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その女アレックス の商品レビュー

3.9

1005件のお客様レビュー

  1. 5つ

    250

  2. 4つ

    394

  3. 3つ

    222

  4. 2つ

    44

  5. 1つ

    4

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2024/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初はアレックスに同情し 中間ではアレックスの事がよく分からなくなり 終盤ではアレックスの味方になってました 壊れかけながらも 強く戦ったアレックスが私は大好きです

Posted byブクログ

2024/04/10

帯の推薦文などからどんでん返しや驚愕を期待しがちだけど、ラストの爽快感こそがこの本の醍醐味だと思う。ハッピーエンドとは程遠いのに、この爽快感を出せるのは凄い。 アレックスの印象が各章ごとに変わるのは周知の事実だけど、それに伴ってカミーユに対する印象も変わるのが面白い(あくまで個...

帯の推薦文などからどんでん返しや驚愕を期待しがちだけど、ラストの爽快感こそがこの本の醍醐味だと思う。ハッピーエンドとは程遠いのに、この爽快感を出せるのは凄い。 アレックスの印象が各章ごとに変わるのは周知の事実だけど、それに伴ってカミーユに対する印象も変わるのが面白い(あくまで個人的にではあるが)。 捻くれてるし嫌味な感じで最初は好きになれないが、最後の章ではその性格を応援してしまう。 「我々にとって大事なのは真実ではなく正義ですよ。」

Posted byブクログ

2024/04/07

悲しみのイレーヌを読了後、こちらを。 カミーユが何とか生きていてホッとした。 そして、少しずつ前向きになっていくところも。 海外小説は、まず登場人物の名前や文章に苦手意識があったのだけれど翻訳をされている橘明美さんが素晴らしいのか、とても読みやすく面白かった。 アレックスがあま...

悲しみのイレーヌを読了後、こちらを。 カミーユが何とか生きていてホッとした。 そして、少しずつ前向きになっていくところも。 海外小説は、まず登場人物の名前や文章に苦手意識があったのだけれど翻訳をされている橘明美さんが素晴らしいのか、とても読みやすく面白かった。 アレックスがあまりにも悲しく、けれど強い。 その強さは幼い少女にはなく、さまざまな経験があったからこその結果なのだとしたら、とても悲しい。 こちらはピエール・ルメートルのカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの三部作のうち2作目なので 悲しみのイレーヌを読んだあとに読む方がカミーユの心情がわかり、より楽しめると思う。 ただあと1作が傷だらけのカミーユというタイトルなので、私としては これ以上カミーユをズタボロにしないで!って思ってしまう。 まぁ、読むでしょうけど。

Posted byブクログ

2024/05/16

こんなのありかよ! 二転三転する展開、一体誰が正義なのか。上手い手品を見た後みたいな読了感(この本は種明かしはしてくれるけどね)

Posted byブクログ

2024/04/03

アレックスという名の女性が誘拐・監禁される話。 警察の捜査が進むにつれてアレックスの印象が二転三転し、結末には驚いた。

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2024/04/03

【感想】 こんな結末ありなのか、と思わず唸ってしまった。誰が犯人で、誰が被害者なのか。いったい彼女は何者なのか。事件が進むにつれ一歩ずつ真実が明かされていくものの、根幹の謎は一切解決しないままストーリーが展開していく。そしてラストには今までを上回る不可解な事件が発生し幕を閉じる。...

【感想】 こんな結末ありなのか、と思わず唸ってしまった。誰が犯人で、誰が被害者なのか。いったい彼女は何者なのか。事件が進むにつれ一歩ずつ真実が明かされていくものの、根幹の謎は一切解決しないままストーリーが展開していく。そしてラストには今までを上回る不可解な事件が発生し幕を閉じる。まさに「新感覚のミステリー」という名にふさわしい小説だった。 ある晩、パリの路上で若い女(アレックス)が誘拐された。目撃者の通報を受けて警察が捜査に乗り出すが、被害者の行方はもちろんのこと、身元も、誘拐犯の正体も、誘拐の目的もわからない。その後、地道な捜査と思いがけない展開を経て、誘拐事件のベールは少しずつ剥がれていくが、次第に捜査の焦点は「その女を救えるのか?」から「その女は何者なのか?」へと変わっていく。 本書の特筆すべき点は、アレックスという人間の描写方法にあると思う。始めは誘拐事件に巻き込まれた無垢な被害者。次はミステリアスで行動の読めない美女。次第にとんでもない悪女へと変わっていき、最後は辛い目にあった被害者にまた戻る。このようにアレックスの素性と行動原理が終始理解不能であることが、先の読めない展開を作り出していく。 本来であれば、アレックスの誘拐パートはストーリー的に全く不要な部分のはずだ。知らない女が誘拐され、拷問された後、脱出し、行方がわからない。彼女の身に起きたことは他の事件になんら影響を及ぼさず、小説全体のディティールを詰めるために存在するだけだ。しかし、この誘拐パートによって、アレックスという人物に対する「読者の評価」を見事に作り上げることに成功している。読み手は残虐な目に合うアレックスを見て、「可哀想な女性」「逆恨みを受けている気の毒な被害者」という同情の眼を向けるだろう。そうしてアレックスへの感情をプラスに持っていった後、今度はアレックスが暗躍するパートを描くことで、読者を驚きと混乱に突き落としていく。 この女はどんな秘密を隠しているのか。誘拐され拷問を受けるだけの「罪」が、間違いなくあったのではないか。そうした疑念を抱かせ続けながらストーリーは進行していくが、真相はなかなか見えてこない。数々の描写からアレックスは「計算高い美女」であることが分かるのだが、そんな彼女が次々と説明のつかない行動を取っていくため、次に何が起こるのかを想像することが困難だ。この「アレックスの人物像と行動のギャップ」が、予想もつかない急展開を生み、読者をまた謎に引き込んでいく。 そして、ラストでアレックスの正体が一気に明かされる。果たして彼女は何者なのか。聖人なのか、罪人なのか。被害者なのか、加害者なのか。話の根幹に関わるため、詳しくは本書を読んでみてほしい。ここで言えることはただひとつ、「その女は、アレックス」ということだけだ。 ――要するにこれがアレックス。これが自分のすべてだ。人は本当の意味で自分自身に向き合うとき、涙を流さずにはいられない。アレックスのなかでなにかにひびが入り、そこが崩れてアレックスをのみ込んだ。鏡のなかの姿はあまりにも強烈で、あまりにも悲しかった。

