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跳びはねる思考 話のできない自閉症の僕が考えていること の商品レビュー

4.3

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    38

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/08/22

自閉症の方にとって、世界はどう見えているのかが具体的に面白く描かれていて、行動ひとつひとつに理由があることを知りました。 障害のある方に対してレッテルはどうしても拭いきれないものだと感じますが、自ら知る努力をすることが大切だと感じました。とても勉強になりました。

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2024/01/14

普段の自身が思っている以上に思考が偏っていることを実感した。 やはり人間どこか慢心してしまっているので定期的に自身の行動を見直していきたいですね 示唆に富む文章で引き込まれました

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2023/11/04

普段自分がいかに偏ったものの見方をしているか、ステレオタイプな人間なのかを思い知らされた。 とてもわかりやすい文章で書かれており、東田さんの優しい世界観に引き込まれて一気に読んでしまった。 自閉症の方への理解が少し深まったと思う。 障がいをもつ人も、特に障がいをもたない自分と何も...

普段自分がいかに偏ったものの見方をしているか、ステレオタイプな人間なのかを思い知らされた。 とてもわかりやすい文章で書かれており、東田さんの優しい世界観に引き込まれて一気に読んでしまった。 自閉症の方への理解が少し深まったと思う。 障がいをもつ人も、特に障がいをもたない自分と何も変わらないのだと改めて気付かされた。

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2023/09/19

文章を読んで感じたことが二つある。 東田さんは、なにか対象物に対する共感力や没頭力が高い。作家になるべくしてなった人なのだと思う。 もう一つは、文章がわかりやすい。その理由は、意見のあとに、すぐ根拠を述べているからだと思う。 印象に残ったことばがあった。 「自分は色々な人に支え...

文章を読んで感じたことが二つある。 東田さんは、なにか対象物に対する共感力や没頭力が高い。作家になるべくしてなった人なのだと思う。 もう一つは、文章がわかりやすい。その理由は、意見のあとに、すぐ根拠を述べているからだと思う。 印象に残ったことばがあった。 「自分は色々な人に支えられているとわかってから、人への恐怖心がなくなった」

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2023/07/12

重度の自閉症により、思いついた言葉が突然口から何度も飛び出てきたり、かつて怖い思いをしたことがフラッシュバックして叫び出してしまう。 著者の東田直樹さんはコミュニケーションを容易に取ることはできない。 初めて東田さんをみたのは、たしかNHKのドキュメンタリーだったと思う。記者の...

重度の自閉症により、思いついた言葉が突然口から何度も飛び出てきたり、かつて怖い思いをしたことがフラッシュバックして叫び出してしまう。 著者の東田直樹さんはコミュニケーションを容易に取ることはできない。 初めて東田さんをみたのは、たしかNHKのドキュメンタリーだったと思う。記者の質問に対して、彼が一文字ずつ忍耐強く答えたその内容の素晴らしさに、私は圧倒された。 これまでに、東田さんのような自閉症の症状のある方は何度か出会ってきたけれど、その人達の内面世界がどうなっているかなんてまったくわからなかった。 しかし、この本を読めば、かなり理解が進むことは間違いない。こんなにも美しい衝撃を受けることは、きっと人生でも数えるほどしかないだろうと思う。 ご自身を、まるで「壊れたロボットを操縦している」ようだとおっしゃっている東田さんの苦悩もよくわかるが、それ以上に、その鋭敏な感覚でもってこの世界を眺めた時に、この人生がいかに輝に満ちているのかに浸る彼の目線に感動を禁じ得ない。 夕焼けが、木漏れ日が、新幹線に打ち付ける雨が、世界の景色が東田さんに語りかけて、彼と世界は境界線をなくしてひとつになって行く、そんな感覚を覚えるエッセイだった。 視覚と合理でいっぱいになっている自分にストップをかけて、時々戻ってきて読みたいと思える素晴らしい本だった。

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2022/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すっきりとして、静かで、優しい文章。 本にしてくれたからこそわかる、自閉症の彼の世界。心を動かされた。 解説より 佐々木俊尚さん、東田さんの文章を引用しながら〈時間の感覚がない〉→中世くらいまでは春夏秋冬がぐるぐる回っているだけだったなど、源田の価値観が「正しい」ではないことを伝え世界観の多様化について触れていた。

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2022/05/15

メモ その日の夕焼けを見られるのは、今日という日を生き抜いたものだけです。すべての命は 僕の仲間です。その仲間を愛おしみながら、僕の1日は終わります。 個性の1つが自閉症なのであって、自閉症であることが僕のすべてではないのです。 楽に生きられるということは、遊んで暮らす...

