カラマーゾフの妹 の商品レビュー
カラマーゾフの兄弟に絡めた日本が舞台の別の話かと思ったら、 ほんとに大真面目な続編でしたよ・・・。 大胆・・・。 実は私はカラマーゾフの兄弟を読了しておりません。 上巻の途中で止まったまま。 なので、これ読んで大丈夫かなと思ったのですが、 これは未読でも大丈夫。 元の話を全部合...
カラマーゾフの兄弟に絡めた日本が舞台の別の話かと思ったら、 ほんとに大真面目な続編でしたよ・・・。 大胆・・・。 実は私はカラマーゾフの兄弟を読了しておりません。 上巻の途中で止まったまま。 なので、これ読んで大丈夫かなと思ったのですが、 これは未読でも大丈夫。 元の話を全部合間に説明してくれてるので、 この話を読むにあたっては、まったく問題ありません。 ただしそのおかげで、 いちいち話の流れが途切れて全体としては、 とても説明臭い仕上がりになってしまっています。 元が未読でも大丈夫な利点はあるものの やはり仕上がりとしては残念です。 これなら冒頭にざっくり兄弟のあらすじ仕込んでおいて、 妹は妹で書いた方がよかったような気がします。 その方がもっと深く描き切れたんじゃないでしょうか。 未読でも問題なしとは書きましたが、 ほんとに兄弟からの自然な流れなのかわからない なかなかぶっとんだ内容なんですよ。 なので、これから読む人にはやっぱり兄弟読了後 の方がいいんじゃないかなぁ・・・。 私は少々後悔はしておりますので(笑)
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カラマーゾフの兄弟を読んだことがあったので大丈夫かと思い読んでみたけど、 昔のことなのでほんっとーに大筋でしか憶えておらず、 もっと細かく憶えていたなら、数倍楽しめ、こんな解釈が!と思えたと思う。。。
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このミス2013年版7位。江戸川乱歩賞受賞ってことなんだけど、ポイントがどこなんか良くわからん小説です。カラマーゾフの兄弟の父殺し事件を元の小説の記載に矛盾なく説明できる形で異なる真相を提示してるってことなんでしょうね。まあ、そうなんでしょうが、それ以外のロケット打ち上げ失敗だの...
このミス2013年版7位。江戸川乱歩賞受賞ってことなんだけど、ポイントがどこなんか良くわからん小説です。カラマーゾフの兄弟の父殺し事件を元の小説の記載に矛盾なく説明できる形で異なる真相を提示してるってことなんでしょうね。まあ、そうなんでしょうが、それ以外のロケット打ち上げ失敗だの暗殺未遂だの多重人格の話の意味が良くわからんのですわ。それらをからませた大技が最後にかかるのか期待して読んでたのですが特になにもなく終わってしまったし。元本の日本語訳を出版した学者とかと作者との対談が最後に収録されてるんですがそれ読んでもさっぱりわかりませんでしたが、それらのエピソードを含めてドストエフキー研究家が読んでもドストエフスキーが続編として書いたかも知れない納得のストーリーってことなんでしょうかね。罪と罰を子供のころに読んだだけの自分にはわからないですが。
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1606 ロシア古典カラマーゾフの兄弟のその後を描いた作品。兄弟の方は読んだ事無いが、本書だけも独立して読めました。前半が少々退屈でした。。。第58回江戸川乱歩賞受賞
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カラマーゾフ+ミステリー+スチームパンク。『カラマーゾフの兄弟』のその後を妄想した架空続編小説です。 カラマーゾフ事件の真犯人は誰なのか? 暴かれるのは封印された記憶、秘められた欲望。濁らない無垢も潔癖な正しさも、過ぎればそれは"狂気"なのだ。白黒つかない灰色の日々を凡庸に生き...
カラマーゾフ+ミステリー+スチームパンク。『カラマーゾフの兄弟』のその後を妄想した架空続編小説です。 カラマーゾフ事件の真犯人は誰なのか? 暴かれるのは封印された記憶、秘められた欲望。濁らない無垢も潔癖な正しさも、過ぎればそれは"狂気"なのだ。白黒つかない灰色の日々を凡庸に生きて行こう…。
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『カラマーゾフの兄弟』を読みたいけど、たぶん読みきれないと思っていた。(長編と横文字の多さに我慢できないから) この『妹』を書店で立ち読みしたら、『兄弟』の内容にも触れていてくれたから、こちらを読んで『兄弟』を読んだ事にししようとずる賢く決意。 イワンを通して物語を見つめていた...
