようなんて甘い夢は見ない。老いて体が不自由になったら、その時は潔く家族の元に戻る覚悟を。・・・・一体何のための関係を持ちづづけるのか、という話になる。 ・・・ダラけた日常にカツを入れる、いい手段。夫しかいない妻よりもずっと生き生きと、夫とも仲良く生き生きと暮らしていける。 ●恋愛: 正論:「あたしはあたし」「あなたはあなた」 実際:それができずに、熱にうかされて「あたしはあなた」になる。 恋愛は、相手を自分の思いのままに動かせるという自分の力を感じたいだけ。「自分が好き」という感情の周りを、「あたしは強いから相手に影響を及ぼしている」喜びがぐるぐるとまわっているだけ。

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2019/08/02

悩み相談。人生相談。淡々と、さばさばと答えていくのが気持ちよい。 しかし、本編よりも興味深かったのは、巻末の作者のこれまでの人生。伊藤比呂美は、名前くらいしか知らなかったけど、すさまじい人生を歩んできたのだなと驚いた。しょうもないことにいちいち落ち込んでいる自分がばからしくなるよ...

悩み相談。人生相談。淡々と、さばさばと答えていくのが気持ちよい。 しかし、本編よりも興味深かったのは、巻末の作者のこれまでの人生。伊藤比呂美は、名前くらいしか知らなかったけど、すさまじい人生を歩んできたのだなと驚いた。しょうもないことにいちいち落ち込んでいる自分がばからしくなるような、激動の人生。これが、いちばん励まされた。

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2016/11/25

結婚ほど面倒なものはないとおっしゃる。 そして結婚しても仕事は続けることを推奨される。離婚できなくなるから。 離婚などしたくなくても、それは大いに起こり得る、と。 そして、何より大事なのは「あたしはあたし」で生きることであると。 しかしその「あたしはあたし」で生きられなくなるこ...

結婚ほど面倒なものはないとおっしゃる。 そして結婚しても仕事は続けることを推奨される。離婚できなくなるから。 離婚などしたくなくても、それは大いに起こり得る、と。 そして、何より大事なのは「あたしはあたし」で生きることであると。 しかしその「あたしはあたし」で生きられなくなることが結婚の最大の苦労であると。実感として非常によくわかった。このくだり(↓)。 本人だけじゃない、家族もひっくるめて引き受ける。それが日本の伝統的な結婚観でありました。今も、ある程度、そんな感じ。女は格下。女は家に。そういう考えも、まだある。女の子を育てる文化と男の子を育てる文化の違いも、まだある。違わなくていいのに、違ったまま、まだ直されていない。悲しいことですが。  結婚の最大の苦労はココです。今まで「あたしはあたし」が人生の命題だった。はじめは他人だった夫も、いつのまにか日々の暮らしの中で慣れて、彼の前で「あたしはあたしよ」と生きる方法をつかめてきた。ところが、姑をはじめとする夫の家族の前に出てみたら、自分ははじっこのすみっこに追いやられ、「あたしはあたしよ」で生きられないというところなんです。  対処の方法は、古典的な方法ですが、やはりこれしかありません。すなわち、相手は変わらないと思い切ること。まず、自分が変わること。  盆に正月、法事に慶事と顔を合わせ、文句を垂れ流しながらやり過ごしているうちに、自分も姻戚も老いていく。死んでいなくなる人もいる。新しく加わる人もいる。老いて、穏やかになってつきあいやすくなっているか、頑なになってつきあいづらくなっているか。いずれにしても、人も、人の関係も、変わっていくはず。時間はかかりますが、その変化が救いです。(P142)

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2015/07/16

波乱万丈の人生を生きてきた詩人が、老若男女の人生の悩みに回答している本。破天荒な回答に胸がすっとします。

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