メモ その日の夕焼けを見られるのは、今日という日を生き抜いたものだけです。すべての命は 僕の仲間です。その仲間を愛おしみながら、僕の1日は終わります。 個性の1つが自閉症なのであって、自閉症であることが僕のすべてではないのです。 楽に生きられるということは、遊んで暮らすことではありません。自分らしく生きるために工夫することです。 母の指導は、最初に完成形を練習して、徐々に介助する部分を減らしていく方法 普通の子どもにとっての挑戦は、試行錯誤しながら問題を解決し、高い山の頂上を目指すことでしょう。 しかし、僕のような子どもにとっての挑戦は、決められた平坦な道を転ばずに歩ききることだと考えています。 「好き」と言ってもらえることが人の価値を決める 好き、人間にとって根本的な感情 その感情自体は、効率や生産性とは関係ありません。誰かが自分を好きだと言ってくれる、大事な存在だと思ってくれる、それがその人の価値を高める 楽しみ=希望ではなあた

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2022/05/21

知らない事がまだまだたくさんある事に気が付かされました。自閉症で意思の疎通ができない人物の内面に、こんなに豊かな世界が広がっているなんて想像もしませんでした。てっきり混沌として我々には理解できない思考なのだろうと思い込んでいました。そんな硬直した心に一撃を加えてくれた。そんな本で...

知らない事がまだまだたくさんある事に気が付かされました。自閉症で意思の疎通ができない人物の内面に、こんなに豊かな世界が広がっているなんて想像もしませんでした。てっきり混沌として我々には理解できない思考なのだろうと思い込んでいました。そんな硬直した心に一撃を加えてくれた。そんな本です。 自閉症だけでなく、自分と違うと思い込んで見ている人々の中にもそれぞれの世界が広がっている事をしっかり感じて生きて行きたいと思わされた本でした。前作も読んでみたい。

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2022/04/11

(中1の息子が書きました) 自閉症である方には、世界がどう見えているかについて書かれた本です。 「自閉症」と聞くと、うまくコミュニケーションがとれなかったりするイメージがあるかもしれませんが、この本を読んでいただけるとわかる通り、文の中では普通の人と同じように会話ができますし...

(中1の息子が書きました) 自閉症である方には、世界がどう見えているかについて書かれた本です。 「自閉症」と聞くと、うまくコミュニケーションがとれなかったりするイメージがあるかもしれませんが、この本を読んでいただけるとわかる通り、文の中では普通の人と同じように会話ができますし、喜怒哀楽があることも書かれています。 また、なぜいきなり飛び跳ねたり叫んだりするかも、書かれています。 自閉症の人が今までどう生きてきたかや、世界の見え方がわかります。 ぜひ読んでみてください。

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2022/03/16

言葉で話せないから、言葉で考えていない。 という偏見を真っ向からぶった斬ってくれました。 穏やかで思慮深い言葉が並ぶ。 はっとさせられることもしばしば。 障がい者というレッテルを貼られ、伝えきれない想いがたくさんあったんだろうな。 この著者は文字を使って表現することができた。...

言葉で話せないから、言葉で考えていない。 という偏見を真っ向からぶった斬ってくれました。 穏やかで思慮深い言葉が並ぶ。 はっとさせられることもしばしば。 障がい者というレッテルを貼られ、伝えきれない想いがたくさんあったんだろうな。 この著者は文字を使って表現することができた。 他の自閉症や意思を伝えることができない方の中にも、きっと想いや感じることはたくさんあるのだろう。 見た目だけで判断しない。見えていない所にも、その人の意思や個性があることを覚えておく。

Posted byブクログ