荒神 の商品レビュー
大好きな宮部みゆき先生だがファンタジーものがどうにもこうにもはまらない。アクションシーンも描写が上手とはいえない。登場人物やエピソードも詰め込み過ぎな感がある。散らかり尽くした設定を最終章で無理やり収束させる感じがどうにも居心地が悪かった。現代ミステリーだと驚くような手際の良さな...
大好きな宮部みゆき先生だがファンタジーものがどうにもこうにもはまらない。アクションシーンも描写が上手とはいえない。登場人物やエピソードも詰め込み過ぎな感がある。散らかり尽くした設定を最終章で無理やり収束させる感じがどうにも居心地が悪かった。現代ミステリーだと驚くような手際の良さなんだけどなあ。
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宗栄様が好きでした。 蓑吉の話を信じてはいても、大袈裟にいっているのだろうと軽んじていたことを、怪物に出くわして、間違いに気づいて、即座に謝るところとか。 自分の気持ちを蔑ろにしない人は、他人の気持ちも蔑ろにしないから、見ていて心地いい。 そんな人だから、朱音様も唯一?無茶なお願いができたんだろうなぁと思う。 それにしても、ほんとにあった話?と思ってしまうのは、人の心の機微が細やかに書かれているからだろうか? 呪いとか怪物とか。物語の中の人でさえ莫迦な御伽噺としていたものが、怪物に遭遇して、倒そうという意気込みから、恐怖に変わっていく過程とか。 体験しているわけではないのに、違和感なく受け入れていってしまうのが不思議。
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元禄時代。山間の村が何者かに襲われ、一夜にして壊滅してしまう。熊か?山犬か? そしてついに姿を現した怪物。怪物の正体は?どうして現れた?人間達は倒す事ができるのか!? 何者かに村が襲われる所から物語が始まり、やがて正体を現した怪物。刀や鉄砲で応戦する人間達。その緊迫感にドキドキ。 現代ではなくその時代だからこその面白さという気もします。 SF映画に出てくるかのような怪物の姿を大いに想像を膨らませ読みました。 もちろん、ただ怪物が暴れるだけでなくそこに絡み合う隣同士の藩の因縁だったり、悲しい運命を背負った兄妹の事だったり読みごたえありました。 おそらく初めて時代小説を読みました。 敬遠してましたが、また読んでみようかな。
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荒神 単行本 – 2014/8/20 宮部みゆき氏の時代小説。 朝日新聞2013年3月14日~2014年4月30日に連載された。 舞台は東北地方。 江戸幕府5代将軍徳川綱吉の時代。 他のレビュワーの指摘にあるように東日本大震災をきっかけとして 舞台を東北に設定。怪物つちみかどさまもあの津波、地震、原子力発電所事故で 混乱した私たちを隠喩していたという指摘は確かにそうなのだろう。 本作品はそういった背景も踏まえて読むと大変深い内容となってくる。 もちろんそのような要素抜きに十分に楽しめる。 ある種のオーソドックスなRPG感はある。 人間ばかり襲う怪物つちみかどさまが生まれた背景。 戦国の世から泰平の世に生まれ落ちた背景。 ただ少々登場人物が多い印象はある。 限界ギリギリという感じではある。 もう少し人物を減らして感情移入出来るようなストーリーがあればとも思えた。 まあ、怪物退治の話なので、ある種の王道、意外感はないのは やむを得ないか。 読者の宮部みゆきへの期待値が高かったのもあるかもしれない。 菊池圓秀が旅から戻った後に描き上げた絵を厳重に隠し封印というのは ちょっとかわいそう。後世誰もこの絵(つちみかど)を見たものがいないってのはねえ。 しかも絵を描き上げた後にすぐ圓秀死んでしまっているし。 結局間者じゃなかったし。
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時代小説なのかと思って手を付けてなかったのですが、映像化されてるCMを見て興味が出て図書館で借りました。 舞台は江戸時代のお話ですが、宮部みゆきさんっぽい、軽くないファンタジーのお話でした。口調も時代小説みたいに読みにくいことなく、文章もきれいですごく読みやすかったです。さすがの...
時代小説なのかと思って手を付けてなかったのですが、映像化されてるCMを見て興味が出て図書館で借りました。 舞台は江戸時代のお話ですが、宮部みゆきさんっぽい、軽くないファンタジーのお話でした。口調も時代小説みたいに読みにくいことなく、文章もきれいですごく読みやすかったです。さすがの文章力というか、読ませてくれます。 一人の主人公というわけでなく、何人かの視点が交互に代わって語られていく形です。悪役以外の登場人物がみんな良い人なのでホッとしました笑 でも、最後はちょっと悲しいかな…みんなが生き残ってハッピー、じゃないからこそのこの作品だとは思うんですが、平和ボケの頭なので読後はしんみりしました。
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宮部みゆきの神業! お山の化物のお話。 自然災害とか、未知の病とか、人間の抗いようのないものが化物だったのかなとおもった。 一番印象に残ったのは圓秀。三島屋シリーズにも絵師のひとが出てくる話があったけど、こういう人の末路でぞっとさせてくれるところが、ああ~宮部みゆき好きだなあと思わせてくれる。 登場人物多めだけど、それぞれに人生があるから全然散らからない。読み終わってからも色んな人を思ってちょっと泣いてしまった。
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2011年のメタファーに見える。 庵野はシンゴジラで表現し、宮部みゆきは、荒神というゴジラで表現した。 恨みから生まれる怪物と、組織の機能不全で起きる人災。怪獣ものの原点だ。江戸に見事に落とし込んでいる。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2014/09/post-4f9c.html
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朝日新聞連載中、時々読んでました。 元禄の半ば、東北の一寒村が何かに襲われての壊滅から始まる物語は、先の波瀾万丈が想像されてワクワクでしたが、挿絵がこうの史代さんだったので、ジュブナイルかな? という感もあるスタート。 情景描写が延々と続くこともなく、読みやすかったですね。 ただ...
朝日新聞連載中、時々読んでました。 元禄の半ば、東北の一寒村が何かに襲われての壊滅から始まる物語は、先の波瀾万丈が想像されてワクワクでしたが、挿絵がこうの史代さんだったので、ジュブナイルかな? という感もあるスタート。 情景描写が延々と続くこともなく、読みやすかったですね。 ただ、読み落とすことが多かったり1日分の短さが不満だったり、結局単行本になるのを待って荒筋が分かった上での通読。 お家騒動、二藩の確執、大きな謎の鍵となるらしい兄妹、謎の絵馬を巡るいろいろ。多様なエピソードが一つにつながっていく様は面白く、大きなテーマもあるのですが、テーマに見合う深さがあったかというと、ちょっと物足りない気がする。 まあ、なんでもかんでも重ければいいということではないので、もののけ(と呼んでいいのだろうか)が荒れ狂う様をレトロタイプな特撮を思い浮かべて楽しみました。 いっそテーマなしでひたすら破天荒に突っ走ってもよかったのではと思います。
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