(日本人) の商品レビュー
日本人は世俗的な民族っていうのが驚きだった。空気を読んでるってよくいうけど、空気は逆に作らないと集団として成り立たないからなんだなぁと納得できた。 自分は常に空気を読んでいる。だけど、心の中ではそれに従っていない。それは自分がおかしいのかと思っていた。でも、それは日本人として...
日本人は世俗的な民族っていうのが驚きだった。空気を読んでるってよくいうけど、空気は逆に作らないと集団として成り立たないからなんだなぁと納得できた。 自分は常に空気を読んでいる。だけど、心の中ではそれに従っていない。それは自分がおかしいのかと思っていた。でも、それは日本人としての民族性で、そういうものだと理解できるようになった。 世界の流れとして、よりリベラルになって行く。日本人は民族性として、権力を嫌い、自由を求める。日本人は、世界の流れの中で、自由の世界を作れるという希望がある。
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日本人とはどんな人なのか、他国との比較でうまく言語化されていると思う。なんで今こうなっているのか、すごくわかりやすい
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橘氏の本の中では、結論に向かって進む本ではなく、ひとつひとつの哲学的問答が書かれている少しむずかしい本であった。
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電脳空間の評判経済、以後の記述が素晴らしい。 日本の、日本人のどうにもならないところを諦観しつつ、新たな展開を記載しているところを高く評価。 渡邉賢太郎氏の「21世紀のつながり資本論」にも、評判や信用の蓄積について記載がある。 誰かの知り合いであること、評価が高いことが信頼の証。...
電脳空間の評判経済、以後の記述が素晴らしい。 日本の、日本人のどうにもならないところを諦観しつつ、新たな展開を記載しているところを高く評価。 渡邉賢太郎氏の「21世紀のつながり資本論」にも、評判や信用の蓄積について記載がある。 誰かの知り合いであること、評価が高いことが信頼の証。モーツァルトは作曲しながら、生活していた。評価の高さで生き抜けたら、面白い人生になるだろう。
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やや長めだが、相変わらず知識人から学びが多い本でした。 日本人はこうであるという思い込み、 日本人の属性それを踏まえた上でどうすれば日本人は今後の未来を歩めるのか。
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日本人の特徴:自分の国に誇りを持っていない。権威権力を尊重するべきでないと思っている。 従来の日本人論は、海外向けに創作されたものが逆輸入されたもの。 アメリカ人と比べたときの日本人の特徴(状況が曖昧な場合に、リスク回避的な行動、周囲に同調する行動をとりがち、自己主張を抑えがち)...
日本人の特徴:自分の国に誇りを持っていない。権威権力を尊重するべきでないと思っている。 従来の日本人論は、海外向けに創作されたものが逆輸入されたもの。 アメリカ人と比べたときの日本人の特徴(状況が曖昧な場合に、リスク回避的な行動、周囲に同調する行動をとりがち、自己主張を抑えがち)は、韓国人、注後陣、シンガポール人と共通している。しかしこれは人種的な違いではなく、生育した文化の影響。アメリカで育った日本人の行動は平均的なアメリカ人特別できない。 日本人は、世俗的な民族で、理想より損得を重んじる。日本で、賄賂が少ないのは、賄賂をもらうことのリスクが高い社会構造・収益構造(若い特は低賃金で働いて、問題なく退職するときに巨額の退職金を得る)になっているから。 現代の日本は、世界と比べても、家族の間の血縁関係が重んじられない社会になっている。 他方、グローバリズムは、必然的に先進国中間層を没落させる結果となり、今のところそれに対する解決策はない。
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初めて触れる日本人観で衝撃的だった。 空気と水の話、イングルハートの価値マップは興味深かった。留学生と接する機会があるので参考になった。 呪術的な無限責任バッシングの残酷性、職場への両価的感情、(過剰な思い入れと嫌悪)については痛感している。 しがらみのイエから、バザール世界...
初めて触れる日本人観で衝撃的だった。 空気と水の話、イングルハートの価値マップは興味深かった。留学生と接する機会があるので参考になった。 呪術的な無限責任バッシングの残酷性、職場への両価的感情、(過剰な思い入れと嫌悪)については痛感している。 しがらみのイエから、バザール世界の住人になるのは魅力的かも。
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かなり難しい本です。 ヒトが持つ共通性から世界の人々が持つ特徴を差し引けば、日本人の独自性がわかるとし、それを浮き上がらせてある本。本書は3部構成になっていて、Part 1では、イングルハートの価値マップ(世界価値観調査)を利用して、日本人の「世俗指数」が極めて高く、「自分らし...
かなり難しい本です。 ヒトが持つ共通性から世界の人々が持つ特徴を差し引けば、日本人の独自性がわかるとし、それを浮き上がらせてある本。本書は3部構成になっていて、Part 1では、イングルハートの価値マップ(世界価値観調査)を利用して、日本人の「世俗指数」が極めて高く、「自分らしく」生きたいことを主張している。Part 2では日本の政治と経済に着目し、官僚支配の国家であることと、終身雇用などが独自であることを展開しています。Part 3では、先進国の政治や経済が閉塞した環境にあること、日本がこれからどのような世界に向かっていくべきかを簡単にまとめてあります。
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【おひとりさま】 日本人には宗教による縛りが弱いので、神のような絶対的存在がいません。 しかし、昔は御天道様という絶対的な存在がいたはずですが、それも今ではいません。御天道様がいれば、いじめもかなり少なくなると考えます。 いじめがいいことだと思ってしている人はいないはずで、御天...
【おひとりさま】 日本人には宗教による縛りが弱いので、神のような絶対的存在がいません。 しかし、昔は御天道様という絶対的な存在がいたはずですが、それも今ではいません。御天道様がいれば、いじめもかなり少なくなると考えます。 いじめがいいことだと思ってしている人はいないはずで、御天道様に見られている状況で、「御天道様に誓って」できる行為ではありません。 さらに、悪いことをしていると、いずれ「バチが当たる」という思いもなくなりつつあります。 よくないことをしているという後ろめたさがなくなってきていると感じます。 ただ、御天道様ではなくても、こういうことは道徳教育がまともであれば、道徳でカバーできる範囲です。 話は変わるが、日本人はサラリーマンとして仕事をしている人が圧倒的に多いにもかかわらず、会社がものすごく嫌いであるという不思議な人種です。 もっと自由に生きたいという気持ちがあるにもかかわらず、集団から離れ孤立することを、ものすごく恐れることが原因かもしれません。 レールからはずれても「死ぬことはない」と思うことができれば、なんでもできてしまえそうですが。。。 また、最後は著者らしからぬ文面で、自己を承認してもらうための文章になっており、著者は典型的な日本人であると言いたい文になっています。
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従来の日本人論を完全にひっくり返す論考でありながら、ほぼ全てが頷ける。 日本人が世俗的であるがゆえに、空気を読み、水に流されるというのは衝撃的でありながらも、しっかりした根拠と実体験から納得できる。 ということでその部分については分かりやすく、興味深く読んだが、筆者の結論に持...
従来の日本人論を完全にひっくり返す論考でありながら、ほぼ全てが頷ける。 日本人が世俗的であるがゆえに、空気を読み、水に流されるというのは衝撃的でありながらも、しっかりした根拠と実体験から納得できる。 ということでその部分については分かりやすく、興味深く読んだが、筆者の結論に持っていくための後半のグローバリズム論やユートピア思想は何だかよく分からないし、最初に呈示した命題からすると蛇足ではないか。 もしそれが本題であるなら、本の題名はユートピアへの道、とでもしておくべきだろうが、そんな題名なら手にもとっていないだろうな。
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