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その女アレックス の商品レビュー

3.9

1005件のお客様レビュー

  1. 5つ

    250

  2. 4つ

    394

  3. 3つ

    222

  4. 2つ

    44

  5. 1つ

    4

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2024/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一部アレックスが拉致監禁される。箱に閉じ込められネズミとの格闘が描かれる。 拉致した者は警察に追われて死亡。 アレックスが自力で脱出する。 二部そのアレックスはシリアルキラーで次々と男の喉に硫酸を流し入れ殺害。 そして逃亡の準備をするがホテルの一室で遺体となって発見される。ホテル前のゴミ置き場にアレックスの私物をわざと捨てて。 三部異父兄のトマを拘束。 アレックスは幼少期トマに性的虐待などを受け関係者を狙って計画的殺人を行っていた事が判明。 ホテルの一室で計画的自殺を図り、トマに罪を着せた。幼少期の事を知ったカミーユ。 トマを殺人容疑で逮捕。 この件を担当した判事のヴァスール 『大事なのは真実ではなく正義ですよ』 カミーユが頷く こう言う展開なかなか出会えないので読めて良かったです。

Posted byブクログ

2024/09/01

先の読めないストーリーと怒涛の展開に何度も驚かされました! 前半4分の1程度読んだ時点で、「もうこの話は終わるのでは…」と思ってしまう程でした。 誘拐されたアレックスに隠された謎がこの事件の鍵を握っており、誘拐事件が終わってからが全容の始まりという感じでした。

Posted byブクログ

2024/08/22

監禁された女性の逃亡劇かと思いきや、意外な形の逃亡劇だった。話が二転三転していき、ラストの解釈は人に委ねられるということか。(これ、警察の気持ちはわかるけどえん罪だよね…?) 本作は3部作の2作目だそうで、でも日本での出版日は2作目のが先というナゾ順番。ネタバレとか発生するからや...

監禁された女性の逃亡劇かと思いきや、意外な形の逃亡劇だった。話が二転三転していき、ラストの解釈は人に委ねられるということか。(これ、警察の気持ちはわかるけどえん罪だよね…?) 本作は3部作の2作目だそうで、でも日本での出版日は2作目のが先というナゾ順番。ネタバレとか発生するからやめてほしい。

Posted byブクログ

2024/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんでこんなに酷いことをするのだろう。 って思ったけど ラストの方でそれは仕方ないな。盛大な復讐なのか、警察も味方につけて報われたなと思った。 アレックスに対して 最初は可哀想→ひどい奴→可哀想 と目まぐるしく変化していった。 読むのがとても疲れるお話でした。

Posted byブクログ

2024/08/15

高評価をつけざるを得ない内容だった。意外性もあるし,謎解きもある。 結末に賛否はあるだろうけれども個人的には納得ができた。 久しぶりのおすすめです。

Posted byブクログ

2024/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある事件を追っていたと思ったら、次々に別の事件に引き込まれて、ついていくのも大変だけどその分読み応えもあった。古本市でタイトルに惹かれてなんとなく買ったけど当たりだった。キャラクターが立ってるのもよい。嫌なやつだった判事も最後は正義のために協力してくれたわけでしょ! しかしいちばん印象的なのは、海外では「性犯罪は極悪非道、許せない、許さない」という前提がきちんと社会の側にあるんだなあ…ということ。この前提が共有されてないとこのラストにならない。この前提があるからこそ、前述の判事の行動になるし、このラストが重いながらもある意味では爽快になるわけで…。 これが日本の作品だったら、被害者や加害者の事情をグダグダ並べて、仕方なかったことのように仕立てて免罪してしまうだろう。海外のちゃんとした倫理観羨ましいな…がいちばんの感想になってしまった。

