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郵便配達は二度ベルを鳴らす の商品レビュー

3.5

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2026/04/17

裏の紹介文にて、映画化7回、邦訳6回のベストセラーとあり、読み始めてみると確かに、典型的なキャラクター達とたくさんの台詞で、展開もササッと進んでいくし、映像化しやすそうだ。 読後感も、良くも悪くも、程よく刺激のある無難な映画をぼーっと観たような感じ。 ただ、タイトルの郵便配達や...

裏の紹介文にて、映画化7回、邦訳6回のベストセラーとあり、読み始めてみると確かに、典型的なキャラクター達とたくさんの台詞で、展開もササッと進んでいくし、映像化しやすそうだ。 読後感も、良くも悪くも、程よく刺激のある無難な映画をぼーっと観たような感じ。 ただ、タイトルの郵便配達やベルが関係なかったのが意味不明である。二度、だけは本編と合っているが。

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2026/03/18

風来坊の男が人妻と恋に落ち、二人で亭主を殺害。完全犯罪の後が面白いけど、普通にこの二人がクソ。訳者あとがきで、憎めない、むしろ好ましく思える、というのが大半の感想ではあるまいか。と書かれてるのだけど、嘘でしょ!?わたしは絶対に祈りませんが。 亭主、良い奴なのにめちゃくちゃ悪口言...

風来坊の男が人妻と恋に落ち、二人で亭主を殺害。完全犯罪の後が面白いけど、普通にこの二人がクソ。訳者あとがきで、憎めない、むしろ好ましく思える、というのが大半の感想ではあるまいか。と書かれてるのだけど、嘘でしょ!?わたしは絶対に祈りませんが。 亭主、良い奴なのにめちゃくちゃ悪口言われて邪魔だからという理由だけで殺されてるんよ?別れたらええだけやんけ……殺そうという発想が恐ろしすぎるし、その行為によって脳内麻薬ドバドバで盛り上がってるだけの恋愛なのに、この二人の情に引っ張られる読者がいるなら、それは脳内麻薬の感染力では。 本当にそう思ってる?罪人に騙されてませんか?と問いたくなる。わたしは二人の幸せ絶頂シーン読んでるとき、なんでだよ報いを受けろよと祈ってたので、祈りの方向性が違いますね……おかしいな…… あとがきを読まないとタイトルの意味が分からなかったけど、それでも印象的なのがすごい。郵便配達は、なんと作中にでてこない。観念的な意味だったんだなあ。秀逸です。

Posted byブクログ

2026/01/22

簡単に言うと不倫関係になり 夫を殺して二人で幸せになろうとした話 なんだけど 読み始め頃、こんな破滅する二人、好きになれるか!だった。 (途中で解説を読んでも変わらず)でも強烈な事件によって結びついた二人の愛と憎しみが混ざるように、馬鹿さ哀しさが愛おしさと混ざっていった。 なぜ...

簡単に言うと不倫関係になり 夫を殺して二人で幸せになろうとした話 なんだけど 読み始め頃、こんな破滅する二人、好きになれるか!だった。 (途中で解説を読んでも変わらず)でも強烈な事件によって結びついた二人の愛と憎しみが混ざるように、馬鹿さ哀しさが愛おしさと混ざっていった。 なぜ読み継がれるのか理解した。 勝手に「逃亡生活編」が始まると思い込んでたので、予想してなかった方向に引き込まれて、二人の中に自分を見つけ「この二人は一人になってきてる」と思うようになった。 もしくは自分の中に、二人の両方の要素がある。

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2026/01/06

ハードボイルドの祖先のような手触りの犯罪小説。定職に就かずフラフラ放浪している白人男性フランクが、ギリシャ人男性と結婚して安食堂を切り盛りしている白人女性コーラと結託し、ギリシャ人男性を殺害して新天地へ逃げだそうと企む話。 フランクもコーラも、気持ちが目まぐるしくコロコロ変わって...

ハードボイルドの祖先のような手触りの犯罪小説。定職に就かずフラフラ放浪している白人男性フランクが、ギリシャ人男性と結婚して安食堂を切り盛りしている白人女性コーラと結託し、ギリシャ人男性を殺害して新天地へ逃げだそうと企む話。 フランクもコーラも、気持ちが目まぐるしくコロコロ変わって、読んでいて「お前たちはいったい何がしたいのか?」とツッコミを入れたくなる。

Posted byブクログ

2025/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

根無草のフランクと出会ってしまったコーラという名の一人の人妻。旦那のギリシャ親父を殺そうと二人が企てた殺人は1度目は失敗するものの、2度目は成功し、そこから二人の運命は狂っていく──。 ハードボイルドらしい切り詰めた文体とざっくばらんでぶっきらぼうな会話劇は最初こそ戸惑うものの、何度もリメイクされた映画の原作だけあってその古めかしさもまた味である。プロットも見事であり、てっきり成功したかに見えた2度目の殺人が露見するパターンかと思いきや、そこから有能弁護士の手で上手く逃げ仰せたのは面白い。そしてそれでハッピーエンドとならないのが本作が名作たる所以であり、一度は全てを手に入れた全能感に酔いしれたものの、捜査の過程で一度でも互いを疑ってしまったからこそもう2度と山は登れないという台詞は心に刺さってしまった。その後の店を盛り立てようとするコーラのビアガーデン構想によるすれ違いなど、一見理想的な二人に見えてもそこから生活が続いていくことのリアルさがある。 加えて人の性質は変えられないものであり、結局根無草であることの気楽さや自由さから逃れることができず、猛獣使いの女と一時のアバンチュールを楽しんだり、かつて協力した探偵に今度は殺人事件の証拠を盾に脅されるなど、展開は二転三転するが、最後は不慮の自動車事故からコーラ殺しの嫌疑をかけられて主人公は破滅する。言ってしまえば因果応報かつ、自動車事故という皮肉めいた運命もさることながら、結局2度目は逃れられなかったという塩梅も素晴らしい。 最後まで読んで郵便配達がマジで何の関係もなかったことには驚いたが、解説の「2度」の解釈とその因果には納得しかなかった。プロットの完成度も高く、名作なのも納得の一冊。