『カラマーゾフの兄弟』を読みたいけど、たぶん読みきれないと思っていた。(長編と横文字の多さに我慢できないから) この『妹』を書店で立ち読みしたら、『兄弟』の内容にも触れていてくれたから、こちらを読んで『兄弟』を読んだ事にししようとずる賢く決意。 イワンを通して物語を見つめていたから、安定しない人格についていけないわい、と匙を投げ掛けた。けれど、判明したアレをきっかけに面白いー!で最後まで読みきった。私にも人間の醜悪や残忍性が気になって、ネットで調べてしまう癖がある。なんだか嫌な性格だなと思っていたが、文中にあるように自分を見つめているからなのかな。後半の怒濤の攻めにハマった!
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かの未完の大作の続編をミステリータッチで描いた野心作。誰が書いても批判を受ける作品を、あえて書いた作者に拍手。原著を知らずに読んでも理解できるような構成は、ありがたい。 しかしながら、、、ロシアが舞台の小説は、地名や人名がすんなり入ってこなくて辛い(^o^;A
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正直、感想に困る本。 原作は読んだことがなく、あらすじも日本版現代ドラマで観た範囲でしか知りません(そのドラマがどこまで原作に則したものだったかも不明。余談ですが、吉田鋼太郎氏の極悪な父親っぷりは素晴らしかった)。 本書で例の事件と顛末が語られていますので、原作を知らなくても...
正直、感想に困る本。 原作は読んだことがなく、あらすじも日本版現代ドラマで観た範囲でしか知りません(そのドラマがどこまで原作に則したものだったかも不明。余談ですが、吉田鋼太郎氏の極悪な父親っぷりは素晴らしかった)。 本書で例の事件と顛末が語られていますので、原作を知らなくてもあまり問題がありません。が、それを抜きにしたミステリー単体としてどうなのかと問われれば、ちょっと首を捻らざるを得ない感じです。正直、多重人格だのロケットだの果ては革命だの…途中、自分が何を読んでいるのか分からなくなりました。しかも、それらの要素はみんな中途半端に終了。もはや最後は惰性で読み切った感じ…。 賛否あっても、原作を読んだ方の方が読後何か残るものがあるのかもしれません。自分的にはさっぱりでした。残念。
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ロシア帝国を震撼させた『カラマーゾフ家の父殺し事件』から十三年、内務省の特別捜査官となった次男イワン・カラマーゾフはある確信を抱いて故郷に舞い戻った。真犯人は異母弟スメルジャコフの他に必ずいる、と。再捜査が開始されるや否や、第二の殺人が起こる。世界文学の金字塔に挑む江戸川乱歩賞受...
ロシア帝国を震撼させた『カラマーゾフ家の父殺し事件』から十三年、内務省の特別捜査官となった次男イワン・カラマーゾフはある確信を抱いて故郷に舞い戻った。真犯人は異母弟スメルジャコフの他に必ずいる、と。再捜査が開始されるや否や、第二の殺人が起こる。世界文学の金字塔に挑む江戸川乱歩賞受賞作。
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実に細部まで『カラマーゾフの兄弟』を読み込んであるのに感心した。アリョーシャが犯人だとはいまいち腑に落ちない。また兄弟には妹がいたとの発想は面白い。もっと妹が育っていてほしかった。それも妹ではなく弟で。『カラマーゾフの兄弟』読んだことある人には賛美半分失望半分だろうが十分楽しめた...
実に細部まで『カラマーゾフの兄弟』を読み込んであるのに感心した。アリョーシャが犯人だとはいまいち腑に落ちない。また兄弟には妹がいたとの発想は面白い。もっと妹が育っていてほしかった。それも妹ではなく弟で。『カラマーゾフの兄弟』読んだことある人には賛美半分失望半分だろうが十分楽しめた。
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