いなくなれ、群青 の商品レビュー
高校生の娘から薦められて読みました。場面設定はきれいだし、文章も詩的なところがありました。ただ、独特の空間をがんばって設定してみました感が否めず、「なるほど」というさらりとした感想をもちました。シリーズ化されているということなので、お好きな人ははまるのかもしれません。
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設定が面白い。終盤は急展開で、そこを切り取っていたのか!と驚き。 七草と真辺との微妙な関係性がわからないまま読み進めたが、最後にはきちんと分かるように描かれていてよかった。 随所にあらわれる詩的な表現も面白い。 「僕もティーカップを手に取り、少しだけ飲んだ。そのティーカップが学習机に戻るのを待って(以下、略)」→カップを置く、をカップが机に戻る、との表現がすき。 ※以下、ネタバレです。 階段島の住人は「捨てられた」人であると表現されているが、それは実は、成長過程で乗り越えることのできたコンプレックスの部分であった。 コンプレックス側から見ると、捨てられた、と感じるかもしれないが、そのコンプレックスは自分にとって、なくしてしまいたい嫌いな部分だと思うので、その本人にとってはいいことだと思う。 しかし、七草にとっては、真辺の「好きな部分」(=理想主義)が捨てられたことになるので、ショックを受けるのも分かる。 小さな子が島に来ないのは、コンプレックスがあって、かつ、それを乗り越えた経験のある人が少ないからだろうと想像する。そういう悩みは思春期に多いので。
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設定が面白かったので☆1つ加点。他には、好きな方々もおられるだろうから敢えて何も言わない。シリーズでまとめ買いした続編をどうしようか。
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言葉が全てポエム調でうじうじと面倒くさい主人公と、悪気なく周囲の人間を苛立たせる正義ヅラのヒロインに、最初はよくわからん話だと思いつつ読んでいたのが後半になり全てがつながり唸らされた。 なるほどこういうことだったのね。 途端にあれほど嫌だった主人公たちの性格も愛おしいものになる。...
言葉が全てポエム調でうじうじと面倒くさい主人公と、悪気なく周囲の人間を苛立たせる正義ヅラのヒロインに、最初はよくわからん話だと思いつつ読んでいたのが後半になり全てがつながり唸らされた。 なるほどこういうことだったのね。 途端にあれほど嫌だった主人公たちの性格も愛おしいものになる。 鮮やかにひっくり返る展開に脱帽です。
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最後に謎が解ける感じが気持ちいい! 田舎に帰省した時のようなのどかな雰囲気もよく ナーバスな雰囲気の時も和みます!
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これはとてもよかった。読み終わった直後で言葉がまとまらないけど。真辺は、知り合いに少し似てて、主人公に共感できる部分が多かった
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素直にオモシロかったと思う。 映画化や舞台化、シリーズ化してるということも知り、続編も読んでみようと思いました。 ただ、続編となるとミステリー部分がすでにわかってるから、他の要素とかを考えないといけないと思うので、その部分を払拭できるか楽しみです。
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作者、独特の言葉選びが好きな人は引き込まれるなだろうなぁという印象。個人的には文学的な語りが鼻についた。また、シリーズものというとこもあり、謎が解明しきれておらず、この一冊だけでは消化不良。本当は星2だけど、次作に期待した星3。機会があったら続きを読みたいな。
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装丁があまりにきれいで心奪われ、本屋で見かけたころから読もうと心に決めていた。米澤穂信の青春ミステリもたいへん好みだったので、同ジャンルと言われているらしいこちらもきっと好きだろうと期待しながら読んだ。 第一に文章表現だが、行った事物に現在形が多用されているのが気になった。詩的な表現、主人公の台詞などで気に入ったフレーズはいくつかあったが、地の文の現在形がやはりどうにも受け入れられず、その点少し残念ではあった。 第二に内容。青春ミステリというジャンルは米澤穂信からハマり、いくつかそれと類される小説(恩田陸の『ネバーランド』など)を読んだが、青春ミステリと言うよりかは青春をあまりに主軸に置きすぎたものが多く(無論それも好きであるが)、こちらもどちらかと言えばその類だろうと思っていた。しかしミステリ要素が想像よりかよほど盛り込まれており、高校生男女がそれぞれ生涯で大切にしているものとうまく織り成せていてたいへんバランスがよかった。 心にこびりつく、あるいは心を穿つというほどではないが、それなりに明快で凝っている良作だと感じた。古本屋で売っている値段以上の価値は間違いなくある。
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