Posted byブクログ

2024/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女性が誘拐され,警察がそれを追うサスペンス,と思わせて,その様子が次々と変わる。構成がとても面白い。 サイコパスなおじさんの誘拐と思わせる第一部。ここだけだったら凡だったが,ここからの数回の転換。 アレックスの殺人はケチな金目当てのもの,と思わせておいて,平然と老婆を殺す。そこで一度話を深くさせておいて,次にスケベ男を殺す。またわからなくなる。最後に親切で清廉なトラック野郎を殺す。ためらいなく。場当たり的に殺しているようで,何かしらの意図も見えなくはないが,それは読み終わったから言えること。殺人狂というイメージを強く持たせた。 高飛びの準備を余念なくやっていると思っていたが,突然自死する。わからんけど殺人狂だから仕様がないのかと幕を引く第二部。 事件が解決したのでこんなにページはいらないだろうと思わせていて,なんと家族の裏の顔が出る。そうか,兄が殺したのか。なんだか東野圭吾みたいだなぁ,星四つ。と思わせてからのアレックスの復讐。その手があったか,星五つ。読み返しました。アレックスの最後。 刑事側の人間の個性がユーモラスで,ウィットに富んだ言い回しもあって面白い。アレックスへの見え方が次々と変わって,なんだか最後には同情まで持っていかれる不思議な話。 刑事側,アレックス側と場面がテンポよく変わっていく。こういうのって片側は途中ちょっとつまんなかったりするけど,どっちも早く読みたいという矛盾が出てきた。

Posted byブクログ

2024/07/28

謎の男に拉致され、全裸でうずくまった状態のまま小さな檻に押し込まれたアレックス。男はアレックスに殺意を抱いているようだが、何故? 一方でその誘拐事件を察知した警察だが、容疑者どころか被害者であるアレックスの情報すらつかめずに右往左往するばかり。徐々に衰弱するアレックスだが、なんと...

謎の男に拉致され、全裸でうずくまった状態のまま小さな檻に押し込まれたアレックス。男はアレックスに殺意を抱いているようだが、何故? 一方でその誘拐事件を察知した警察だが、容疑者どころか被害者であるアレックスの情報すらつかめずに右往左往するばかり。徐々に衰弱するアレックスだが、なんとか生きようとあがき脱出を試みる。残虐でスリリングで、読む手の止まらないミステリです。 第一部のアレックス監禁事件だけでも相当に残虐。もういっそ殺してくれた方が楽なんじゃないかと本当に思います。アレックスの苦痛と絶望感がひしひしと伝わり、とてつもなく恐ろしい心地でした。さらに第二部からの硫酸を用いた連続殺人のパートも輪をかけた残虐で、これまた犯人の動機が謎(行きずりなの?)というあたりで非常に気持ち悪い。いったい何がしたいの、どうなってるの。 そして第二部が意外な幕切れを迎えてからの第三部ですべてが明らかになるわけですが。これまた最高に残虐で胸糞の悪い真相でした。誰が一番悪辣だったのかが一目瞭然。真相を見抜いたうえでのカミーユ警部の判断には思わず喝采です。 カミーユ警部のシリーズもののようだけれど、この作品の主役は明らかにアレックスです。アレックスが哀れな被害者なのか、強かで恐ろしい女なのか、見え方が次々変わっていくところが魅力的でした。

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2024/07/25

まさに大逆転。 やってくれたな!!と叫びたいレベル。 謎の男に監禁され衰弱していくアレックス。 無事彼女が救助されるよう祈っていたけど、とんでもない秘密が明らかになり困惑した。 終盤が特に悲惨で、正直途中で吐き気を催した。 でもここまで来たなら読まねばと、何とか堪えて読み進めた先...

まさに大逆転。 やってくれたな!!と叫びたいレベル。 謎の男に監禁され衰弱していくアレックス。 無事彼女が救助されるよう祈っていたけど、とんでもない秘密が明らかになり困惑した。 終盤が特に悲惨で、正直途中で吐き気を催した。 でもここまで来たなら読まねばと、何とか堪えて読み進めた先にあんな展開が待っていたとは。 もうホント衝撃で身体が震えるかと思った。 確かに傑作だわ。

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2024/06/17

グロテスクな表現がさらに現実味を帯びさせ、どろどろとした奇妙で陰鬱な感情の渦に引き込んで行く。気が付くと立場が逆転し、淡々と進んでいく場面がやってくる。それがどんな意味を持つかも知らずに… 読み終わった後のスッキリした気持ちは流石と言わざる負えない。ピエール・ルメートル、ぜひ他の...

グロテスクな表現がさらに現実味を帯びさせ、どろどろとした奇妙で陰鬱な感情の渦に引き込んで行く。気が付くと立場が逆転し、淡々と進んでいく場面がやってくる。それがどんな意味を持つかも知らずに… 読み終わった後のスッキリした気持ちは流石と言わざる負えない。ピエール・ルメートル、ぜひ他の作品も読みたい。

Posted byブクログ