Posted byブクログ

2024/03/31

まさに、その女アレックスという感じで。 アレックスという女性が誘拐されてからの監禁。 アレックスは助かるのか?刑事たちはアレックスを救うことが出来るのか? アレックスを監禁した人は一体誰なのか? という話だと思っていたら、読み終わったら全く別なものになっていました。 ...

まさに、その女アレックスという感じで。 アレックスという女性が誘拐されてからの監禁。 アレックスは助かるのか?刑事たちはアレックスを救うことが出来るのか? アレックスを監禁した人は一体誰なのか? という話だと思っていたら、読み終わったら全く別なものになっていました。 章が変わる事に状況も変わっていき、イッキ読みです。

Posted byブクログ

2024/03/24

続編らしいけど普通に楽しめた! アレックスの行動力がすごい。 監禁されてる辺りが1番ドキドキした。 面白かった〜! でもちょっとグロいかも…

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2024/03/20

前半とかすごい面白くて、え!?!?なんで??箱入れるのなんで?ってか普通に怖くね?知らない人にこんなことされるの、みたいな感じでワクワクで読んでたけどアレックスが脱走してからえ?何やってるのえ?え?みたいな感じでなんか場面についていけなくて流れるように人殺してるし、え?まって?準...

前半とかすごい面白くて、え!?!?なんで??箱入れるのなんで?ってか普通に怖くね?知らない人にこんなことされるの、みたいな感じでワクワクで読んでたけどアレックスが脱走してからえ?何やってるのえ?え?みたいな感じでなんか場面についていけなくて流れるように人殺してるし、え?まって?準備良すぎない?みたいな感じだった。 あと、途中途中に入ってくる警察視点がわたし的に邪魔だなって思ってたけど実はこの本シリーズ物の2らしくて1と話が繋がってるらしい。 だから警察側の話もちゃんとやってたんか、、、。 最終的に結末終わったらああ、そういうことだったのか、、、。って感じで終わって最初はこういう最後のどんでん返し系とか結構あるよね普通に面白かった!って思って星3だったけどずっと心に残っててもっかいよみたいなって思い始めてきたから星4

Posted byブクログ

2024/03/04

面白かった。 日本の作品には無い過激な描写が盛り沢山で斬新だった。 行ったことのない街なのに勝手に情景が浮かんでいき、章ごとにとアレックスの印象がジェットコースター並みに目まぐるしく変わって行く。 まるで映画を見ているかのようだった。 警部側のターンが結構読み進めるの苦痛だっ...

面白かった。 日本の作品には無い過激な描写が盛り沢山で斬新だった。 行ったことのない街なのに勝手に情景が浮かんでいき、章ごとにとアレックスの印象がジェットコースター並みに目まぐるしく変わって行く。 まるで映画を見ているかのようだった。 警部側のターンが結構読み進めるの苦痛だったかな。亡くなった妻のことを語るシーンが多くて、それよりアレックスの話に戻してくれ!と思っていたんだけどどうやら続編だったのか。 前作読んでたらもう少し違う気持ちになったのかな…。 登場人物の行動に対する理由がしっかりと描写されているのがわかりやすく、納得できて面白かった。 「結婚してるの?」 「いや……離婚した。ていうか、手続き中……」 その言い方を聞いただけで、離婚が泥沼化し、高額の慰謝料を請求されているのではないかと想像できた。 とか。

Posted byブクログ