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コールド・スナップ の商品レビュー

3.9

11件のお客様レビュー

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2022/06/20

村上春樹の『月曜日は最悪だとみんなは言うけれど』で知りましたトム・ジョーンズ。チャールズ・ブコウスキーばりのクソったれ小説をイメージしたんですが、ちょっと違ったかな。クソとかファックとかサックとかマザーファックとか乱暴な言葉は並ぶんですけどねぇ、それほどクソったれじゃない。 と...

村上春樹の『月曜日は最悪だとみんなは言うけれど』で知りましたトム・ジョーンズ。チャールズ・ブコウスキーばりのクソったれ小説をイメージしたんですが、ちょっと違ったかな。クソとかファックとかサックとかマザーファックとか乱暴な言葉は並ぶんですけどねぇ、それほどクソったれじゃない。 とかいって驚いちゃったのは、今日の朝っぱら夢を見たんですが、それがどっか謎の食堂のキッチン? 違う、はっきりと洗い場で、むんむんと熱蒸気が蒸れ蒸れで、汚い残飯にまみれて皿を洗うっていう酷いお話で、なかなかにクソったれな夢だぜって思ったところ、この本のなかの『ポットシャック』(鍋の洗い場)そのものだと気づきました。やられたぁ。 にしてもなんか訳がなぁ。『?』とか『!』が頻出する小説なんですが、その後を1字あけるっていうのはルールじゃないんかな? 最近ときどき見かけますが、詰められると読みにくい。

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2018/11/14

ボクシング、マザーファッカー、ドラッグレース、ベトナム戦争、ドラッグ、糖尿病、てんかん、アフリカ 前作『拳闘士の休息』と似たような、でもさらに勢いが増しているのは(わたしの好みは前作)訳者の色かな。 円城塔訳『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』チャールズ・ユウ、本書を読...

ボクシング、マザーファッカー、ドラッグレース、ベトナム戦争、ドラッグ、糖尿病、てんかん、アフリカ 前作『拳闘士の休息』と似たような、でもさらに勢いが増しているのは(わたしの好みは前作)訳者の色かな。 円城塔訳『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』チャールズ・ユウ、本書を読んだから、松田青子訳『狼少女たちの聖ルーシー寮』カレン・ラッセルも読まなきゃ。

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2017/05/01

とてもおもしろかったです。ここの感想の欄に、「ぜひ、トム・ジョーンズの第三作品集も訳して欲しいです。」と書こうとしていたら、柴田元幸さんの解説で、第三作品集も舞城王太郎さんが訳すとおっしゃっており、嬉しさのあまり、「えー、マジで!」と言ってしまいました。

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2016/02/21

これがこのまま受け入れられるってことになれば、カルチャーよりもマインドが近くなっていると言える。世界はほんとに狭くなってるって、実感する読後感。

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2015/07/05

帯の『サノバビッチとジャンキーまみれのファックライフ!』がマジだった。気取らず連発されるマザファカ&ファック。カジュアルな地獄。 しかしこの世界ってこんなにタフな現実だったっけ…アフリカの描写がガンガン頭に響く。

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2015/06/27

口を開けばファックだのマザファッカだのと汚い罵り言葉がわんさか出てくる野郎どもの饗宴。 ロクデナシのクズたち(社会的に)が素っ裸のノーガードで殴り合ってるような。能弁インファイト。 トム・ジョーンズ+舞城についてこれたら、これがむき出しの魂だ、とでも言うのだろうか。ハードなエネル...

口を開けばファックだのマザファッカだのと汚い罵り言葉がわんさか出てくる野郎どもの饗宴。 ロクデナシのクズたち(社会的に)が素っ裸のノーガードで殴り合ってるような。能弁インファイト。 トム・ジョーンズ+舞城についてこれたら、これがむき出しの魂だ、とでも言うのだろうか。ハードなエネルギーに満ちている。 私は途中で置いてけぼりをくらったが。

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2015/02/16

まったくこの世界は酷いったらねぇ、と言いながら、自分を見つめる誰か――それは自殺未遂をした妹だったりひどい躁鬱病の息子だったり、アフリカで激務を送る女医だったり、あるいはちっぽけな毒蜘蛛だったりするのだが――に気がつくと、おい見ろよ天使が俺に微笑んでるぜ、って言っちゃうそんな感じ...

まったくこの世界は酷いったらねぇ、と言いながら、自分を見つめる誰か――それは自殺未遂をした妹だったりひどい躁鬱病の息子だったり、アフリカで激務を送る女医だったり、あるいはちっぽけな毒蜘蛛だったりするのだが――に気がつくと、おい見ろよ天使が俺に微笑んでるぜ、って言っちゃうそんな感じの短編集である。 刹那的でありながら肯定的で、一瞬一瞬が力強さと無力感の連続のよう。登場人物はボロボロになっている人か、今すでにボロボロで、これからさらにボロボロになる人ばかり。人生はどうしようもなく、しかし世界は美しい。激しくも優しいそれぞれの「生」が、スピーディな舞城訳で語られる。 やはり舞城文体の疾走感が生きている、一人称の短編がよかった。三人称も悪くはないのだろうが、やはり体感速度が違いすぎる……というのが正直な感想。他の人の訳だと、どんな感じなのだろう。舞城訳を読んだあとだと、ちょっと想像できない。

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2015/01/17

冒頭の『コールド・スナップ』が特に、舞城さんの文体と合っていて素晴らしい。見事な疾走感で飛ぶように話をすすめながらも繊細な心情もきっちり描きラストのブリリアントな美しさがたまらなかった。『ウウ〜ベイビーベイビー』では主人公の年齢より若い文体のような気がした。やはり作家ゆえに「声」...

冒頭の『コールド・スナップ』が特に、舞城さんの文体と合っていて素晴らしい。見事な疾走感で飛ぶように話をすすめながらも繊細な心情もきっちり描きラストのブリリアントな美しさがたまらなかった。『ウウ〜ベイビーベイビー』では主人公の年齢より若い文体のような気がした。やはり作家ゆえに「声」を持つ文章だからだろうか。少し惜しい気がしたけれど「今」を感じる勢いがあるので問題ないと思う。『私を愛する男が欲しい』トム・ジョーンズは社会の底辺を描く。この話は悲惨などん詰まりの話なのに光り輝く福音のようなラストであった。闘いぬいた尊厳を読む人々に与える作家。岸本佐知子、柴田元幸、舞城王太郎、村上春樹そうそうたる翻訳陣が訳すのがわかる作家であった。

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2014/09/15

重病患者、ボクシング、軍隊の経験…… 様々な話の素材を軽快でリズミカルな語り口で調理し、圧倒的な生の肯定をしてみせる人間讃歌。 舞城王太郎の訳がこれ以上ない位マッチしている。

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2014/08/23

トム・ジョーンズの短編集、舞城訳!極限状態でそれでも生きていく人、生きていけない人。生と死の物語だと思いました。ざっとしか読めてないので再読したい。

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