音楽を愛でるサル の商品レビュー
(「BOOK」データベースより)amazon 私たちはふだん何気なく音楽を聴いている。しかし、実は音楽に喜びを見出せるのは人類だけで、他の霊長類には音楽への感性が備わっていない。なぜこのような違いが生じたのか。人類出現とともに社会的なコミュニケーションのツールとして誕生した音楽が...
(「BOOK」データベースより)amazon 私たちはふだん何気なく音楽を聴いている。しかし、実は音楽に喜びを見出せるのは人類だけで、他の霊長類には音楽への感性が備わっていない。なぜこのような違いが生じたのか。人類出現とともに社会的なコミュニケーションのツールとして誕生した音楽が、言語と分化し、ウォークマンやiPod、「ひとりカラオケ」など個人で愉しむものに変わるまで。音楽の起源と歴史、機能から、人類の進化の謎を解き明かす。
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なかなか分類し難い本だが、日本文化の中で音がどのような役割を演じてきたのかについて極めて多くの示唆を与えられる好著。特に、日本社会のBGM(歌声付き)の氾濫について、表意文字の伝統、あるいは地歌の存在の指摘は興味深かった。
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- ネタバレ
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「ケータイを持ったサル」の方が、まだ面白かったかな…。とにかく著者の専門分野以外の記述のほとんどが、らしい、で済まされる…。もうちょっと調べんかい!とツッコミたくなる箇所が満載です。 不協和音がアルコールと一緒というのは理解できる。
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なぜヒトだけが音楽を愉しめるのかに焦点を当てながら、様々な実証実験で音楽と人をめぐる問題を探究していく本書。まさに知の探究だなと思った。作者の問いに対して、探究、考察とつながっていって実に興味深い。章立てだけでも興味深い内容でした。
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日常的に使う言葉が音楽表現のなれの果て、という表現が印象的だった。音楽のもつ効能や作用についてというよりは、そもそも音楽とはなんであるのかを問い、筆者なりに解説している本。
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サルは音楽を全く理解していない!しかし、ペア・デュエットの中国のテナガザル、歯磨を真似るタイのカニクイザル、宮崎の芋を洗うニホンザル、ライオンの群れ同士の闘いで数的有利を認識する!などの例から、音楽だけ、何故異なるのか類推する。人間はいつから音楽を?プラトンがすでに音楽について「...
サルは音楽を全く理解していない!しかし、ペア・デュエットの中国のテナガザル、歯磨を真似るタイのカニクイザル、宮崎の芋を洗うニホンザル、ライオンの群れ同士の闘いで数的有利を認識する!などの例から、音楽だけ、何故異なるのか類推する。人間はいつから音楽を?プラトンがすでに音楽について「リズムと調べは何にもまして魂の内奥へと深くしみこみ、力強く魂をつかむ。・・・しかし気力を溶かし去って、柔弱な戦士を仕上げる」と論じているとはこの本の主張を示唆している。また、カントが判断力批判で音楽を論じている!のは興味深いところ。ブッシュマン(ナミビア)とイヌイット(グリーンランド)のヘビへの恐怖心の違いの分析しているところは人間の深層心理の分析で、この霊長類、心理学の学者らしい。「九九は算数ではなく、音楽!」との主張は実に面白い。五七五調もそうだが、なぜそれを人間は快く感じるのか。この分析が楽しいところ。
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正直なところ、良くわからない話しだった。でも人は不協和音で構成される音楽を、精神を解放するために求めているというのは納得。コーヒーやビールを始めて飲んだ時もそうだったけれど、幼い時にはそういう音楽は受け付けられなかったもんね。あと関係ないけれど、タイの観光地ロッブリーで、カニクイ...
正直なところ、良くわからない話しだった。でも人は不協和音で構成される音楽を、精神を解放するために求めているというのは納得。コーヒーやビールを始めて飲んだ時もそうだったけれど、幼い時にはそういう音楽は受け付けられなかったもんね。あと関係ないけれど、タイの観光地ロッブリーで、カニクイザルが道行く女性の髪の毛を抜き取りデンタルフロスとして使うというのは驚き。是非見てみたいものです。
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音楽を楽しむなどの感性をもつ霊長類はヒトだけらしい。 音楽を用いた様々な実験結果が書かれていて、興味深く読んだ。
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オペラ座のサルの話もおもしろいし、女性の髪の毛を抜いてデンタルフロスをするというサルの話もおもしろい。けれど、やはり人間の実験の方に興味がわく。不協和音の音楽はアルコールと同じ働きをするという。なるほど、と思うのだけれど、その不協和音の音楽がどういうものを指しているのか、具体的な...
オペラ座のサルの話もおもしろいし、女性の髪の毛を抜いてデンタルフロスをするというサルの話もおもしろい。けれど、やはり人間の実験の方に興味がわく。不協和音の音楽はアルコールと同じ働きをするという。なるほど、と思うのだけれど、その不協和音の音楽がどういうものを指しているのか、具体的な記述が少なかったように思う。こちらで想像するしかない。どんな音楽がアルコール的なはたらきをするのかは、個人差もあれば、文化差もあるようにおもう。しかし、アルコールの力というのは強い。それがないと本音が言えないというのも困ったものだが、それがあったから結婚できたというのも事実のような気がする。ライブのあとなどの気持ちが高ぶっているときにも、告白とかできるのかもしれない。クラシックのコンサートのあとではうまくいかないのだろうか。飲み屋でモーツアルトというのはやっぱり似合わないのだろうな。それから、ヘビと花の写真には納得。
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