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跳びはねる思考 話のできない自閉症の僕が考えていること の商品レビュー

4.3

87件のお客様レビュー

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2014/10/09

前作前々作と拝読していて、海外大反響&NHK放送を機に最新刊が出たということで嬉しくゲット。22歳になりより洗練された世界観にさらに感動を深くしました。当事者本がとても好きで有り難く頂戴しているのですが本作もその最たるものです。 本当に美しい。そして、世界は本当にそんなふうにな...

前作前々作と拝読していて、海外大反響&NHK放送を機に最新刊が出たということで嬉しくゲット。22歳になりより洗練された世界観にさらに感動を深くしました。当事者本がとても好きで有り難く頂戴しているのですが本作もその最たるものです。 本当に美しい。そして、世界は本当にそんなふうになっていると思う。 私にも飛び跳ねたくなる気持ちがあります。いつまでも空を見つめていたい気持ちや、水に触れていたい気持ち。突然叫びだしたくなったり、こだわったり気になったり。むしろ、私がそれをしないのは何でだろう、ということが気になってしまう。でもそんなことはどうでもよくて、なんかわかるわかる、あれってそういうことだったかもしれない、なんて思いながら読めたことが、何よりも幸せでした。 私も東田さんのようにありたい。そんな風に世界を生きていたい。

Posted byブクログ

2014/10/01

なんとなく手に取りました。面白い。うまく会話できなくても、こんなことを考えてらっしゃるのか!と驚きでした。なんか他の人に対する見方が変わったかも。

Posted byブクログ

2014/09/30

「誤作動」という言葉が、まず頭に浮かびました。 魂が人間に宿るとしたら、その人間=「入れ物」は選べないだけのことで、中身は何ら問題がないのです。 と、ここまで書いたところで、「誤作動」というのは、上からの物言いだと気づきました。 正常とは何なのでしょう。 誤作動ではなく、「特徴...

「誤作動」という言葉が、まず頭に浮かびました。 魂が人間に宿るとしたら、その人間=「入れ物」は選べないだけのことで、中身は何ら問題がないのです。 と、ここまで書いたところで、「誤作動」というのは、上からの物言いだと気づきました。 正常とは何なのでしょう。 誤作動ではなく、「特徴」に過ぎないということだと思います。 そういう特徴を認め合い、かつ自分自身の特徴も受け入れられれば、もっといい世の中になる気がします。 僕にも「何でこう考えてしまうのか」「何でこういう行動に出てしまうのか」など、コンプレックスという名の特徴がありますが、そこを受け入れるところからスタートです。 しかし正直なところ、イライラしているときにそういう考え方でいられるかは、自信がありません。 心の中で、呪いの言葉を吐いていることなど、しょっちゅうなのです。 「こうあるべきだ」「こうでなければいけない」という概念にとらわれすぎなのかなと思います。 とすると、正常なはずの僕と筆者を比べれば、明らかに筆者の方が自由で豊かです。 すぐには無理ですが、自分を受け入れることで、周りの人も大切にできるようになりたいです。 本文中の、特に印象に残った一節を載せます。 --- 行動に悪意がないのは、自分が一番よく分かっています。僕は、僕自身のために生きることを決心しました。 社会のルールを守るための練習は続けなければいけませんが、たとえできなくても、落ち込む必要はないのです。毎日の生活の中で重要なことは、注意された今日とは違う明日が来るのを、信じ続けることです。明日に希望を求めるのではなく、今日のやり直しを明日行うのです。 善い人間に近づくために、僕は今日を積み重ねていくつもりです。 (『悪い人間』~第3章「他者とともに」より)

Posted byブクログ

2014/09/28

重度の自閉症である著者の感性の豊かさ、思考の深さに衝撃を受けました。自分が自分の思うようにならないもどかしさ、切なさはいかばかりか。空や自然と一体化する感覚が分かりそうな気がしてとても好きです。

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2014/09/20

正直驚きました。 自閉症の彼が見る世界は、風景の見え方も時間の認識も違う。 彼の言葉には、twitterで流れてくるような、ちょっとオレ賢そうなこと言って世相を斬ってやったぜみたいな軽薄さは微塵も感じられない。 彼の思考は跳びはねているかもしれないが、思考する量が半端ではない...

正直驚きました。 自閉症の彼が見る世界は、風景の見え方も時間の認識も違う。 彼の言葉には、twitterで流れてくるような、ちょっとオレ賢そうなこと言って世相を斬ってやったぜみたいな軽薄さは微塵も感じられない。 彼の思考は跳びはねているかもしれないが、思考する量が半端ではないはず。 その生き方は地に足がつく芯の通ったものに違いないでしょう。

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2014/09/08

「僕がどんなに高く跳びはねても、それは一瞬のことで、すぐに地面に着地してしまいます。…しかし、思考は、どこまでも自由なのです。何の制約を受けることなく、空の彼方に舞い上がったり、深い海にもぐったりすることができます。」はじめに、より引用したこの数行、言葉を綴るというのは尊い。理解...

「僕がどんなに高く跳びはねても、それは一瞬のことで、すぐに地面に着地してしまいます。…しかし、思考は、どこまでも自由なのです。何の制約を受けることなく、空の彼方に舞い上がったり、深い海にもぐったりすることができます。」はじめに、より引用したこの数行、言葉を綴るというのは尊い。理解する、というより感じる本。

Posted byブクログ

2014/09/06

自閉症にかかわるこれまでの概念や理解が大きく変わった本。劇的な出会いの本である。様々な人に心から読んでほしいと思う。

Posted byブクログ