ココロ・ファインダ の商品レビュー
これまで読んだ同作者の作品で一番好きかも。高校の写真部の少女四人、皆それぞれ異なるフィルタをかけて他人を見ている。可愛らしくてうらやましいと思うあの人がただ幸せとは限らないし、天才に見えるあの人が悩んでいないわけじゃない。それぞれが悩み成長し、関係性を築いていく。謎解き要素もスパ...
これまで読んだ同作者の作品で一番好きかも。高校の写真部の少女四人、皆それぞれ異なるフィルタをかけて他人を見ている。可愛らしくてうらやましいと思うあの人がただ幸せとは限らないし、天才に見えるあの人が悩んでいないわけじゃない。それぞれが悩み成長し、関係性を築いていく。謎解き要素もスパイスとしてよい匙加減。
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2018年24冊目。等身大の高校生が丁寧に描かれている。それぞれに抱えているものがあって、どうにもならない思いを彼女達はカメラの向こうに求める。カメラの向こうにあるのは、理想の自分だったり、見たくもない現実だったりするけれど、カメラを通して世界を見ることで、それまで見えなかったも...
2018年24冊目。等身大の高校生が丁寧に描かれている。それぞれに抱えているものがあって、どうにもならない思いを彼女達はカメラの向こうに求める。カメラの向こうにあるのは、理想の自分だったり、見たくもない現実だったりするけれど、カメラを通して世界を見ることで、それまで見えなかったものが見えることもあるのだと、はっきり思わせてくれる。
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写真部に所属する女子高生たちを描いた物語。 この作品から感じる空気を適切に表す語彙を持たないのだけれど、ありきたりな表現を使うと透明感がとても魅力的でした。よくこんな作品を男性が書けるものだと感心します。 全く話が変わりますが、写真が上手に撮れるっていいなと最近つくづく思います。
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≪『現像液に浸されて,浮かび上がってくる未来の景色は,どんな色?』(本文より)≫ 4人の少女,ミラ・カオリ・秋穂・シズ. それぞれがそれぞれに抱く悩みや葛藤,そして謎. カメラが,写真が写すのは過去?現在? それとも,未来? 坂木司さんの解説も素晴らしい.
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”カメラ”という媒体を介して、女子高生の姿を浮き上がらせる。大部分を一人称で語っているので、嫌でも感情移入する。なかなかでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ミラ,カオリ,秋穂及びシズという四人の女子高生が主人公の4つの短篇からなる連作短篇集。全ての短篇をつなぐ驚愕の真相のようなものはない。驚愕のオチも,技巧の限りを尽くした叙述トリックもない。 高校の写真部に属する四人の少女は,それぞれコンプレックスを持っている。しっかりした,学級委員タイプのミラは,女子高生らしい可愛らしさに満ち溢れたカオリにコンプレックスをいだいている。 唯一の後輩である秋穂は,地味でおとなしい性格。カオリだけでなく,しっかりした学級委員タイプのミラにもコンプレックスを抱いている。 女子高生らしい可愛らしさに満ち溢れたカオリは,中学生時代に苛められた過去があり,女子高生らしい可愛らしさを演じているだけであり,自信に満ち溢れたミラにコンプレックスを抱いている。 そして,全員から一目おかれているシズは,普通の女子高生離れした落ち着きと冷静さがあり,成績も優秀。しかし,良家のため,写真を続けることを家族から反対されている。しかし,誰よりも真剣に写真のことを考え,真剣に写真を続けるか,写真をやめるかを悩んでいる。 4つの短篇は,ミステリとして読むなら平凡なデキ。しかし,四人の視点から見た青春小説としてみれば秀逸。特に,カオリについての描写は秀逸。「いじめられた経験があり,いじめられないように何かを演じる」という経験がある人物であれば,感情移入をしてしまう。 読んでいて十二分に満足できた。相沢沙呼の作品は,本当に肌に合う。ミステリとしての物足りなさの分だけ減点の★4で。
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カメラ少女を描いた青春短編集。 写真部女子4人の視点で、章ごとに順番に語っていく手法。 読み進めると、自分の持つコンプレックスと、他人から見た魅力とがリレーされている。 よくあるパターンではあるが、描写は楚々として瑞々しい。 評価が低いのは相性の問題で、私ではなく、少年少女か、あ...
カメラ少女を描いた青春短編集。 写真部女子4人の視点で、章ごとに順番に語っていく手法。 読み進めると、自分の持つコンプレックスと、他人から見た魅力とがリレーされている。 よくあるパターンではあるが、描写は楚々として瑞々しい。 評価が低いのは相性の問題で、私ではなく、少年少女か、あるいはその感受性を保った人が読むべき。 2
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写真の解説がちょっと想像しづらいけど、そこを、目を瞑れば高校生が好きそうな爽やかででもちょっと鬱々とした気持ちも描かれてる小説。、
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一行目:「恋をした。」 女子高校生4人は、写真部に所属している。それぞれが思春期にありがちなコンプレックスを抱いている。4つの章にわけ、1人ずつの心の内にフォーカスする。 素直な高校生をうまく描けていない。いつもの、ミステリアスで小悪魔的な美少女のほうが、面白いな。
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写真部の女子高生4人がそれぞれ主人公のお話。 4編からなり、それぞれが主人公で密接に関わってきます。 一応、ミステリーということですが、あまりそんな印象はなく、読めます。 写真とカメラのことが少し気になる作品でした。 特に「カオリ」の編がよかった。
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