Posted byブクログ

2025/03/12

おまえとおれと道路だけだ、コーラ 私の経験から言って、率直な話し合いをさきにしておけば、あとになってそれが大いにことばの節約になるからだ。 なんとも不安定な二人。立場も、互いの思いも、置かれる環境も。解説にもあるように、悪人である二人に自然と感情移入していた。こういうタイプの...

おまえとおれと道路だけだ、コーラ 私の経験から言って、率直な話し合いをさきにしておけば、あとになってそれが大いにことばの節約になるからだ。 なんとも不安定な二人。立場も、互いの思いも、置かれる環境も。解説にもあるように、悪人である二人に自然と感情移入していた。こういうタイプの話でハッピーエンドにはならないとわかっているが、どうかどうかと応援してしまう。 題名の意味を探っていたが解説がしっくりくるような来ないような。郵便配達ってところはジョークの一環で深い意味はないのか。 言い回しが独特で、なんか読み飛ばしたんじゃないかと不安になる場面もあったが、また新しいテイストの読書体験。

Posted byブクログ

2025/02/20

 愛と憎しみ。信頼と疑念。対極にあるものほど表裏一体であるのは何故なのか。  全部好きも全部嫌いも本当は無くて、人の感情は境界線がないのかもしれない。

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2024/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミニシアター系の映画館に入り浸っていた19歳のころ リバイバル的に上映されていたり、当時の雑誌などで書かれていたりとマニアックな映画のイメージを持っていたこの作品 読んでみるとエンタメかなというくらいの読みやすさにスピード感あるストーリー あとがきを見るとケインはハリウッドで脚本を書いていたことで会話劇の腕を磨いていったとか。 確かに会話文がほとんどなので読みやすく、人物像がたってくる感じ。 フランクという流れ者の男がトラックの積荷から放り出され、カリフォルニアの道路を歩いていると安食堂を見つける。タダ飯を食わせてくれたギリシャ人オーナーに店を手伝わないかと誘われる。根無し草フランクがとどまることに決めたのは、ギリシャ人の女房コーラがいたから。 アイオワ州の美人コンテストで優勝し、映画女優も夢見ていたコーラは 脂ぎったギリシャ人とこの食堂での日々にうんざりしていた どこかでフランクのような男を待っていたのかもしれない。 「我慢できない。あんたとはとことん酔っぱらったみたいにならないと、フランク。わかる?この意味」 ふたりはとことん落ちていく イメージしていたのは『俺たちに明日はない』のボニー&クライドだったので まさかこのふたりのストーリーが 保険金殺害事件的裁判ものになっていくとは思いもよらなかった〜 でもこの小説のおもしろさは、タイトル。郵便配達はいつもベルを二度鳴らす その二度というのに物語をかけている(ライトモチーフになっている)ところ もうひとつのモチーフは猫!コーラはまるでピューマみたいだとか気性の激しい性悪猫と形容されるし、実際ちいさなグレーの猫から、ピューマまで登場しちゃうのだ。 私にとっては男たちの裁判はどうでも良くて、やっぱりコーラ!さんざんな人生になってしまったコーラの最後の独白が胸きゅんもの 神さまがあたしちのおでこにキスをしてくれたけど あたしたちは愛のすべてを持てるようなタマじゃなかった 「空を飛ぶのには大きな飛行機のエンジンが要る。山のてっぺんまで行くにはね。だけど、そんなエンジンをフォードにのせたら、フォードなんか粉々にくだけちゃう。それがあたしたちなのよ、フランク。」 カリフォルニアの乾いた砂ぼこりのまう道路と 水着姿のコーラにお似合いのビーチと アメリカ的刹那でした。 それにしても現代劇のように読んでい しまったけど 実はこんな保険金詐欺的な事件を描いた小説が戦前、昭和9年に発表されていたというのに驚きました。 これもあとがきにあったのですが チャンドラーがケインを文学の屑肉とこき下ろしたとか。一方でカミュはこの作品に影響されて『異邦人』を書いたとういのだから、カミュはこの作品に文学性を読んでいたということ。 …なんか 読めてよかったてす

Posted byブクログ

2024/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

郵便配達の人、出てこない話だったんだ!笑 人ってやましいことをやると、 共犯者も信用できなくなるんだろうな。

Posted byブクログ

2024/09/22

予定調和的な物語だなと思いつつもあっという間に最後まで読んでしまった 一番面白いのは、ベル鳴らさないこと ただ解説を読み、二度というのが様々に回収されてると気づいて解説の人に感心した

Posted byブクログ